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■2003/01/18 Sat■  城東貨物線 - Revisit [長年日記]

Blind Faith
Blind Faith
 先週に間違えた加美廃線跡にリベンジ。やっぱり足でかせがなアカンでしょ、と、きょうは車はおいといて地下鉄で出かけることにする。地下鉄の1日フリーパスを買って、まずは昭和町まで行き、郵便局に不在で局留めになっていた荒木経惟の写真集をもらいに行く。これからの歩きの荷物になるかなとも思ったけれど、天王寺での乗り換えで歩くのなら、御堂筋線の昭和町から谷町線の文の里まで歩くのと大差ないなと目論んだわけ。それにあしたも郵便局に来れないから行ける時に行っておこう。ヒゲはちょっとくらい待たせておけばいい。
 ヒゲとの約束の12時に5分ほど遅れて平野到着。携帯で連絡をとって、旧南海平野線平野駅で落ち合う。ここは平野線が廃線になってもう30年近くになるので、もうとっくに整備されて公園のようになっている。もちろん駅舎もない。ただ商店街にNANKAIの名前が残っているだけ。
 平野は2年前に歩いたので目ぼしいものは見つけてしまってる。それに平野郷の街並み保存運動も起こっていて、いくらか残ってはいるものの、面白みに欠けてしまう。新聞博物館にしても、壁面の《朝日新聞》のレリーフが妙に時代を感じさせようという作為的なものが見え隠れする。
 平野閻魔堂に入る。ここにも駄菓子屋博物館(博物館といってもごくごく小さなもの)には昭和30年代の駄菓子屋で売られていたメンコだとか、日光写真だとかを展示されていて、「あ、これ持ってた」とヒゲと二人でわいわいできるけれど、こうして並べられてしまうと有り難みがないというか、違和感を感じてしまう。ただそこに留まって、懐かしいねぇと済んでしまっていいんだろうか。閻魔堂には閻魔様がご鎮座されておって、その横には、でっかい舌抜きをもった鬼が、さらにしょうづか婆に亡者がひれ伏すという人形が展示、あ、いや、祀られて、いや、ちがう、やっぱり展示されておってそれはそれでバカバカしうてよろしい。こうして写真に撮ってみると、ますますマンガチックでいいではないか。しかしこれは本意じゃないな。
 さらに半地下に下りると、水の曼荼羅だったか、その空間で瞑想しましょうっていうんでしょうね、目が暗さに慣れてくるとぐるりを取り囲んで石の仏さんが浮かんでくる。このお寺の住職さんの意気込みはわかるんだけどねぇ。でもそれなりに写真撮るぶんには面白かった。と、これでいいのか(^_^ゞ
 ぐー、思わず平野が長くなってしまった。まだ前置きよ、ここは。で、ひょこひょこ歩いて樋尻のほうへ。途中、廃屋を見つけて、なんかやっぱりこっちゃのほうが、ぴしっと来るよな。あくまでもボクのわがままな感性に、ですけど。思わず、またダイドーやっちゃいました。

 はい、先に進まないと、さっぱり進んでませんね。先週見に来た鞍作をささっと通って、きょうはちゃんと関西線の加美の踏み切りを渡りました。をっと、いきなり目の前に城東貨物線加美廃線跡が。とりあえずは踏みきり跡のところから久宝寺側に向かって、その廃線跡の外側の道を歩き始めたんだけど、ここは廃線跡を闊歩しないと気が済まなくなって、まずヒゲが適当に枕木の柵のところをくぐって廃線跡に侵入。いちおう立入禁止だけどね。さてボクもあとをと、ヒゲがくぐったところを見ると、でっかい犬のンコがこんもりと。こりゃいけません。ンコついたらイヤだもんね。もう少し先まで歩いてもっと侵入しやすいところを見つけてボクも廃線跡に。
 レールはすっかり赤茶く錆びて、投げ入れられたゴミが散乱。決して美しい景観というものではありませんですが、しかしこれを求めてきたのだから。哀しい性ね。ヒゲはどんどこ先のほうに進んでいって、この男、ヤバいという感覚はないのか。その先はバリバリの現役路線の関西線だろが。その合流部分を目にしたところでなんてことはないのでほっといて、侵入したあたりでぐるりを見渡していると、おりました、ガキんちょ。いいねぇ、関西線と廃線が股になったところに、深さ1m弱、幅1mほどの溝状になったところでガキんちょ3人が遊んでた。
「何、してるん?」
「秘密基地、つくってんねん」
 このガキんちょ達を見ているとすごくホッとしたよ。博物館に閉じ込めちゃダメですよぉー

 今度は踏みきり跡から逆に北に向かって歩き始める。と、先ほどまでの曇り空からポツポツ雨が降り始めてきた。こりゃイカン。ちょうど昼飯も食べてなかったので、ひとまずどこかに避難すべしと加美駅前の喫茶店に入る。さて何か食いモンをとメニューを見てはたと困った。
  L レディースセット  オムライス小、スパゲッティ小、飲み物
  M ママセット     (忘れた、憶えてない)
  S サラリーマンセット カレー、ケーキ、飲み物
 カレーったってどうせ缶詰めのだから、ヒゲと二人してレディースセットを注文。女の子は怪訝な顔をして「あの、小さいですがいいですか?」「ええねん、ええねん」
 と、オーダーを通そうとすると、レディースセットは男はダメだという。なんでやねん。しかしなんでサラリーマンがケーキなんじゃいと思いつつ、仕方なくボクはサラリーマンセット。ヒゲはピザセットを注文。案の定、カレーは缶詰めだった。ケーキは美味くなかった。しかしこのL,M,Sというのもなんか変だな。女性用がLで、男性用がSなのか。文句を言うてもはじまりませんが、Fってるでしょうか(←一部限定業界用語)
 もうこんなくだらんことばかり書いてるとほんと前へ進まない。さてここからがメインなんだけどね。喫茶店を出るともう雨はあがって日が射していた。今度はいきなり踏みきり跡のところから廃線跡地へ一般市民大衆庶民の目も気にせずに乗り越える。

 家に帰ってビックリしたことなんだけれど、一番下の写真ね、右側の廃屋の2階から猫がこっちを向いている。先に入った踏みきり跡の久宝寺側のところでも捨てられたゴミの上に猫が4匹日なたぼっこをしていた。これはちょうど廃線部分と城東貨物線の平野駅のほうに入る部分の合流点。デルタ地帯、クリ部分にほぼ廃屋になってしまった一塊の住宅がある。そして周りが廃屋となってもまだ現実に住んでいる人がいる。そこを表側から見てみようと回り込んだところ、その家の前には住人と思しき人が表に出て立ち話をしていた。これにはさすがにボクもヒゲもひるんでしまった。もうこれ以上は踏み込んでいってはいけないと。

 そこからさきはまだ貨物線は生きている。その貨物線にそってしばらく北上。と、いってももはや線路内を歩くことはできないので、これに沿った道をひたすら歩く。周りは阪神工業地帯を支えるいくつもいくつもの町工場が連なっていた。


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