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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2002/09/03 Tue■  腎石、胆石、歯石 [長年日記]

Bob Dylan
Planet Waves
 「9月になったら」という"ポピュラーソング"があったよなぁ。9月になったらどうやいうねん?って。よく考えりゃアメリカは4月じゃなしに9月から始まるのだから、ただそういうことなのだ。だから日本じゃまだクソ暑い日々が続くのになんで夏休みもっとないのだぁぁ、とボヤいても始まらんね。
 で、9月になって早々に考えてもないことが起こった。どうやら尿管結石の疑いがあるみたい。別に詳しい検査をしなければならんほどのこともなさそうで、とりあえずは薬でちらしてしまえそうなんだけれど。
 これはヤバイなぁというよりもとうとう来たかという気がしないでもない。いつまでもガキみたいなことばかりやってるから、自分で若い若いと思ってるけど、エエ加減そのような病気のひとつふたつ患っても不思議じゃないのだ。むしろこれまでそのようなことが起こらなかったことの方がラッキーと言える。
 父親が、腎石、胆石、歯石と石ならなんでも作ってみせるという体質だからそれを受け継いでいう可能性は高い。それはボクが大学生で夏休みに帰省中のこと、真夜中にごそごそ音がする。何かと思って起きて行ってみると、父親が顔をひきつらせて痛みをこらえ、母親とどうしようと思案しているところだった。すぐに車を運転してやって、病院に連れていき、モルヒネだか痛み止めを注射してもらって、そのときは何とかなった。数日後、父親がエエもん見せたろかと、目の前に出したのは、金魚をすくうための小さな網にのった、金平糖のような飴色の石。ころっと出てくるのを金魚の網で受けたらしい。何をアホなことやっとんねんと思った。それが父親が今のボクの年のころのこと。そのあとも胆石がつまって黄疸で入院しとったこともある。どれもそう大事にならなくていままだ元気で、アホな写真撮ってきたりしとるけれど。
 そう考えたら、これから先、何年間か、ボクも石に悩まされる運命なのか。人が痛風になったと、その彼の足をふぅふぅと吹いてる場合じゃないね(笑)

■2002/09/05 Thu■  年寄りの鼻水 [長年日記]

Monica
Miss Thang
 最近どうも、年食ったとか気が滅入る話ばかりなんだが、ボケ老人に「おじいちゃん、ボケてきたねぇ」とか言うのはよくないそうだ。年寄りはボケてきて当然といえば当然なんだけれど、それは誰もが認めていることで、だから余計にボケてきたというのは禁物だという。なぜなら、年寄りに「ボケてきたねぇ」と言うと、そのボケ行動を年のせいにしてしまって、つまり年をとってしまったという事実でボケを合理化してしまう。そうすると、ボケがより進行してしまうということになる。
 同じことがボケということだけでなく、体力や運動機能についてもいえることで、よく言うのに「もうエエ年やねんから、エエ加減おとなしいしときなはれ」 と言われると、マイナスのフィードバックされてしまう。現にまわりにそういうのがおるなぁ。ボクに「年、考えや」と、言いながら、それはその本人自身にもフィードバックさせていて、自分は年くってそろそろ身体が言うこときかんようになってきてるのだと言い聞かせてたんだろうな。その彼は、去年あたりからほとんど動かんようになって、今年になって、手術はするし、それが治ったと思ったら、また聞いたこともないような病気に罹ってしまってる。ボクより3つか4つ上なだけなのに。病は気からとも言うな。 
 ボクにそういうことを言うたところで聞くわけない、というのは自分がよく知ってる。じっとなどしてられない。この2日ほどは例の石のことでさすがにちょっとこたえはした。が、それも喉元過ぎればで、きょうもきょうで、予定されてた仕事が急になくなったら、ぱこーんぱこーんとテニス。「をい、石、大丈夫なんか」という心配などヨソに、きょうは結構サービス決まってたなぁ。
 う〜ん、なんか艶っぽい話はないか(爆汁)

■2002/09/06 Fri■  引っ越し・リニューアル [長年日記]

遠藤賢司
満足できるかな
 everydiaryのほうに4ヶ月ほど、本家まごまご日記を置いてたんだけれど、やっぱりtDiaryのほうが使いやすい。と、いうわけで、どうよ、これ。と、自分でたまげてる(^_^ゞ
 というのは、ほれ、見ての通りの、老眼バージョンでないか! うらまごと同じようにtDiaryのテーマのcssファイルを自サーバーにおいていろいろ設定変えてみたら、な、なんとこのフォントのバカみたいな大きさよ。が、これもなかなか新鮮でいいでないか。だいたい、ちっこいサイズのサイトは見た目よろしいのだが、いかんせん読みづらい。だから+ボタンを2度ほどたたいて大きくしてるのだな。ネスケ4.xの人には何のこっちゃわからん話なのだが...IEで見てくださいよ...をらをら、といつの間にか宗旨替えしてるのだった。そのうちMacを捨てて、VAIOを持ち歩いてるかも(爆死)
 フォントのでかさはおいといて見た目の形は変わってないしょ。めんどくさいのだよ、毎日、ジャケ絵を入れるのも。いちいちフォトショで作ってんだからな。それにtDiaryと言えど、ジャケ写とタイトルを入れるのに、tableタグを使わないとアカンのだね。これはもうひな形をつくってあるからいいんだけど、ジャケットを入れ替えたりするのには(ころっと忘れてて同じのを使ってたりする、それも1度や2度じゃない)、以前に使ってたcgiじゃ入れ直すの無理だし、月ごとに整理するのもめんどくさかったから(ルーチンワークそのもの)、ほんと楽チンチン。

 しばらくこのでか字フォントにしといたろ。あ、ツッコミは入れられないです。入れられるんだけど、設定で外しました。そのうちメールフォームつけるからさぁ


■2002/09/08 Sun■  マスコミねた2つ [長年日記]

宇多田ヒカル
DEEP RIVER
 ウタダヒカルが結婚
 電撃結婚とこれまた喧しいのだが、かあちゃんの藤圭子も絶頂期にさっさと結婚してしまってるから、あら、そうなのという感じ。スクープネタとしてごっちゃごちゃ言われる以前に、いきなり
「本日、私、宇多田ヒカルは、紀里谷和明と入籍致しました。」
というストレートなところがなんともいいなぁ。それとバカマスコミを出し抜くクレバーさに拍手。
 ところで宇多田ヒカルの日記・Message from Hikkiを見てると、前日に「まだまだ未熟ものです」とタイトルになってたり、自分でWeb日記1年分を一気に読み直してひたってるというのがなんとも微笑ましくっていいんでないかい。ボクも浸ってみるかなぁ(微笑)

 「北の国から」ついに最終回

歌志内...悲別ロマン座、倉本聡のこの感性はどうも好きになれない。歌志内は歌志内で決して悲別じゃない。たしかに炭坑で栄えたけど、映画なんか札幌より早く封切られたらしいけど、やっぱり悲別じゃない。かつて炭坑で栄えたとかを残していくのはいいけれどやっぱり悲別じゃない。ま、田中邦衛のキャラクターも好きやないし、「北の国から」も好きじゃないから、いつも麓郷は通っても「北の国から」の舞台なんて見に行ったことないからどうでもええねんけどね。
 97年日本一周ツーリングのときに富良野から歌志内、滝川と抜けたときの日記。きのう20年間続いた「北の国から」の最終回だったらしく、あちこちで喧しい。どこかでちらっと見たことはあっても、その20年間も続いたドラマのたった1度たりと見たことはない。それは倉本聡の感性が徹底的に受けつけないから。
 Bは歌志内のすぐ近く美唄生まれ。「びばい」という音に思い入れはあっても「美しい唄」という文字にしたときにすりかえられた美唄に思い入れはないという。「悲しい別れ」という意味づけに外から見ている者の傲慢さを感じてしまう。


■2002/09/09 Mon■  重陽の節句の微分係数 [長年日記]

Santana
Caravanserai
 バイクに乗り始めたころ、ちょいとお散歩と走り回っていたとき、9月になったら急にまだ6時なのに暗くなり始めるということを初めて実感した。春だと4月末なら6時でも十分に明るくて、これからさらに日が長くなっていくのだなぁと、プラス思考になれるのに、いま時分の季節は、これからさらに日が短くなっていくというマイナス思考にとらわれてしまう。どことなく寂しいような。
 小理屈ひねって考えてみれば、冬至〜春分〜夏至の半年間は微分係数が正であるのに、夏至を過ぎた時点ですでに微分係数は負になっているのだ。ところがギラギラの夏のせいでその事実に気づかないで、はっと気がついたときには微分係数が負に最大になっていて慌ててしまう。誰や、そこで蕁麻疹、吹きだしてるのは(笑) 
 簡単にいえば、きのうときょうの日が沈む時刻の差が最大なのが、秋分のころということ。それに気づくのがちょうど今ごろ。ところが、10月になったらさしてそうも思わなくなるのは、微分係数が負であることに慣れてしまうからなのか。
 なんてことを急に思ったのは、きのうきょうあたり陽射しはたしかにまだ暑いのだけれど、蒸し蒸し感がなくなって、風がむちゃくちゃ気持ちよかった。それに最近ずっと夕ご飯は天王寺で食べてるから、食後の一服は非常階段で通天閣を眺めてぷわぁ〜〜〜っ。その非常階段からちょうど通天閣の方に日が沈むんだよな。その日が沈む方向もどんどん変わっていくのでね。なんか理科の先生みたい(笑)
 重陽の節句ですか。

■2002/09/10 Tue■  Everybody Must Get Stoned [長年日記]

Slave
Stone Jam
 造影剤を入れて検査をするから、絶食して、下剤で腹の中を空にしといて下さい。それから膀胱のエコーも調べたいのでおしっこのほうはためた状態で来て下さい、と言われて、まぁ、これもわが身のことだから致し方あるまいと腹を括って、くぅーっと腹が減るのも我慢して、これはなんとかなる。問題は下剤、これがくせもので、出るべきときにきっちり出てくれりゃいいのだが、腹にくぅーっと来てもきっちり出てくれないのだ。案の定、朝、いちおう絞り腹にはなるにはなったのだが、到底、腹の中が空っぽになるという状態ではない。いつもの朝と同じようにしか出ない。し、しかも、ここにひとつの問題点があった。おしっこしないで膀胱をいっぱいにして来いという。そんなん、できましぇ〜〜ん(T^~)クゥ-   うんこ出たほっと一息にじょろじょろとおしっこは出てしまう。人間の体はそういうふうにできてんだよ。しゃあないので、お茶をがぶ飲みして病院に向かった。着くまでの間におしっこも溜まるだろう。と、この読みは甘かった。問題は下剤だ。病院まで歩いてる間に下剤がまたしても残っているうんこを圧しだそうとする。くぅ〜、た、たまらん。肛門周辺がひくつく。
 なんとか病院に到着。すぐに看護婦さんがやってきたので「あんなん無理やぁ。うんこは出きってないし、おしっこは出てしまうし、どないするん?」と泣きついてやった。「ちょっと待ってて下さい」と看護婦さんはひっこんでしまった。  その時点でまだ下剤がうんこを圧している。おしっこも溜まってきて膀胱も圧してきている。肛門だけでなく前立腺あたりもひくついているのだ。そしてこの切迫感は断続的に襲ってくるのだ。この状態で約10分、やっと呼ばれた。
 「レントゲン撮りますから、こっちで」とだけ。をいをい、さっきのボクの「どないするん?」はどうなったのだ? が、言われるまま、薄いラブホにあるようなバスローブに着替えてレントゲン撮影。レントゲン技師が「そこで待っていて下さい」というので、レントゲン室の外の椅子に座る。またしても切迫感が襲ってくる。今度は薄いバスローブを着てるだけの状態だから冷房が切迫感に拍車をかけてくる。鳥肌が立つ。たまらずに椅子から立ち上がって、この切迫感を紛らわせようと足を動かしていると、別の看護婦が「座ってお待ち下さい」「あ、あのぉー」「寒いですか?」と毛布を持ってきてくれる。ち、ちがうねん、寒いことは寒いけれど。この間、またしても10分ほど。必死に切迫感と闘うまごちゃん、けなげ。
 「点滴をしますから」 
ちょ、ちょっと待ってくれい、さっきのボクが尋ねた「どないするん?」の答えは? 耐えきれずに、
「げ、下剤が効いてきて、先にト、トイレ....」
「じゃ、先に行ってきて下さい」
「おしっこ出てしまうけど」
「出てもいいです」
ううううううう、この小1時間の闘いは何だったのだ、膀胱エコーをする予定がすでになくなっていたのだ。さ、先に言うてくれぃぃぃぃぃ。

 ものの見事に詰まっていたよ。腎臓から尿管に入ってすぐのところ。造影剤の白い影が素人のボクが見てもわかるくらいに。しかも、こないだ激痛にのたうちまわったのはちょうど盲腸の辺り、右下腹だったのに、詰まっているのは左側。そう言えば、少し前から腰の少し左よりがだるくて、テニスのせいだと思っていたのは、この石のせいだったのだ、きっと。
 ヤバい部位がわかってしまうと、なんかいまは左の腰のところがちょっちょっと痛くなったりしてゲンキンなもんだ。とりあえず、異常が発見できて、ただ石が下りてくれるのを待つだけ。それもなんとかなるだろう。そのうち激痛にのたうちまわるかもしれない。でも元気なことは元気だからそれでよしとしとこ。

 ところで白状しとくと、「造影検査」、「すっかり腹の中を空に」というので、チンチンの先から造影剤ぶちこまれるのかと、つ、ついに処女が破られるのかと覚悟してた。というのは、おるんだよなぁ、チンチンの先からパイプつっこまれてというのが。って、よくよく思いだしてみたら、パイプつっこまれたのは、腎臓の内視鏡検査だったよ。ふーっ、とにかく今回はボクの処女は守られた。あー、とにかく大事にならないように、それだけは勘弁してほし。お.ね.が..ひぃ〜〜(^◇^;)


■2002/09/12 Thu■  目撃者あり [長年日記]

Bette Midler
The Rose
 突然、知人から「見たことあるんだからね」と言われても困ります。「何を見たん?」と聞き返すと、「不倫現場」  ちょ、ちょっと待てぃ、だいたい、その「目撃者」の行動範囲とボクの行動範囲のand部分はそんなにないはずだし、う〜む、頭を抱えてしまうだろう。しかし何をもって、見たことあるというのだ? まさかえっち現場のはずはないし、もういい加減お年なのだから路上プレイしてるわけもないし、昔は、歩きながらでも、公衆の面前だろうが、キスしたり抱きついたりしてたけど、その「目撃者」とは、ここ10年ほどの知りあいなわけで、それは絶対無い。って、それでもハタと考え込んでしまうのはやましいところがあるから(汁)
 なんかカマかけられてるわけでもないし、別に晩の10時、11時にミナミを二人で歩いてたって悪さしてるわけちゃうやんねぇ。ボクにとっては、別にぃ〜っふつーのことだもん。
 あ、そっか、そっか、今こう書いていてわかった。その「目撃者」とボクと感覚がズレまくってるのだよ。う〜ん、そう考えれば、別に何も特別な関係があるという相手とでなくても、夜にミナミを二人で歩いてることなんかなんぼでもあるもんね。
 その「目撃者」、実は女。だからって気を惹こうとして、そんな目撃証言をしたわけでもなくて、第一、3児の母にして離婚願望バリバリ、なくせに精神的に中学生。そんな女はずぇったぁいにヤダ。どうひっくり返ろうが、いけない関係にはまる相手でないんだよなぁ。逆に「目撃者」にしてもそうなんだけどね。ボクと「目撃者」とは、もう育ちから環境から考え方から全く違っていて、「女目撃者」にしてみれば、夜に二人で歩いてるなんてのは、即「いけない関係」なんだろな。別の「目撃者」ならいざ知らず、ほんとその「目撃者」に、ほんとに「いけない関係」を目撃されたという事実はないね。ほんま人騒がせな女だ。
 そういえば、もう20年近くも前のことかな、ミナミで飲んでいるときに、店の女の子と二人で買物に出たところを目撃されていて、そのときの目撃者はボクの頭をカットしてくれてた美容師のせんせ。「見たで、見たで」と言うから、よく聞きただしてみると、ああ、それって笑って済ませられることだった。まぁ、夜中に女と二人で歩いてたら誤解のひとつもされるだろ。しゃあないか。
 と、いうことで一件落着にしとこ。叩いたらホコリだらけになりそうだモン(爆汁)

■2002/09/14 Sat■  「同窓会」という甘美な幻想 [長年日記]

Babyface
Face2Face
同窓会、ふふふ、どことなく甘美でしょ。

「あなたぁ、わたしあした同窓会だから」
むむむ、昔の男も来るのか....
「いやだわ、あなたなに一人で妄想していじけてるのよ、もう来たっておなかのどてっと出たおじさんばかりだし、それにあなたが心配してるあの人、来ないって、うふふふ」
と、そのくせ、きのうにはしっかり美容院に行ってカットしてきてるし、きょうだって何度も何度も鏡の前であれでもない、これでもないと着替えてる。いったい誰に見せるつもりなんだよ。

 って、ぎゃはは逆妄想してみました。なんでボクが同窓会行くのに、わざわざカットに行くのだよ。それに適当にそこらにあった、いちおうラージのシャツにはしてみたものの、この年でラージ着てたって、来るメンバーでラージなんか知らないし、それに彼(女)らにとってラージなんて屁みたいなもんだしね。ただラージ着てたら、
「まごちゃぁ〜ん、相変わらず若いねぇ、全然変わってへんよねぇ」
って、その言葉の裏には相変わらずアホだね(自爆)

 それでも気取らなアカンようなメンバーでなし、てきとーに、ぎゃははと30年前と同じバカを披露して、ついでになんだかんだとしゃべっているうちに、
「結婚して25年も経ったら夫婦なんて友だちみたいなもんだろ、別に何してても気にはならへんやん」
とボクが言い出したわけ。すると、へぇ、理解しがたいって顔で人を見るのね。男同士でこっそり話してたら、不倫にもならへんような、イケナイ関係の遊びでつきあってる女がいたりするのにね、彼女らにすれば、そういうのは信じがたいことらしい。20何年も一人の男(あるいは女)だけというほうがボクには異常なように思えるのだが、これもやっぱり、おととい書いたような生活スタイルのちがいなのかねぇ。
 見ようとしたら見えてしまうこともあるんだから、仮にそのような気配、においがしたところで見なければ済むことやんかというのは、やっぱり衝撃的なんかなぁ。そのくせ駆け落ちしたんだとか、いまだから言うたげるって話もこぼれてたりするのにね。

 そんなこんなで、今年の同窓会も焼けぼっくいのひとつ落ちてることもなく、「実は今だからコクるけど....」なんてね、この年のおっちゃんたちが「コクる」なんて言うほうがこわいか。
 かくして今年の同窓会も「同窓会」という甘美な幻想のまま終わってしまいました。期待したのになぁ(笑)


■2002/09/15 Sun■  化粧のあとの鏡の前で [長年日記]

Miles Davis
Live-Evil
   最近、電車の中で化粧する女がどうじゃこうじゃとうるさいのだが、ところがだ、きのうのこと地下鉄に乗ったら、その車両がシンナー臭い。なんじゃこりゃと思うと「ほんと、いまの女の子は」と言い出しかねないようなおばちゃんがマニキュアの真っ最中。をーをー来るところまで来たのか。世も末じゃと思うのはオジン?
 すっぴんの女が健康的でよろしい、などとは間違っても言わないね。というか、昔に唐十郎の『特権的肉対論』に、化粧は死を賭してするものであったというのを読んでからひどくエロチックなものと思ってるから、健康的な女よりエロい女のほうが断然好きなボクにとっては化粧しない女なんて、クリープのないコーヒー(古っ!)、あ、この喩えは間違ってた、ボクはコーヒーはブラックだから、その分からすると、すっぴんの女がいいということになってしまうではないか。
 そしてこれまた古っ!なのだけれど、

 ♪〜 化粧のあとの鏡の前で
    いつもあなたの手を借りた
    背中のボタンがとめにくい

 と、一曲歌うてみました。ね、ね、想像してよ、この情景。この男と女にははっきりとした関係があるでしょ。この化粧は事後に外に出ていく化粧なのかもしれない。事後というと、
 キスをしたその後に車の中で口紅を引き直しているのは○
 口紅をつけてくるの忘れてあわてて車の中でというのは×
あ、これも時と場合によるか。まぁ、いいや、とにかくばっちり化粧してきてくれるか、二人っきりのところで化粧してほしいと思うわけ。とにかく化粧というのはボクの中ではエロい行為で、なかでももっともエロいというと、寝化粧でしょ。寝化粧してよって言うと、「女は損だな」と言いながら...そういうときは真っ赤な口紅がいいな。ちなみに唇に残った口紅の味をなめるの好き。
 で、話をもとに戻して、電車の中の化粧、これはもうエロいなんてかけらもなくて、電車の中でオナニーしますか?とでも聞いてやりたいような気がする。
 ひとつに化粧に関してエロさなどというのとは全くきりはなされてしまっていること、もうひとつはパブリックとプライベートの境界が曖昧になってしまっていること、その両方の結果なんだろな。

 ♪〜 バスルームに ルージュの伝言

 よく考えればこれもエロいよね。


■2002/09/17 Tue■  ♪〜 せぇがれ、どこ行く 青筋たてて [長年日記]

Santa Esmeralda
Don't Let Me Be Misunderstood
 最近ヤフオクなんかでサブカルもんにはまってる。というか、本卦還りなわけね。かつて、今もそうだけれど、金なかったから買いたくても買えなくて、そのうち音盤漁りに宗旨替えしてたから。音盤漁りのほうもまだまだ欲しいのはあるけれど、hiphopがこのような今、方向性が見つからない。ラテンにしても、ヨーロッパにしても大海に泳ぎだすようでとりとめもない。だからいきおいホームグラウンドに戻ってきたようにいわゆるサブカル漁りをしている。
 きょうも昼飯ついでにBOOKOFF行ったんだけど、BOOKOFFって結構ありきたりでしょ。いま頭の中がこんな状態だから、ピピン!と食指が動かない。きょうのまごれびゅ『鮫肌男と桃尻女』にその原作の望月峯太郎は『鮫肌〜』どころか全く読んだことないと書いたんだけど、その『バタアシ金魚』なんか揃っていて、『鮫肌〜』はなかったなぁ、ほか何だっけ?ずらぁーっと揃っていて、ちょっとパラパラ見てみる。きっと面白いんだろうなと思えるのだけれど、いまいちビビビンと来ない。感性が変なのか?(^_^ゞ それに100円でなかったからパス。
 単行本のとこに行ってもこれまたさっぱりビビビンと来ない。以前なら100円だからとりあえず買うとこかと思ったようなのも買う気がしない。
 BOOKOFFというのはバカなのか、時として、なんで?というのが泣きたくなるような値段、つまり100円で出てたりするから油断できない。だからきょうもけっこう丹念に見てた。山口椿にはちょっとそそられたけれど、買おうという気にまでなれない。それにきょうは気合いの入ってるヤフオクが1つあったので、本日のBOOKOFFの収穫0と帰りかけたら、はっと目に入って来たのが《Le Monde de JEAN COCTEAU》と背に何やらフランス語っぽく書かれた分厚い本。ン?何だ、と手を伸ばしかけて、ふっと思った《L'Arc〜en〜Ciel》に手をかけて、ありぃ〜(゜.゜)とこけたことを。きょうは大丈夫でした。ちゃんとコクトーの画集、それも500円。らぁ〜っきぃ〜(*^_^*)

 さて、こないだから狙いつけてたのはことごとく競り負けたり、油断してたりでミスってたんだけど、きょうのヤフオクは気合いで落としたで(●^o^●) 思わず口ずさんでます


■2002/09/21 Sat■  秋の日のヴィオロンの [長年日記]

唐十郎
四角いジャングルで唄う
 先日の同窓会のレジュメの裏の空いたスペースに藤村の『初恋』とヴェルレーヌの『落葉』が印刷されてあったんだけれどね、たぶんそれをわざわざ作ってくれた彼はここを読まないだろうから書いちゃうんだけど、なんだか気恥ずかしいよ。

   カエルが鳴くから帰るのなら
   帰る家のない子にカエルはなんて鳴くんだろう

 じゃ、ダメ? ダメだろうな。一般的高校生でなかったのか、ボクは。いや、やっぱり「まだあげ初めし前髪の」だったことはだったんだろうけれど、ふっとしたきっかけで「やはり帰ろう帰ろうと鳴いてら」になっちまったよぉ。
 そのきかっけというのは高校2年生のときだからもう34年前になるのか、初恋は初恋でも『初恋地獄篇』。北野シネマという当時の単館系映画館で見た映画が『初恋地獄篇』だった。この映画はそれまで「林檎のもとに見えしとき」だったボクにとって、強烈にショッキングだった。すぐ次に見たのが『新宿泥棒日記』。このあとしばらくはATGの映画ばかり見まくっていた。

   ここはアリババ 謎のまち
   誰かがあなたにたずねます
   朝は海の中 昼は岡 夜は川の中
     それは誰?

 そのきっかけがなかったとしてもこんなんになってしまってただろうけどキッカケって大事。そのあといちおうボクも人並みにお受験を経て、大学に入ってしもたらしもたで糸の切れた凧のようにふらふらとあちこちを彷徨ってたんだけれど、ある日目の前に忽然と紅テントが出現したのでした。『愛の奴隷』が便器にまたがって
 テントという空間はいまもって怖い。それまで何もなかったところに突然空間が切り取られてしまってるのだから。そして次の日には、そこにあった空間が消え去っている。まるで子取りに攫われたように、どこかに連れ去られて行ってしまった。まさしく風の又三郎だな。

 そうしていままたこうして30数年の時を経て『四角いジャングル』に出会って、その昔に磨りきれるほどにまで聞いて、その歌詞だけでなく、間のしゃべりのパートまで覚えているのに驚くというより、あきれ返る。すっかり染付いてしまってのか。もうすっかり「秋の日のヴィオロンの」だというのに


■2002/09/28 Sat■  誰だボクの真っ赤な血を舐めるのは [長年日記]

カルメンマキ&OZ
カルメンマキ&OZ
 先週末はTon2がおじいちゃんお見舞いに帰ってきていて、それでもあいつは何もしなかったなぁ(苦笑) 二十歳そこそこの女がかいがいしくべったり看病してるというのも気持ち悪いものがあるから、まぁわざわざそのためにだけで東京から帰ってくるだけでも良しとすべきかな。

 それで何をしていたかというと、ボクと二人で夜中までヤフーのオークション。そんないっぱい入札してどないすんねんというくらい。これってもう勢いというもんだね。それに欲しいなぁと思うてても、ぼんぼん値が上がって行くと、さすがにひるんでしまってたのに、「ほんまに欲しいんやったら買うてしまわんかい」とドンと背中を押されたかっこうで、落札してしまったやないの…『横尾忠則遺作集』

 その『横尾忠則遺作集』や、『満足できるかな』、『修羅雪姫』がどっと到着して、一気に気分は70年代だよ。きのうも浅川マキ落札したし、その一方で浅川マキのライブ盤を引っ張り出してきて

 ♪〜 帰ろう、おいらが生れたあのガソリン・アレイへ

 なんてね。をいをい、いまだに井上陽水だなんてやめてくれよ、なんて笑ってもいられない。でもなぁでも、こないだテレビで、たしかNHKだったか、フォーク大集合とか懐かしのフォークなんて、エエ年になったおじちゃんたちが出てきて

 ♪〜 あの大空へ ツバサをひろげ

なんて合唱してるのを見ると情けないなぁと思ってしまう。同じフォークならみんなで

 ♪〜 小便だらけの湖に あなたと二人で飛び込んで

と、がなってほしいのだよ。
 その逆に6月にオフやったときにまだ20代(だよね)のオータ君がいきなり『満足できるかな』をがなりだしたのには少なからずショックを受けたんだよ。エンケンこと遠藤賢司はやっぱり永遠のロッカーだしね、それになんと言っても72年の夏に鳥取の駅でパッタリ会ったし(笑) 『ラストワルツ』で一人、ぽかぁ〜んとあんたら何やっとんの?ボクは死ぬまでやるでとGジャンで出てきたニール・ヤングの道をきちっと歩いたはる。をーをー懐かしいいねぇなんてだけの同窓会なんてまっぴらさ。そんなことをBと話してたら、うちに遠藤賢司がないのがおかしい。なんでや?あったんちゃうん。オークションで落としとこって。それなら浅川マキもだよなぁ。そう考えたらここらあたりはみんなどこかで黒いよね、やっぱり黒いのはいいよねって。

 ところでTon2は何を狙っているのかというと、『21エモン』、『チンプイ』(^_^) まるまる一世代違うのだからエエけどね、でもボクが死んだら、ボクの持ってるようなの全部持ってくんだろ。ボクが(まだ元気に生きたはりますが)親父の本棚からこっそりアレとかアレをパクったのと同じように。


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