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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2005/04/06 Wed■  MUSE meets the GOD of photography. [長年日記]

あらあら、あははと笑ってごまかせ。勝手に逃げろ、人生だなんてゴダールしてます。
えっとですね、神戸行ったの書いたの、2週間ちょい前でしょ。それから遊び呆けてたわけではなくて、ひたすら写真してたの。伊勢にも行ったし、伊勢から大阪通り越して琴平までなんてわけのわからんこともやってのけて、もう足が棒になるくらいまで歩きに歩いたさ。老人の散歩などというのは赤瀬川原平にまかせておけばいいのであって、あらら、赤瀬川なんて呼び捨てにしてしまってる、この散歩はアグレッシブですよ。きのうも京都へ行ったはいいものの、伏見稲荷から三条河原町まで歩いて、そこからさらに清水の舞台まで歩いてんだから、誰か褒めてやってください。
さてきのうのことですが、祇園ですね。祇園で舞妓さんが歩いてるのを撮りましたよ。ってのはウソ八百。そこらのぶっさいねーちゃんがだいたい白川あたりで舞妓さんの格好させてもらって、記念撮影やってるのを、横から一生懸命、携帯で写してるなんてことほどつまらないものはないと以前にもそれは書いたかな。ところがです、知ってましたか、祇園にも甲乙があって、白川あたりは乙ですね。一力の裏手あたりが甲部で一見さんでは上がれないと来たもんだ。ボクなんてどう転んだところで無理無理無理。その甲部で、まぁしゃらしゃらと写真撮ってる分には可愛いもんです。そこでね、角っこにええ年こいたおっさんカメラマンが3,4人、そろいもそろって肩からカメラバックさげて、首にはニコンでしょね、きっと、ニコンのF4とちゃうやろか。どうせ、その連中と来たらそれしか知らないから。それに200mmくらいのレンズつけて。こっちはもうすり切れたデジカメ右手に、ただしいちおう左のポケットにはコンタックスはしのばせてるんだけど、うりゃツァイスレンズじゃあってもんです。そのおっさんらから見ると、ボクがあんたら携帯のカメラで何写しまんねんと思うてんのと同じように思うとるんだろうな。ほっとけ。そのおっさんらの前を、アホか、こいつらと、見下しながら通り過ぎたら、10mも行かないところに西陽うをいっぱいに浴びた五辧の椿が。ほんまあのおっさんらこんあすごいもんがあるのに、どこに目えつけとんのじゃい。でや!
と、その後ろでおっさんらが急に色めきだったのだ。な、なんと、芸者のお姉さんが登場。な、なんと、このおっさんら、芸者のおねえさんの出待ちかい。確かに白川のにせ舞妓を一生懸命写すのとは格がちがいますわ。あ、格がちがうのは、その芸者のお姉さんと白川にせ舞妓か。一斉におっさんらの首からさがっていたニコンが芸者のおねえさんに向けられる。その光景たるや、情けないったらありゃしない。あのな、それほどまでしてお姉さん写したかったら、揚げなはれ。して、芸者のお姉さんたるや、これはもう堂々たるもんで、そのおっさんらのレンズにひるむこともなく、そこらの蝿が飛んでるのと同じなんでしょ、しゃらりしゃらりと、花見小路のほうに歩いて行く。その後ろをわらわらと追いかけて、なおも後ろからシャッター切るニコンおやじ。あまりの情けない光景を後ろから冷ややかに撮っているのはボク。そして一段落したところで、おっさんらの前を侮蔑のまなざしで通り過ぎたあと、前を行く赤いマフラーのギャルがかわいいじゃないのと歩きながら後ろから撮ってるのはデジカメおっさんのボクなのでした。

そのあと花見小路に出て一力の犬走りに落ちるお決まりの自分の影を撮って遊んで、ぷらぷらと歩く。次の角まで来たところ、なんとまた芸者のお姉さん(さっきのお姉さんとはちがう)が一人でボクのほうに向かって辻を歩いて来るじゃんか。そこにはニコンくそおやじもいない。瞬間的に正面から芸者お姉さんにカメラを構えてしまうボク。名誉のために言うておきますが、ボクは出待ちなどしとりませんですよ。あくまで偶然。こちらに向かってしゃなりしゃなりと歩いて来る。さすがプロの中のプロです。こんなこと風俗嬢にやってごらんよ。比べたらあきませんか。まったくボクのカメラなど意に介せず、しゃきと前を向いたまま近づいてくる。できる限りひっぱりましたよ。ここはね、ファインダーを通しての一対一の対決ですよ。そしてその勝負はっていうと、ボクの完敗。ニコンなら連続シャッターやっちゃってんでしょうね。そして露出とかばっちり測定済みなんでしょ。ボクなんて、わたしにも写せますに毛のはえたデジカメで、お姉さんに勝負挑んでんだから。あー、でもこの緊張感ってたまらんかったなぁ。はっきり言うときますとね、いい加減なボクはだいたいにおいてプログラムモードで撮っちゃってるもんだから、お姉さんの歩いてきた辻は日が陰っていて、F=4.8の1/30秒。そこにおねえさんはこちらに向かってくる。おまけにAFだ。そうでなくとも、反応の鈍いデジカメのAFだ。ちょっと落ち着いてれば、あらかじめ、そこと位置を決めて、ピントあわせとけばいいものを。だから完敗なんだって。あ、芸者おねえさんにね。ニコンくそおやじになんかどう転んだところで負けません。
ところがだ、ボクには写神がついている。芸者お姉さんはボクの立っていた角を曲がって花見小路の方に歩いて行く。はっと気がついて、後ろから一枚。そうボクは何も考えていない。芸者お姉さんはボクの前を通り過ぎた瞬間にミューズに変身していた。そして、出たっ、写神! どうしてそんなところにミューズを手招きするように立っているのだ。一力の赤壁にくっきりとはえる白い衣装で立っているのだ。
興奮してしまいまいた。いい写真を撮るためにいい写真機はいるのか。ノン! いい写真機でないと写真は撮れないと勘違いしてないか。いい写真だけを求めているんじゃないか。いい写真がほしいのならとにかく歩き回ること、写神を信じること、そうすればかならず自分の写真の中に写神は現れてきてくれる。そう信じてボクはまた歩く。
と、言いながら、またPowerShot A95 買ってしまいましたけどね。だってA70もすり切れてきたんだもん。それくらい使い込みましたよ。

五辧の椿 (a five-petaled tsubaki)



MUSE meets the GOD of photography.


■2005/04/18 Mon■  櫻、散る、散る - ニコンおやじの輪姦大会 [長年日記]

 仕事がまともに始まって、ああもうイヤwってね、あ〜た、イヤでも仕事しないとごはん食えんでしょが。う〜んと休みってのがこれほどありがたいものだとはね、まさに有り難いなのですが、10日の日曜はってぇと、アホな天気予報が雨ダスってから、無為に過ごしてしまったじゃないの。それから6日間休みなしだって、ゆっくり写真も写せない。仕事の行き帰りに写すったって、行き帰りは無感動なことはなはだしい。仕事場で空いてる時間に写していても、キラいなものはどうしても写せない。キラいなものには自分がのって行かないんだよね。やっぱり好きなものを撮らないと。
 少し前に大和川染工所跡を写しに行ったときに、土堤に蛇が死んでひっくり返ってた。ボク、何がキラいと言って蛇ほど嫌いなものはない。そのときもぎょっと怯んでしまって、もっともすぐに死んでいるというのがわかったのだけれど、それでもどうしようか、その先に行きたいんだけれどと、死んで動かないとわかっていてもアカンのですわ。でも、その日はノリノリだったので、なんとか死んだ蛇の上をまたいでその向こうに行くことができて、カシャカシャとやって、再び蛇のところまで戻ってきたときに、バカだねぇ、ノリノリってのはほんとバカにしてしまう。写真家たるもの自分がイヤなものでも撮らないとダメなときがある、なんて思ってしまって、あんた、報道カメラマンじゃないんだからさ。やおら蛇を撮り始めた。しかもマクロにして蛇の死体に10cm近くまで近接だ。うげぇ〜、思いだしただけで吐きそうになってきた。
 さてそのようにして撮った蛇の写真、これはボクにとって生涯あるべきことではないので、そりゃもうお宝とったような気分で、家に戻って早速flickrにアップした。フォトショでレタッチしてるときも、モニタにでかでかと蛇の死骸が映し出されるわけじゃない。あゝ、もう、ちょっとトイレ行って吐いてきます(uso)。そんなふうに苦労して我慢してflickrにあっぷしたのはいいもんの、そのあとflickrにアクセスするたびに蛇が出てくる。嗚呼、もうそこまで。ガマンの限界。削除しました。ほんとキモいったらありゃしない。もちろんflickrだけじゃなく、マックのHDからも削除。完全に削除。こうして生涯最初で最後の蛇は0のデータで埋め尽くされたのであります。イヤなもの、キラいなものは間違っても写しちゃダメって。

 ところできのうは恒例の唐組の大阪公演で、例によって朝から整理券もらうのに並んで、さてそのあと、一旦家に戻ってというつもりだったのに、あまりの天気の良さ、それとこの10日間ほどほとんど撮れなかったフラストレーションで、大阪城公園をまずぶらぶら。ああ、もうあちこちでバーベキューだ-_-; 公園の林の中のホームレス小屋に隣接してのバーベキュー。公園の中はそんだなもんだから撮るものなんもなし。イヤなもん撮ってもしゃあないのね。
 で、ポクポク歩いていると、また出た、ニコンおやじ軍団。首から F4(確認済み)ぶらさげたおやじがいて、たいそうな三脚が立っていて、そしてモデルのおねえちゃん二人連れて、あねえちゃんの顔が異様に明るいと見ると、おねえちゃんの顔にレフ板の光が輝く。そしてそのおねえちゃんに群がるようにニコンおやじが5人、6人。大撮影会。好きにして。ニコンもったらそういうのしか撮れんのかい。ありゃ、レンズ通した輪姦大会にしか見えんがね。まぁ、ボクは散り果てた櫻でも撮ってきますわ。


sakura were scattered in the army graveyard


■2005/04/23 Sat■  臭わない写真 [長年日記]

もうおととい木曜のことですが、どうも最近は家にいてもほとんどまったくフリッカーに釘付けで、うらまごさえ更新が滞る始末。ましてや、こっちのまごまご日記となると、もう手が回りませぬ。まぁ、いいかってことで、いざ。

軟禁仕事。あ〜もったいない。とある女性から「もったいないね」とメッセで囁かれなくてもわかっとります。ほんまもったいない。この半ばフリーのような時間をもっと自分に取り込めないものかと、ただただ時間をスポイルされているならばです。が、いかんせん宮仕えの身、給料泥棒は女衒のようににやにやと笑っているしかないのでござんしょかねぇ。
とかなんとか言いながら、脱走、あ、いや、走ったわけでなく歩いて出たのでありますが、ぷらぷらとですね、歩いて、もちろん目的は写真するためなのですが、こっそりポケットにデジカメをしのばせて、歩いてみたはいいものの、どうも自分なりにテンションが低い。ローテンションではなかなかシャッターを押そうというきになれないのです。そこで無理にでも押してみたところで、元々これだという電磁波をキャッチしたわけじゃないから、あ〜つまらんのをまた写してしまったと自責の念にかられる。ほんま写真は難しいわ。
しゃあないので図書館に行ってはみたけれど、所詮人口10万程度のはずれ衛星都市の図書館にアラーキーやらはたまた蜷川実花の写真集があるわけもなく、かといって土門拳すらない。あ〜しゃあないなと、帰りかけたら図書館の下のホールで国際写真なんちゃらというのをやっていた。入場無料。
入ってみましたです。受付に偉いそうなおじちゃんが4,5人座っていて芳名帳などもあって、あ、この個人情報保護法の時代に、住所氏名を記して、さて写真を拝見しました。美しい!うまい!きれい!あ〜世の中にはうまい写真を撮る人がこんなにもいるのだ。ボクなんてなんとええ加減な写真ばっかり。写ったら儲けモンとそんなんばかり。
が、何かが違う。見ていてしんどいのだよ。並んでいる写真はどれもこれも美しく撮ろう、でや、うまいこと撮れたやろというばかりで、少なくともボクには、その向こうが伝わってこない、臭いを感じとれない。臭いですよ、臭い。匂いじゃなくてね。ま、偉そうなこと言っちゃって、また悩みの森に入ってしまいそう。


abstract on the wall


■2005/04/25 Mon■  尼崎 [長年日記]

 ぼやぼやしてたらすぐ日がたつ。あゝ、きのうのことも書かなきゃな、と思ってたら、尼崎でとんでもない事故が起った。きのう尼崎までゆえあって二往復もしたところだから、変な因縁めいたものを感じてしまう。全然、関係はないんだが。

 ニュースで何度も言われている、その前の停車駅伊丹でオーバーランして1分半遅れていた、その遅れを取り戻そうとスピードの出しすぎでカーブを曲がりきれなかったのではないかと。いままだ救出を待っている人もいる段階で、自分勝手な憶測で話すのも問題ありなんだが、あえて書いてみる。
 1分半や2分ほどの遅れというのは乗ってる者にとってはそうたいした問題ではないんじゃないか。中には時刻表通りに運行しないと怒り出す人もいるだろうが、おおかたの人間にとってはこの程度の遅れは許容範囲だろう。じゃ、なんでそんなに急いだのだと思っていると、この運転手は少し前にもオーバーランをやらかしていたというニュースが流れた。ここで、そのような運転手をJRはまたそのまま運転させていたのかという意見もあるだろう。確かに、それも一理あるだろう。運転手が悪いのだ。そんな運転手を使っているJRが悪いのだと。
 これはあくまで憶測にすぎないが、この運転手の管理者、要するにJRの上司は、そのことを叱責しているだろう。そして、次またやったら、と付け加えているかもしれない。そのためにオーバーランを隠ぺいするためにはどうしてもその1分半を取り戻さなければならなかった。運転手の不適格とするのは簡単なことだ。それでこと足りるのなら、この事故で亡くなった人は浮かばれない。
 ここで思い当たるのは、最近、生産性を重視するあまりに、過度に管理が強くなってないか。あくまで憶測なのだが、叱責から、すでに通り越して脅しになってしまってないか。そうしてその脅しの上に不適格の烙印を押す。それは電車の運転手に限ったことではない。人間性より生産性を重視するあまりに、平気で切り捨てていく。確かに能力的に劣った人間はいるだろう。だけど、その人間を周囲がカバーして行くということもなく、切り捨てていくことに平気になってきている。人が人に対して、殺伐としてきている気がして仕方がない。


■2005/04/26 Tue■  Dr.スランプ [長年日記]

 なにかに取り憑かれたように撮りまくっているわけですが、ここ最近ちょっとスランプ気味。きちゃないものしか撮れない。もっと光を!ってね。

 さきにおとといのこと行っときましょか。きのうの尼崎の事故ですっかりぶっ飛んでしまった感がなきにしもあらずなんだが。あ、その前の土曜の夕方、ちょっとだけよって、クルマで高砂に行って、すっかりハイになってしまったもんだから、おとといの日曜もクルマで出かけたのだった。
まずは以前に夜中に撮りに行った平林の団地。うーん、あそこは夜の方が素敵かも、などと思いながらも、コンタックスもひっぱり出してカシャカシャと。ふっと見ると、コンタックスのカバーがフェンスのきわに落ちてるじゃないの。あらら、いつの間に落としたんやろ。
 さてちょこっと走ったら柴谷にドラム缶が積まれていて光り輝く。さらには廃マイクロバスがもう朽ち果ててしまったところに、まっ黄っきのアブラナがまぶしい。あとは不法投棄のクルマ、無残にも火つけられとったんかいな。木津大橋を越えて中山製鋼所。中山製鋼所のくすんだパイプには心ときめくものがあったのだが、この日はほとんど感じないまま、周辺をちょこっと写して、大阪製鋼所に移動。ここは2月に失敗したのを撮りなおす目的あり。まぁまぁかな、もっと強烈になるかとも思ったけれど。
 次どこ行こうと、思いをめぐらせど、錆色の大正はちょっと気分じゃない。もっと蜷川実花色にしたいのよ。って、腹も減った。なんかちょっと食いたし。と、そこで尼崎までたこ焼を食いに行こうという結論に達するのがだいたい変ですね。大正だぞ。尼崎は市外局番が06とはいえ、いちおう兵庫県。ふつうはそうナランハはスペインのオレンジ。
 43の此花極悪移動オービス(殺意)に注意しつつも早くも尼崎寺町。あ〜、腹へった、腹へった、たこ焼、たこ焼と、サイフだけもってクルマを降りようとしたところ、ない!サイフがない!どういうことなんだ。出る前にテニスのバッグからサイフを取り出したぢゃあないか。がちょーん、ないものはない。クルマの中のジャラ銭をさがす。と5円玉1枚と1円玉8枚。合計13円でどうしてたこ焼が食えるのだ。いくら7箇100円とはいえど、1箇14円。1円足りないのだ!開け放った窓からはたこ焼のにおいが。
 ああ、かくして一文なしの身になりはててはこのまま進むこともならず、すごすご家まで戻る。と、サイフさがしてポーチの中をごそごそしていて気がついた。コンタックスのカバーもない。あのとき気がついて拾ったじゃないか。なのにない。ないものはない。シートを上げてみたものの、あるはほこりばかり。
 30分足らずで帰ってきました。机の上にサイフはしっかりありました。ああ大ボケ。テニスバッグから出しただけなんて。やおら再び出かけて、まずはコンタックスのカバー。ありました。誰かご親切に拾ってフェンスにかけておいてくれてあった。人の温かみを知る。そしてすっかり頭はたこ焼。また尼崎までたこ焼を食いに走るボクってやっぱり変ですか。
 無事、たこ焼21個300円食べました。さてどこ行こうかと、アテもなくクルマを西向けて走らせる。今津まで走って、ちょっと今津港のほうに寄り道。ああ、だめだ。全然ビビビッとくるものがない。戻ろ。
 兵庫県から大阪府に、ぎゃは、たいそうな^_^; をー、そうそう中島って43走ってたら知ってるけど行ったことないやね、曲がろと右折。だだだーっと走っていると、な、なんと、ここはスクラップ島じゃねえか。あちこちスクラップだらけの、不法投棄だらけ。その不法投棄にビビビビッときてしまうボクはやっぱり変ですよねぃ。が、あまりのスクラップ加減に圧倒されてしまう。これね、休みの日にきたからええもんの、休みちゃう日に来たら、だいぶやばいで。「ニイチャン、あんた何撮っとんや」と。そうそうに引き上げて、わけわからず走ったら、西淀川福町。淀川河川敷でホッと一息。こうなりゃ湾岸巡りよ。川向いの夢の島は東京か、なんでしたかいな、大阪オリンピックやりそこねよったところ、あ、舞島か。なんか大阪市のけったいなんあったなぁ。あんなん造るのに税金ぶん取りやがって(殴) むかつくから舞島の野外活動センターだか、バンガローのあるところで、クソしてきてやったぜ。ああ、だんだんしみちょびれる。USJが見えたって、なぁーんも感じず、桜島の駅の変りように唖然とし、さっさと飯食って帰ろうと、100円ラーメンに直行したら、道端の置き石をバンパーの底でひきずるし、あ〜もうイヤ。

 と、ここまではおとといの話。要するにスランプなのよ。そりゃ開幕からぶっとばしたら、やっぱり疲れも出てくるじゃない。こういうときはじっと沈思黙考しておればいいのに、こんなにいい天気にじっとしとられませんと出かけようとしたら、キャサリンが夕方天王寺行ってむにゃむにゃむにゃって言うもんだから、じゃあクルマで行くわと、全くといっていいほど、電磁波を感じないままにきょうもきょうとて、クルマをころがす。これがいけない。
 中島のスクラップがボデーブローとなって、清く明るい情景を撮りたいものよと、あてもなく東に向けて走り出したものの、やっぱりクルマで写真写そうなんてのは邪道だわ。クルマに乗っているのと歩いているのではまったく視点が異るんよねえ。あ、と思っても、まだ湾岸地帯ならクルマを止めてともなるのだが、八尾なんてなると、まずクルマを止めるところをさがさないとダメ。そうすると、どんどんテンションは下る。ああ、だめだ、ダメだと吉牛で牛鍋食って帰る春の日であった。




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