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■2004/03/07 Sun■  ヒトインフルエンザ [長年日記]

 3月になったとたん、ぱたっ(。_゜)〃
 何にもないんじゃなくて、3月になってあったかい日が続いたでしょ。だから昼間はテニスですワ。そして夜はパンサー、つまりMacOS 10.3.2にしたし、きょうはハードディスクも増設したりして、なんだかんだって、忙しいなんて言うとどつかれますが。その間に読書三昧。でも慢性の睡眠不足のために、よう寝るしな。ん?よう寝るんだったら睡眠不足とちゃうか、いや、確かに睡眠不足だ。夜にベッド入って本を読みかけたら数行ともたずに寝てしまってる状態。だからってわけでもないのだけれど、ビデオ(映画)のほうはちょっとお留守でね、アカデミー賞なんてのははなっから興味ないからどうでもいいわけで、気がついたら古くっさいのばっかりだな、この頃は。

 きょうは涼ちゃんの真似っこして、文藝春秋を買って、すぐさまサンマルコで『蛇にピアス』を読みきってしまった。涼ちゃんが「じきに読めた」などと書いていたから、どうせ当世風のすこすこの改行だらけ、「 」だらけの文章だろうと思ってたら、さにあらず、けっこう詰まってるんだよな。もうひとつの芥川賞『蹴りたい背中』のほうはまだ読んでないけれど、そちらもけっこう詰まってる。中上の『よしや無頼』なんかとは比べ物にならないけれど、あれは中上がわざとあの非改行の形式をとった確信犯的なところある。
 【な】じゃないけれど、非「段落文体」は、いまの文学というか小説の堕落だとボクは思ってるから。思うに、売れるんだったら質より量って、小説についても生産性が表に出てしまう。鶏インフルエンザや狂牛病騒ぎなんてのは生産性ばかりを追いかけたしっぺ返しそのものでしょ。それがこうした出版業界でも同じだって。出版だけじゃない。音楽も、映画も、売ることしか考えてない。売れるのなら何だっていい。
 だからつくる側は安易な道を選ぶ。原稿用紙何枚なんて指定されたら、ほら、ボクらが作文やレポートでやった手を使う。つまり「〜だ」と書くところを「〜である」として2字かせぐ。そしてあわよくば、最後の1文字が次の行にかかって、そこで改行すると、縦20字のうちの15字ほど、わざわざ埋めなくて済む。そんなところに非「段落文体」が発生する。
 もちろん受け手にも責任はある。一度、携帯メールを、PCメールに転送してみればよい。いかに文章になってないか。携帯でとてつもなく長いメールだと思っても、ほんの数行で、へっ、これだけと思うだろ。少し前に「携帯で愛は語れない」と書いたけれど、携帯によって文章を失っていく。文章を失ってしまうと、文章を求めようともしない。活字の固まりを見た瞬間に逃げ出してしまう。
 要するに、どっちがニワトリでどっちが玉子だか知れないが、生産性をだけ追及し、その一方でほんものを求めることを放棄した人間たち。それは文学だけじゃなく、映画、音楽もそう、そして教育も。そうしていると、人インフルエンザに罹った人間は生き埋めにされかねない。


■2004/03/17 Wed■  勢いとか元気とか [長年日記]

 何に対しても「勢い」ってのは大事で、特にボクのように勢いでたったかたったか事を進めてしまう人間にとっては、それこそ勢いが大事。ボクの場合は「思いつき」「思いこみ」ってことが先行するんだけどな。
 で、このまごまご日記もですね、勢いってのが、最近ないです。2月はちょっと盛り返したような気がするけれど、3月になったらぱったり。映画のまごれびゅについても、ほんと最近勢いがない。というか、じっくり映画を見るだけの元気がない。
 話がぱらぱらあっち飛びこっち飛びするんだけど、この元気ってのはいい言葉なんだよね。とあるシンガーソングライター(←いまや死語?)に息子が生まれて、彼はその息子に「元気」という名前をつけたかったそうですが、周囲の反対に押し切られて元希クンになってしまった。「元気クン、元気?」なんて言えてよかったのに。あ、口に出して言うのは元気でも元希でもいいのか。
 その話のときに広辞苑で「元気」を引いたら、元気というのは字の通りに気の元なんだってね。いま広辞苑を引っ張り出してくるの面倒だから引用しないけど、なんだったかな、すべての事に対しての元になるのが元気だとか書いてあった。つまり元気がないとなんも始まらないし、繋がっていかないのだ。
 勢いってことでいうと(うっ、ikioiとタイピングするのにikoiでは憩いになってしまうじゃないか)、ま、他人様には言えないようなところで勢いを使ってしまって、虚脱状態にあることは確か。やっぱりなっていう感じと、あーとうとうって感じとがないまぜになって、ぼーっとしてしまってる今日このごろ。


■2004/03/24 Wed■  見る前に跳べ [長年日記]

 1週間前のまご日記の続きみたいなもんなんですけどね、スイッチ押すのは自分なんですよ。それが勢いであれなんであれね。押してしまえば、どうなっていくかは自分自身を第三者的に眺めていればいい。行動しているのは自分であっても、ただその流れにまかせてしまう自分がいる。ことばを変えれば、そんな自分が可愛かったりもする。
 大江健三郎の『見る前に跳べ』という小説があって、その冒頭に原文は正確には思い出せないんだけれど、とにかく英文が引用されていた。それを大学時代、部屋の壁にマジックで落書きしてた。しっくいの白塗りの壁だったので、出る時にはその書いた部分は削り取ってしまった。『見る前に跳べ』というのはその英文のかなりの意訳で、直訳すると、「見たけりゃ、見なさい。でも見たからには、君が好むと好まざるにかかわらず跳ばなきゃならないんだよ」それだったら、見るより先に跳んでしまったほうがいいんじゃない、見る前に跳べ。
 誰か、その元の英文すぐわかる人おったら教えて。ボクの『見る前に跳べ』は本棚の奥の奥のどこかわからんって。あ、図書館でさっと見ればいいのか^_^;
 だからね、先にスイッチ押してしまう。そうしたらどうにでもなるようになるわけで、結局、跳ばなければ何も見えてこないんだなってことがわかる。なんだかぼんやりとしていたものが次第にその姿を現してくるのが見えるというのは、ボクのような人間にとってすごく快感なんだよね。
 4,5日前の夜中に発車オーライネットにつないで、東京までの夜行バス往復クリックしたよ。きょうファミマでチケットにしてきたけど、その予約の期限がきょうの10時半くらいまでだった。あぶない、あぶない、行ったの10時ちょっと前。ふふふ、これでまたスイッチ押したななんて意味深。でもこれは別になんもないです。単に勢いだけ。「をら、東京行くぞ」なんてメールしたら、「仕事?それとも情事?」なんてレスが返ってきたけど、情事くらいあったらいいのになぁ。ないっちゅうねん。


■2004/03/25 Thu■  櫻の樹の下 [長年日記]

 今年も櫻の季節がやってきて、この雨が櫻のつぼみをふくらませる....なんて詩的でしょうが。それはそれでいいんですけどね、何年か前からこの櫻を見るのもあと何回だろなんて。
 櫻の花に特別なものを感じてしまうのは、なんだかんだって日本人だからか。ほら、「桜」じゃなしに「櫻」としなければ収まらない古くっさい人間なんですよーだ。もう30年も前のこと、春先にヨーロッパを1ヶ月旅行してきて、日本に帰ってきたのがちょうど櫻の満開の頃。帰ってから何日かは、家でじっとしてることもなく櫻をさがしてほっついてたのも、そんなところだったのかなと思う。
 
 桜の樹の下には屍体が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
 あゝ、これって梶井基次郎なんだな。櫻の樹の下というとすっかり安吾の専売特許だと思って、混同してしまってた。ということを、堀江敏幸の『ゼラニウム』の中で気がついた。
 桜の樹の下には屍体が埋まってるからこそに櫻は美しい。櫻の花の満開の下には鬼が棲むからこそに櫻は美しい。そんな櫻の下で太閤花見なんて気になることなどとうていできずに、どこか山の中に人知れずぽつんと咲く櫻を見、満開の櫻の森を想って、女を背中に負ぶっていたい。


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