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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2003/01/19 Sun■  京都魔界を行く [長年日記]

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 今年もやりまっせ。お徒歩隊。今年の第1回目のテーマは《京都魔界を行く》
 というわけで、いつものメンバーが、うろうろ間違うこともなく梅田は紀伊国屋前に集合して、特急でぱーっと大宮へ、と思ったら、最近の阪急の特急のよう止まることよ。おまけに目的の大宮には止まらないってんで、桂で急行(でも各停)に乗り換えて大宮へ。そこから市バスで千本今出川まで。

 さぁ歩き出すゾと号令かけようとしたその瞬間、蘊蓄斎はめざとく多齢堂というカステラ屋を見つけたのでありました。この多齢堂には蘊蓄斎非常にご執心で、前回6月の京都お徒歩のときも「多齢堂、多齢堂、多齢堂はどこだ」と小雨しょぼ降る中、一同を引き回してくれたものです。ボク個人的に言うと、京都でカステラってのもなぁ、どんなに美味かろうがです。しっかりカステラを買って、端切れをせしめてきてくれてそれにご相伴にはなりましたけどね。
 今出川を東に歩いて一筋入った途端に、早くもトマソンが。風呂屋跡です。駐車場の壁面に鏡が貼ってあった跡もくっきり残り、その裏側がレンガ塀になっているというシロモノで、裏側のレンガ塀を写そうと横のブロック塀に乗って写していると、隣の焼き肉屋だかの店の人が入れ替わり怪しい人間がいると様子を見に来てたようです。ボクは裏側を撮るのに必死で気がつきませんでしたけど。
 さてと裏道をたどって行くと博物館のような西陣の織物を展示しているところがあったけどあっさりパス。その前の更地になったところにわけのわからん大岩を祀ったのがあって、何か能書き書いてましたが、ボクは読んでません。なんでもどっかから飛んできたとか、まぁ魔界現象のひとつなんでしょか。
 ヒゲが京都の都市地図を買うてきていてナビってたのですが、わぁわぁ「くぎぬき」とか言うていると、たまたまそこを通りがかったおばちゃんが「くぎぬきさんならそこを右にまがったとこ」と教えてくれました。「おおきにぃ」
 釘抜きさんでは爺ちゃん婆ちゃんがようけおりました。爺ちゃん婆ちゃんがようけおるとこってええよね。その爺ちゃん婆ちゃんをうまいこと撮りこんだれと思うてたら、ありゃ糞デジカメ、タイミングがずれて、デジカメの弱さね。シャッターチャンスを逃すことしばしば。

 つぎ、閻魔堂とわいわい言うてると、またしても通りがかりの兄ちゃんが「閻魔堂やったら、ここまっすぐ」と尋ねもしてへんのに教えてくれて、京都の人て道教えるの好きなんかい。閻魔堂です。きのうの平野の閻魔堂とは違うて、アホくさいマンガチックな閻魔さんや舌抜き鬼やらおらずに、そのかわり壁面にまがまがしい地獄絵図が描かれていましたが、消えかけててよう見えませんでした。お堂の裏手には三途の川のつもりか小さいプールの向こうに石仏が約873体、ウソです、いっぱいありました。でもなんかまがまがしさが足らんなぁ。もっとおどろおどろしないとなぁ。
 またてくとこ歩いてえっちらおっちら船岡山に上がって行きました。そのあがりがてら、この山の頂上ではかつて警官が永山則夫にピストル盗られて・・・・などとエエ加減なことを、ごるぁ〜、永山則夫は八坂神社、船岡山は広田雅春だぞ。http://www3.xdsl.ne.jp/~hana/wrk0023.html見れ!
 船岡山のてっぺんではボクらより10ほど年齢が上の老人徘徊集団約43名。健康のため歩きましょうと、みな一様にリュックサック背負ってせっせこせっせこ歩いております。儂らも同じだわ、ただ動機がかなり不純。
 船岡山を越えて、今宮神社へと向かうのは大徳寺横の閑静な道。何も美味しい物件はありゃせんぞな。ヒゲ曰く、

「ここは女と歩くのにええやろ、よう歩いたわ」

どうぞ、夫婦げんかしてくださいませ。夫婦そろて人のバカ話読んでる仕返しぢゃああ。
 今宮神社でデフォルトのあぶり餅を食す。知ってる人は知ってる話で、ここには2軒のあぶり餅屋があって、向かい合って商売して、非常に仲が悪い。いがみ合うとるのね。どっちも似たり寄ったりなのに、一方は「元祖」、一方は「根元」などとたわけたことを。そこで5人でグッパーでどっち入るか決めた。どっちでもいいのだ。ぎゃあぎゃあいがみ合うほど頭の芯まで美味いいいいいいいと腰ぬかすようなものではない。うわうわうわうわうわわわわわわ(←酔狂風に)感激するようなものではない。現にきょうも文句タレらっきょは「これで500円、ボロい商売しよるな」と身も蓋もありゃせん。まぁ彼には無縁といえば無縁みたいなものだが、デフォルトなのだった。そうかきな粉に白味噌ね、今度やってみたろ。あぶってちょこっとこがしたらええんや。
 今宮神社には、将軍神社があるという。何を祀ってるかというと、もちろん将軍で、将軍というのは神様でもなくて、なんや悪霊を懲らしめるとか、それで都の周囲に将軍を祀って都を守ったとか。それにしては今宮神社にあった将軍神社は隅の方の誰も気ぃつけへんようなちっこい社だけだった。
 今宮神社を出てからはぽっつぽっつ雨が降り始めて、おまけにヒゲのナビるコースはあまりおもろなかった。最初からこのあたりはおもろないと予告しておったから許してやろう。ごにょごにょごにょと歩いて北野天満宮。観光客多し。梅一輪早くも開いておって、東風でも吹かばだが、おしっこしただけでさっさと通り抜け、将軍八神社へ。ここらあたりではもうかなり雨に濡れて、傘を持たぬボクと蘊蓄斎は意気消沈。3人で勝手に見ておった。
 一条通りを東に向かって、つぎは五番町。
「ん?碁盤みたいになってるんか?」
「おっさん、ヒマやねんから、ちょっとは本でも読めや」
ところがその碁盤町、をっと変換ちゃうがな、五番町、マリーがおったとこや。と、探すのだがなかなかわからない。ふっと見ると前に、見るもよさげな飯屋あり。飯食おうともう2時回ってました。中に入るとこれがピンポーン! きょう一番雰囲気よかったのはこの飯屋だな。かつてはこの前に市電が走っていて当時の写真が壁にかかっている。近づいてみると、撮影はなんと、誰か知らん人。一瞬、桑原甲子雄かなんて。。。な、わけないわいな。どうもこの飯屋は遊廓に遊びに行く男の腹ごしらえの店としてあったような。
 五番町はほとんどまったくと言っていいほど、その面影は消失してしまっていた。夕子はどこに消えてしまったんだ! そうであったかなと思われる一画があったけれど、それとて夕霧楼のイメージとはほど遠い。さっき調べてみたら、どうもまだ残ってるようよ。
 そして五番町の隣の千本京極へ。ここらになると、まだまだ猥雑感が残っている。シネフレンズ西陣なんて映画館も残っていて、だがどうもゲイ専門館になってるみたい。それはおいといてこういう映画館がいいなぁ、アンモニア臭そうで。こんな映画館で一日、3本立てを繰り返し見ては居眠ってたい。
 さらに一条通を東へ堀川まで抜けると、一条戻り橋。が、いまはごくふつうになって、堀川は堀川で三面張りの排水路になりはててるし、どうでもよい。さらに安倍晴明神社、陰陽道が流行って若い女の子がちゃらちゃらやってきて陰陽道グッズを買うて行くのか。どうでもよいの極致。どうでもよいから、境内の砂にダビデの星を傘で描いてきたった。
 思うに、魔界ったってね、世間には京都魔界巡りの類のガイドブックも出てるようだけど、魔界、魔界と騒ぎ過ぎなんだよ。ボクは霊なんて興味ないし、全く感じない(見離されてる)から。

 またてくとこぽこぽこ歩くだけ歩いて、三条通りの商店街で、すぐきを買うて、さっさと大宮から阪急に乗りました。


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