かつてはどの町にも写真館があった。ボクの実家の隣にもその昔写真館があって、そのスタジオでよく遊んでた。この手書きの《Photo Service Station》と言う流れるような字体がなんともいえずにエエやん。たぶん昭和30年代かなぁ。そしてこういう昭和が突如として出現するのがたまらなくエキサイティング。やっぱり街はおもしろい。とことこ歩いてふいっと見つけた瞬間がたまらない。
なんてことを前々から思っていて、実家に行ったときにオヤジとしゃべっていたら、やおらアルバムを引っ張り出してきて、「こんなところ知ってるか」と自分が写してきた写真を見せる。しっかりオヤジはオヤジでこっそり歩き回って、残していたのだった。やっぱり血は争えない。