トップ «前の日記(■2000/11/09 Thu■ ) 最新 次の日記(■2000/11/12 Sun■ )» 編集

うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

2000年
11月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
1997|09|10|11|12|
1998|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
1999|07|08|09|11|12|
2000|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2001|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2002|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|09|10|
2006|01|04|06|07|08|12|
2007|06|07|10|
2009|12|
2010|01|02|04|09|10|12|
2014|05|
2016|08|

■2000/11/11 Sat■  心中天網島 [長年日記]

 心中天網島を観に行った。本チャンの文楽で観るのって初めてだったから。
 その30年以上前に岩下志麻のATGの映画で「心中天網島」見てるんだよねぇ。あの映画ってのは、う〜ん、あそこらあたり、つまり松竹ヌーベルバーグなんだけど、そこらを立て続けに見て、それまで理系の頭だったのが一気に文系に傾いたっていま思うわけ。映画なんて「若大将」でしかなかったのが、頭をがぁ〜〜んと棍棒で殴られたようなショックで。そのショックがいまも尾を引いてる、というよりもそのあたりがいまの自分を作ってるというても差し支えないなぁと思う。
 だからどうしても生の文楽で観てても頭のどこかで、映画の「心中天網島」と比較してしまってた。どっちがどうだっていうと、やっぱり17〜8のときのショックってのは大きいので、あぁこんなもんなんだって思ってしまうのがちょっと残念といえば残念。もっとまっさらな気分で観たかったなとも思うけど。
 ラストの名残の橋づくしでは、太棹5本に太夫が5人って圧巻。前に観た何だったかな、太棹が4本か5本とか並んで、を〜、FUNKしてますぅって。いやマジすごいなぁと思うんよね。道行はね、あの映画では篠田正浩の演出が忘れられないんだよね。つまり元々文楽なわけだから、黒子の使い方がとにかくすごかった。物語をひっぱって行くのも黒子なら、道行で死の世界へ手招きして導いてしまうのも黒子。橋の上で黒子がおいでおいでと手招きするシーンが忘れられない。本チャンの文楽ではそういうふうに黒子を使うわけにもいかないので仕方がないんだけど、3シーンだったかでばさっと瞬間的に転換させるのってすごくわくわくしてしまった。KAZUとも言ってたんだけど、その直前の大和屋の段で吉田玉男も桐竹紋寿も黒子になって、つまり人形使いが顔を出さないでなんてありなんかって思った。そんなん初めてだもん、仮にも吉田玉男がだよ。それで道行の段もそれで行くんだろうかって思ったら、そっちは今まで通りなわけ。あれってどうなんだろうなって、そこらあたり文楽は特に勉強したってわけじゃないからようわからん。でも黒子のままで行ったっていいんじゃないのかって思ってしまった。それと最期ね。あれ、ちがうよねぇ〜って終わった瞬間にKAZUも言うてたけど、もっと俗っぽく刺しちがえるとか、小春と治兵衛が同じ最期、もっと言えば、小春と治兵衛が抱きあったまま最期を迎えるというのは俗っぽすぎるのだろうか。原作の床本が小春を治兵衛が脇差で刺して治兵衛は縊死するとなってんだろうな。あ、そうか、そうか、いま床本読んでわかった。おさんが小春に筋を通したのを、小春はおさんに筋を通したのだ。
 「二人が死顔並べて、小春と紙屋治兵衛の心中と沙汰あらば、おさん様より頼みにて、殺してくれるな殺すまい、挨拶きると取交わせし、その文を反故にし、・・・・」
う〜〜ん、どうもボクらは俗っぽすぎるよねぇ、失楽園じゃないんだから。あれなんか筋もへったくれもない俗にまみれた世界だよな(笑)

 で、終わったあと、ギネスで乾杯。狼女の友達のユーゴも現れて、そっから先は英語でぼんぼん猥談。マジクソ、英語だぜ。ユーゴ、日本語わからないんじゃないんだけど、何故か、英語で猥談、まぁそのほうが周囲の日本人には何しゃべってんのか、わからんからエエでしょ(笑) horny dickだなんてね、何を言うてんですかぁ(爆汁)

メールでツッコミ

1997|09|10|11|12|
1998|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
1999|07|08|09|11|12|
2000|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2001|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2002|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|09|10|
2006|01|04|06|07|08|12|
2007|06|07|10|
2009|12|
2010|01|02|04|09|10|12|
2014|05|
2016|08|
トップ «前の日記(■2000/11/09 Thu■ ) 最新 次の日記(■2000/11/12 Sun■ )» 編集
まごアン