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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2000/07/16 Sun■  月食

 ジム帰りにケイちゃんとこによってしばらく遊んでた。フランス帰りのケイちゃんね。いいよなぁ。安くあげるためか、往き帰りともタイ経由で、ベトナムにも行ったとか。やっぱり旅はそういうのに限るよなぁ。
 帰りに目の前にまん丸なお月さんが輝いていて、思わず「満月のフォーチューン」なんてユーミンが出てくるあたりイメージ貧困か(笑) でもあの「満月のフォーチューン」に出てくるジグソーパズルの最後のひとかけがどうとかこうとかという言葉の使い方はいいなぁと思う。
 やっとこさっとこ家にたどり着いて、疲れたわ(笑) ちょこっとエアロ張りきり過ぎたんかなぁ、頭痛が痛いって、をい(笑) いや、ほんまに頭がちょこっと痛いのは、炭水化物欠乏なんかもしれん。と、はっと気がついた。コーヒー禁断症状だったのか、きのうの晩にコーヒーの豆が切れてしまってて、きょうスタバで買うつもりだったのに忘れてた。あわてて下のスーパーにコーヒー豆を買いに出たら、月が欠けていた。そうだ、きょうは月食だったというのを思いだして、下弦の月のような満月をしばし眺める。
 吠えるに吠えれんなぁ(笑)

■2001/07/16 Mon■ 

 
MARY J. BLIGE
WHAT'S THE 411
 一転、梅雨に逆戻ったような雨が朝から降ってます。相変わらず、□□□は□□□□□□□みたいね。□□□□□□□。□□□きるというか、□□□□□。□□□□□□□□□□□□□仕事。まわりではけっこう忙しくしてるけれど、ボクに限っていえば、そうでもない。ちょっと□□□□る。□□□こんなふうに雨が気持ち良く降ってるのは、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。
 何だか□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□気がするよ。でもね、□□□□□□□□□□□□、すかーんと□□□□□□□、□□□□□□□□しまうでしょ。でも□□だから、□□□□□□□□□□□□□□□□□□もんだけどね。□□□□□□□□□のことが、まさか□□□□□□□□□いうこと自体、□□□□□□□□□□のようなことばかり。□□□□必要もないやんね。
 夕方、早い目に帰って、マックの前でぼけーっとしてたら、家の電話が鳴って、いつもならめったに取らないんだけれど、ふっと取ってしまった。受話器の向こうから、例によって慇懃無礼な調子の男の声がして、しまったと思ってた。そしたら銀行だって言うのね、ちゃんと用事の電話だった。でも、またカードの引き落としができないというんだろうと、まずったなぁと思ってたら、「家のローンが完済しました」 ゑっ?まだ4年か5年先じゃなかったのって、でも完済したってのはすごくめでたいやん。20年ローンのつもりだったのに、15年にしてたんだね。何か、ほっと肩の荷が下りてホッとした。じわーっとうれしいよ。□□□□□□□□□□□□□□□□□□と思ってんだけど、うれしかったから□□□□□□、□□□□□□□□□□□、なんだか□□□□□□□□□□□□□□なったよ。
 そしたらね、ちょうど、どよーんと曇ってた空が急に焼け始めて、あ、これは一番好きな時間の光だな、あれ?一番好きな光の時間? あれどっちだろうって、ふっとひとりで黄昏てた。□□□□□ものを□□□□□□のなら、□□□□□□ことたちやものたちを□□□□□□とダメなんだよね。そんなふうに□□□□□□□、もっともっと□□□□□□□□□□□し、□□□□□よ。

■2002/07/16 Tue■  青息吐息

Everything But the Girl
Love Not Money
 「むかつく奴が吐いた空気を2次利用すると思うだけでもむかつくから、同じ空間にはおりたくないな」てなことを言うてると、「そこまで言うかい」と。
 ほんまにそう思えへんか? 反対に、むちゃくちゃ好きだったら、吐息を胸いっぱい吸い込みたくなるだろ、なんて思ってたら、その昔、まだ中坊だった頃のこと、同じクラスにちょっとエエなぁと思うてた女の子がおったんよね。まだボクちんもおぼこいもんで、もちろんキスなんてしたこともありませんでしたがな。それでその女の子がこれまたすぐ隣の席に座ってることがあって、しゃべってるときになんかのひょうしで、彼女の声がダイレクトにボクちんの口の中に入ってきた。しゃべるときに吐いた息がそのまんまボクが吸い込んでしまってたってわけ。そんだけ。息のにおいがしたとかそうじゃなくて、空気の流れを口腔の中で感じた。そのときキスしてたわけでもなくて、だっておぼこかったというてるでしょ。でもぞくっとした。キスするのなんてこんなふうなんかと淡い期待感のようなものを感じた。それから何年後かには、その彼女とはちゅーもしましたけど、をひ(^_^ゞ そんだけ。別に落ちもなんもありません。

■2003/07/16 Wed■  新聞いりませぇ〜ん

 世間にはとんと無関心。一昔前なら、いや三昔前か、「あっしにゃ関わりござんせん」と言うわけなのでありますが、以前にも書いたことがあるかもしれないけれど、我が家ではもう20年以上新聞とってないのです。
 人は「新聞なかったら不便だろ」と必ず聞き返すのだが、別に政治に興味はないし、株で儲けようなどという気はさらさらないので、経済もまったく興味がない。20年ほど前のこと、来る日も来る日も、「サラ金地獄で一家心中」なんて、記事でうんざりしていて、別に社会というより、世間がどうでもいいや、新聞見て気が暗くなる必要なんかあるかい、というわけで新聞をやめてしまった。社会面なんて、よう言うよなぁと、いま書いていて思ったんだけど、ありゃ社会面じゃなくて、世間面ですな。最近では、ガキがどうしたこうしたという記事だらけなんでしょ。新聞とっていないことで、鬱陶しい記事を目にすることもなくて、精神衛生上非常によろしい。そういうような話のネタは、今なら、どこかの日記サイトなんかを回っていれば遅かれ早かれ目にできるしね。やっぱり決定的なことは、相変わらず世間なんか知ったこっちゃない。
 んじゃ、文化面はというと、別にボクがとくに知りたいことが毎日掲載されていることもなくて、それはそれなりの雑誌を読めば済むことで、これも新聞いらない。そして、他人様が絶対に非難めいて聞くことは「じゃ、テレビはどうするの?」 はい、見ません。見ませんから、受信料、払ってません。
 で、だいたい他人様の新聞の活用というのを見ていると、新聞記事なんかどうでもよろしい。欲しいのはチラシだけ。どこそこのスーパーでティッシュがなんぼだ、それ、走れ〜っ!でしょ。別に我が家は金に困ってるわけでもないから、ティッシュを100円ほど安く買えるくらいなら、朝寝をしてたほうがいい、と、これまた非常に精神衛生上よろしいのです。
 新聞がなくて困ったことと言ったら、子どもが学校なんかで、新聞のどうちゃらこうちゃらという授業があったときに、うちには新聞がない。それくらいかな。あ、そうそう、下の娘の時に、掃除かなんかで使うんでしょ、「あした古新聞を持ってきなさい」と言われて、娘も黙ってりゃいいのに、「うちに新聞なんかありませぇ〜ん」と言うたらしいのね。そしたらそのバカ教師は「新聞ないうちなんかあらへんっ!!」と怒鳴ったというじゃない。アホか。このバカ教師は、ちょいと変わったものに対して排除しようという度量の狭い人間で、こんなんが教師やってたらアカンわなぁ。
 それでも大学受験するころになって、《朝日の記事は、○○校の入試に出題されました》なんて、くだらない宣伝をやるもんだから、不安になったんか、新聞とろうと言い出した。これには「あのな、吉本ばななの小説が入試に出るからって、吉本ばななを全部読まなアカンのかい。いっぺん、読んだからちゅうてエエ点とれるんかい。そんなもん入試に出るからというて、新聞とったところで、文章をまともに読めないもんが読解力つくわけないやろが」と撃退してやったのだった。

 あらら、最初に書こうと思うてたのと全然違う話になってしまった。まぁ、いいや。新聞なかったら、家の中きれいよ。古新聞の山ってばっちいもん。

 


■2007/07/16 Mon■  行定勲『春の雪』

2年ほど前、かの職員室でおっさん3人で三島の話をしてたら、そこに若い女性の(元)同僚(いまはそのおっさんのうちの1人の嫁^_^;)が唐突に割り込んできて
「わたし、観ましたよ」
「へ?何?」って聞くと、「映画観に行きました。」
何?それ?って、全然世間に疎いからねぇ^_^; 聞くと、あの三島の『春の雪』が映画化されたんだと、ジョ、ジョーダンでしょ。
「清顕、誰よ?」
「妻夫木クン」(お目め、キラキラ☆)
「まじぃ〜〜(; ゜×゜;) やめてよぉ。そしたら聡子は?」
「竹内結子」
「タケウチゆーこ? 誰、それ? (ナカタニなら知ってますが(殴))」
「知りませんか? きれいな人ですよ」
知りませんよ、柴崎コウでもどんな顔してんだか知らんのに。
「原作は読んだん?」
「読んでません」
なんじゃ、そりゃ(o_□_)oドテッ
あ、この話、まだまだ続きあるけどカットしますってのは、ミクシの話で、ここは書いてしまうからこわいw
で、そこに居合わせたおっさん3人に、よう原作も読まんと観るよなぁって、さんざんバカにされて、あ、でも読んでたら観ないだろうな、観たくないだろうな。図書館にあるから借りといでと唆したのだった。
2,3日後、「これ、読めませぇ〜〜ん(>_<) 旧かなじゃないですか」 うううううう、あんた、仮にも●語のせんせでしょ。

はい、前置きが長くなりすぎました(反省)。 観もせんと文句言うてても、アレなんでね、CATVでやってたから観ましたよ。結論から言うと

 やっぱり観るんじゃなかった。
 よく2時間半も我慢したな えらいぞ、自分(^。^;)

まずもって2時間半も長過ぎんだよっ。そして無理でしょ。『春の雪』を映画にしようなんて企画自体まちがいですね。

なんでも原作通りでないと許せんってわけちゃうけど、

清顕と聡子の接吻シーン、あれは人力車でないと許せません。二・二六の雪を連想しましょうよ。たとえ、そのシーンが昭和11年でなくても、むちゃくちゃに湿った雪を俥夫がじゃっじゃっと踏む音が聞こえてくるんですよ、原作では。馬車じゃダメです。そして

清顕は大きく腕をひろげて、前面の幌を外した。目の前の四角い、雪に充たされた断面が、倒れかかる白い襖のやうに、音もなく崩れてきた。

箱馬車の窓から雪が舞い込むだけでは、前半最大の一大スペクトルがしみちょびれてしまって、もう泣きそうです。正直、このシーン、もっぺんなかったかなぁなどと勘ぐってしまうくらいに、情けないったらありゃしないシーンにされちまってました。

《せをはやみ いわにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ》

この崇徳院の歌。冗談じゃない。きょう一日かかって調べてるんだけれど、確かに「幼い聡子と互みに書いた手習ひの百人一首をとりだして眺め」とはあるが、崇徳院の歌は原作のどこにも見当たらない。もし見落としなら、大恥なんだけど(^_^;。これがラストの「叉、あうふぜ。きつと會ふ。瀧の下で」という清顕のことばを『春の雪』の中にだけ矮小化させてしまってる。そして単に清顕と聡子のラブロマンスにおとしめてしまった。

 

彼は革の手袋をとつて、掌に雪を受けた。熱い掌に、雪は落ちると見る間に消えた。その美しい手は少しも汚れてゐず、肉刺一つ出来てゐなかつた。つひに自分は、生涯にわたつて、この優美な、決して土にも血にも汗にも汚れることのない手を護つた、と清顕は考へた。ただ感情のためにだけ用ひられた手。

これ、ラストで月修寺にあがっていくときなんですけど、このテキスト書くのに読み返していて、じ〜〜んと熱いものがこみあげてくるのです。清顕は天性の美少年なんですよ。たとえ松枝家が成り上がりだろうがどうであれ、そういうことなんかは超越した美少年でないといかんのです。妻夫木クンが男前でないというのでなくて、この清顕でいる俳優っていないでしょ。聡子もねぇ、可哀想です。本多...キャスティング以前にイメージのとらえ方がこんなにも違うものかと。そうして、このラスト、映画では紅葉してましたねぇ(^_^; 「小春の雪」ですか? なんかムキになるのもイヤになってきた。

※ たぶんセットなんだろうけど、平唐門の脇の勝手口から見える「四角い敷石が市松つなぎに内玄関まで敷かれてある。」が妙にリアル。円照寺(月修寺のモデルとなった寺、上の写真)で実際にロケしたのかと、エンドロール見てたけど、円照寺のクレジットなかった(と思う)。
※ 行定勲ってかの『せかちゅー』の監督かい。笑止。


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まごアン