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■2002/04/22 Mon■  [長年日記]

Fantastic Plastic Machine
beautiful

 思いがけなく会った友達から、訃報を聞く。それも二人も。そしてその二人はまだ三十歳になるかならないかの若さ。一人は自殺。一人は原因不明の吐血による死。彼ら以前にももう一人、夜中に事故死。その彼も三十歳そこそこの若さ。一様に彼らはボク自身の世界にはいってくることもなかったけれど、瞬間的にではあっても、一人の名前のある人間としてボクの視野を通りすぎたし、ボクは彼らの名前を呼んだこともある。そして彼らはそれに答えもした。
 彼らの死が若かった、若すぎたからという無念さも確かにある。でも、それ以上に納得できない何かがボクに覆いかぶさってくる。
 人は誰だって死ぬ。本人には知らされないまでもガンのためにあとどれだけ生きるか保証されない人もいる。自分の親でさえもあと二十年も生きるなんてことは夢にも思っていない。自分自身にしても。
 死が予想できたから、できなかったから、というのでもない。たとえば、KYONの死は十分に予想はできたにもかかわらず、いざその死を目の前にすると、ことばをなくしてしまう。同じように、きょう聞いた二人の死も、表しきれない影を落としていったことは確かなのだ。ご冥福を祈りたい。

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