うだるくらい暑い、だから夏ってもんなんやけど、このくそ暑い中で仕事してる人もおるんやね。ボクっはていうと、こんな暑いときに外になんか出る気せえへんで、猫と一緒にぐたぁ〜っとしてる。さっきタバコ買いに外に出ただけ。この2, 3日の行動半径は異常に狭い(笑) あ、それで、外に出てみたらやっぱり暑くて、空をみたら夏雲が出てて、その夏雲見たら、いつも思い出すのが、倉橋由美子の一節で、たしか『暗い旅』やったかなぁ、夏の砂浜で少女が犯されたあとに夏雲がどったらこうたら、引用してみよかと捜したけど、どこにおいたんのかわからん。かわりに同じ倉橋の『わたしのなかのかれへ』というエッセイ集がでてきて、これやったかなぁ、とぺらぺらめくってたら、ぎゃははは、傍線引いたる。めちゃ気恥ずかしい。なに、なんで、ここに引いてんねんって、うは、そんな傍線引いたるとこな んか、引用でけへん、でけへん(笑) で、その倉橋の表現してた夏というのは、少女が犯されたあとに関らず、まぶしいくらいにきらきらに輝いていて、犯された少女の消えてしまいたいという心とはうらはらにさらに照りつけてくる。それくらいまぶしい夏。 そう思うと、そんなまぶしい夏なんてのはこの先やってくるんだろうかってふっと思ってしまう。