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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2002/04/01 Mon■  [長年日記]

FRANK ZAPPA
HOT RATS
 と、いうことで『黒船屋』ゲット。ボクがじゃなくて、Bがね。 きょうオークションでボクが落としたのはもっと安いの(笑) 23/300のリトグラフで立派な額に入ってるのだけれど、飾るに飾れない。なんでだ?



 話は変わってイカちゃんがあまりにアホなので、猫の檻を買って、その中に住ませようと目論んだけれど、やっぱり一日閉じ込めると可哀想だと檻から出してやってる。出したら出したで、ハッと気がつけば、アホやってくれるので困ったもんだわ。猫の檻の横に『黒船屋』というのもなぁ。。。そういえば、ジャスパー・ジョーンズはイカちゃんのせいで疎開してしまってる始末。困ったもんだわ。

■本日の食事 朝:トースト1、バケット少々、コーヒー1 昼@いも膳:たこぶつ酢みそ、えび天 夕:ザンギ、サラダ


■2002/04/02 Tue■  [長年日記]

Donny Hathaway
LIVE

 図書館で借りてきた『東京は、秋』をさっそくトイレで見てたら、パッと開けたページに、と、そのページを探したらなかなか見つからない。。。。、あ、あった。
秋近くから空気が澄んで来るだろ。遠くまで見えるわけ。それと木が枯れだしてくる。そうすると街が見えてくるわけ。(中略)だから秋から冬にかけてだと良くて、春だとモヤーっとしてくるからダメ。
 いまは、春です(笑) あ、これ、わかる、わかる。秋になると空気が澄んでくるっていうの。去年の秋に大津まで走ったとき、帰るときになって、山科と大津を隔てる逢坂山の山際が妙にくっきりして、秋は夕暮れぇ〜などとほざいてみたりしながらも、自分自身が裸にされていくようなそんな気になった。
 だから今は春です。。。だからってどうなのよ(笑) そそ、春は朧、腰巻きおぼろ。。。モヤーっとしてくるのもいいもんだわ。目を通して見えるものがモヤーっとしてくるだけでなくて、頭の中に入ってもモヤーっと。時として春は幻のような幻実が現実に滲みだしてきて、それはそれでいいなと。なんでもスキッと見えてしまう秋の光より、春は春で、見誤るようなモヤーっとした光の中に身を漂わせている。それもいい。青春、朱夏、白秋、玄冬。。。。。

■本日の食事 朝:バケット少々、ミルクコーヒー1 昼@300円弁当:白身魚フライ、鶏唐揚げ 夕@芳寿司:うに、とろ鉄火、うなぎ、穴子、赤貝、まぐろづけ、貝柱、太巻き、ねぎとろ、ぼたん海老、甘海老、赤だし



■2002/04/04 Thu■  [長年日記]

Bootsy's Rubber Band
Stretchin' Out

 ほんと久しぶりの焚き火。ん〜と、いつ以来? おとどしの早川でひとりでしんみり焚き火以来かな。このメンバーとなると、あ、そのあと古座川でやってるか。でもあの焚き火は他にもガイジンとかたくさんおったから。
 ウッディーズだとか、ウッディー・トリオだとかなんて言って、雨の中でも焚き火してたメンバーで、5〜6年前は焚き火のにおいが抜けなくなるくらいにしょっちゅう焚き火してたのにね。酔狂いわく「このまごがややこしことするようになってあんまり焚き火せえへんようになってんで」と。えらいすまんこってすm(__)mペコペコ そう言われればそうだな。そのメンバーでのほんとひさしぶりの焚き火とあって、飲むわ、飲むわ。そこへまたひとり、これまでにないバージョンのとんが加わったから、ますます、飲むわ、飲むわ。ボクなんかそう酒が飲めるわけじゃなくて、ほとんど飲めないといってもいいくらいだけど、それでも飲んでしまうもん、ね。バーボンだってぐびっと。
 それにきょうの焚き火の場所は、長いことバイク・ページのトップを飾ってた焚き火の写真の場所だから、ちょっと思い入れもあったりする。
 焚き火はいいなぁ。ばりばりに燃え上がる炎もいいし、ちろちろ燃える炎をじっと見つめて。そしてごろんと河原に寝転がると、空には星がいっぱいで。。。。

 朝から風は強くて、それでも陽射しが暖かくて、あいかわらず河原でごろごろ。焚き火の勢いとまではいかないけれど、ほとんど焚き火の気分。
「せっかくだからちょっと走ってみたいわ」
というとんの一言でやっと重い腰がもちあがった。
 城ヶ森林道。ひょっとしてこの林道を一番よく走ってるんちゃうかな。ボクが初めて走ったときは30数kmのロングダートだったのに、走っても走っても舗装されてしまって、尾根筋に出てやっとダートが始まったと思ったら、超極悪ガレ場で、どハードこの上ない。白状しておくとこのガレ場で過去に3回もこけてんだよなぁ。下からずっとダートでちょっと慣れてきたところならまだいいのに、いきなりのガレガレはかなりきつい。でも無事に3人ともこけずに走り抜けれた。ほんとはヤモがぐっと遅れてたので、ひょっとしてこけとんのとちゃうかと期待してたのに。
 龍神スカイラインに出ると、風はきつくて寒いし、それになんといっても、城ヶ森の超極悪ガレ場に二日酔いの酔狂などはめげてしまって、
「早よ、温泉行こう」
 スカイラインを野迫川までびゃ〜っと走って、そこから大塔に抜けて西吉野の温泉に。すっかり冷えきった身体にお湯がしみ渡って気持いいことこの上なし。
 全部で約300km、やっぱりバイクはいい。

■4/3の食事 朝:トースト1、コーヒー2 昼@いも膳:蕎麦、かき揚げ、ポテサラ 夕@有田川河原:うなぎ、焼き鳥、チーズ、天ぷら、サラダ

■本日の食事 朝@有田川河原:ハムレタスサンド2、コーヒー2、ヨーグルト、ゆで玉子 昼@西吉野温泉:柿の葉寿司 夕:レモンライス


■2002/04/06 Sat■  [長年日記]

Bootsy's Rubber Band
Ahh...The Name Is Bootsy, Baby!

 こないだ寿司屋で、ちょっと知ってる中学生の女の子とばったり会ったんだけど、彼女らは親に連れてきてもらってるわけ。それは、どうでもいいんだけど、それをボクと会ったというのを友達に携帯でメールしてるの。右手で寿司つまみながら左手の指は携帯の上をさまよっている。
 それでやっぱりどうだかなぁと思うんよね。携帯でメールするなんて、と目くじら立てるほど古くさい考えなんて持ってるわけでなくて、ボクだって、クルマに乗りながらも、信号待ちの間にせっせこ打ち込んだりもする。確かに便利だし、これまでだったらちょっとしたことでも自分自身のうちで終わってしまっていたことが、自分の周りにいる人間に伝える。それが全く重要でなかったり、どうでもいいことでもいいわけ。そんなもの重要なことしか伝えない、というのはおかしい、と思う。第一、日常生活であっても周りにいる人間とする会話なんてほとんどが他愛のないどうでもいいことなんだから。そのどうでもいいことの積み重なりが大事。
 だけど、寿司食いながら、携帯でメルすることもなかろと思うんよ。
 だいたい電話というシロモノは邪魔。特に携帯でなくて、家の電話。どういう状況であっても、電話が割り込んでくる、というのが気に入らない。簡単な話、えっちしてるまっ最中に電話かかってきたら、思いきりむかつくだろ。だから家にかかってくる電話はほとんど出ない。
 携帯のエエところはどこからかかってきたかわかること。当然、非表示には着信拒否。出たくない相手には出なくて済む。出たくない相手じゃなくて、そのとき出れない相手でも出なくて済む。これ、どういう状況かわかる人にはわかるでしょ(笑) もちろんそういう状況では、着メロ出さないようにしてるし、時には電源切ってしまってる。「ごめん、ごめん、地下に入ってたんちゃうか」で済むやん。
 メルだってそう。状況によっては、メル来たのわかってても、そのときに取らないなぁ。どうせメルなんだからタイムラグがあって当たり前でしょ。こっそりトイレに行ったときに見るとかさ。
 そういうのって当たり前だと思うんだけど。状況なんておかまいなしに、ひっきりなしに目の前でメル打ったり、着信あったりなんて、ほんとどうかと思う。なんのための携帯なんだろって。
 とにかく携帯に頼りすぎっていうか、携帯がなけりゃ生きてられない症候群のような、そんなことを『ミッドナイトコール』読みながらふっと思ってた。
 What's a Telephone Bill?

■4/5の食事 朝:トースト1、コーヒー2 昼@300円弁当:のり弁 夕@得々うどん:天ぷらぶっかけW
■4/5のお買物 村松知視『時代屋の女房・泪川』 @BOOKOFF心斎橋:藤沢周『境界』、『グラフィックデザイン・パッケージ』、『グラフィックデザイン・環境グラフィック』

■本日の食事 朝:トースト1、ピーナツサンド1、コーヒー1 昼@あい:たこ焼き 夕:お好み焼

■2002/04/07 Sun■  [長年日記]

Shakira
Laundry Service

 言い訳するわけじゃないけど、2年ほど前に赤坂真理に夢中になっていたときに、田口ランディというのがおって、それもおもしろいよと教えてもらったのが最初。(赤坂真理もそいつに教えてもらった)なんか、ネットの中から出てきた作家だと教えてもらって、メールニュースも配信してもらったりした。何通か来るうちに、ボクが別のところで知っている人物と会ったときの話を書いてあって、その人物のことはボク個人的にイヤな人種で、そいうのをなんだかスリスリしていくように書かれた文章を読んでいると、こいつはダメだなと、ボクの引出しから放り出してしまっていた。実は白状しておくと、田口ランディというのはそのとき男だとばっかり思ってたのさ(苦笑) そのあと問題になった『コンセント』などが売れて、ちょっとは気にはなっていたけれど、100円なら読んでもいいかなくらいにしか思ってなかったの。
 こないだ図書館で『ミッドナイト・コール』借りてきて、短編集だから、ぽつらぽつらと読みながら、あぁ、人間の交わりというのが、電話・携帯を抜きにして成り立たなくなってきてるのもなぁとか思いながら、それにしては、あまりにありきたりで、あまりに出来すぎた話ばっかりで、ちょい読みには気楽でいいんだろうけれど、赤坂真理に比べたら格段につまらんよなぁと思った。
 2チャンネルのスレ、見てたら、ああいうのはさもありなんと思えてしまうな。まともに信じるわけじゃないけど、ニフのfBungakuのシスオペやってたって。fBungakuは出入りしなかったけど、fPoemなんてのもけっこう鼻持ちならなかったしねぇ。ニフなんて、アホちゃうかと思うくらい著作権ぶいぶいうるさいところなんかあったのに。
 たぶん、『ミッドナイト・コール』だって、その短編のネタ元ってほとんどこんな日記サイトだったりするんじゃないか。今回のパクった相手が、かなりの人気サイトだったみたいで、そこの読者から発覚したようだけれど、例えばうちみたいなヒット数がしれた日記などからパクったって発覚なんてしようがない。でもそれでおゼゼいただくのにパクったのじゃアカンよねぇ。幻冬舎の謝罪文も読んだけれど、やっぱりこいつダメだな。逝ってよしってところ。
 ランディはたぶん今後ダメでしょ。ネット基盤に成り上がってきたんだから、その基盤無しに成り立たないはず。それよりも幻冬舎をはじめとして、出版サイドの問題、というか、出版も含めてマスコミが「ネット」をネタに稼ごうという今の体質の方が問題じゃないか。ネットを敵視する一方で、「インターネット界の〜〜」とネットを冠することで売り込もうとした編集サイドの責任は重いよ。たぶん、ランディは切り捨てて頬っかむり決め込むんだろうけど。
 ま、うちなんか、著作権うんぬんかんぬんと言えたスジじゃないけど、とりあえずそれで金儲けしてないことでごめんなさい。

■本日の食事 昼:肉うどん 夕:冷やし中華、餃子

■2002/04/08 Mon■  [長年日記]

Steely Dan
Gaucho

 エアロビクス2本やったらさすがに疲れてしばらくぼーっとしてた。
 この日記や、まごれびゅはMemoDiaryというソフトに下書きしてから、コピペでcgiに流してるんだけど、こないだマックそのものがむちゃくちゃ不安定だったときに強引に使っていたらぶっ飛んだ。さっきぼーっとしながら、ハッと気がついたら、まごれびゅの12月分がそっくり消え去っている。もっともまごれびゅは別にhtmlファイルにして、eonetに上げてるのを保存してあるから問題ないんだけど、とりあえずテキスト書出しして保存しなおした。
 すると、その書きだしたファイルを読み直さなくてもいいのに、読み直してしまって、ちょっとうるうる状態。ヤバっ。こういうのって1年に一度くらい陥る自分で掘った穴。とにかくナルちゃんというのは困ったモンだわ。
もう疲れたわ
なにを言うても限界が見えるし それ以上言うたらウソになるし
さすがに冒険野郎もおしまいやわ
なんてメール出してたりしてたんだなぁ、こそばっ。しかもメアド間違えて送ったなんて書いてた。こんなものいきなり送りつけられた相手はさぞかし困ったでしょ。レスは返ってこなかったからよろし。でもこのメールは結局、本来の相手に送り直したんやろか、忘れた(笑)
 と、いうふうに、ぼーっとしてたのだ。さっさと寝るべし。

■本日の食事 朝:トースト1、ピーナツサンド1、コーヒー1 昼@うどん屋:うどん定食(鯖塩焼き) 夕:豚生姜焼き、野菜スープ



■2002/04/09 Tue■  [長年日記]

Santana
Caravanserai

 やっと図書館で『ミッドナイト・コール』を借りてきて、読みきった途端にボクのアンテナに盗作問題がひっかかってきた。2チャンネルなんかではもう半年以上も前から盗作疑惑が持ち上がってぶっ叩かれてたんだけれど、NHKで報道された時点(4/1)でもボクは知らなかったんだから、四六時中マックの前に座って何やってんだい>自分
 それで慌てて、田口ランディのサイドのページや、2チャンネルなんかを斜め読みしてみた。別にボクもさらにぶっ叩いてやろうなんて気はないんだけど、田口ランディの鼻持ちならないのには多少なりともむかついてくる。
 先にはっきりしておくけど、田口ランディ(ボクも《乱D》とでも書きたいよ。腐爛の《爛D》のほうがもっといいけど...)のこれまでにネット上や出版物で書き散らした文章を仔細に調べあげてどうこう言おうという気はさらさらない。ごく一般的にむかつく。それは鈴木宗男に世間が憤っているというのと同じレベルかもしれない。
 田口ランディの日記 4/2より
すごいことだ
世界には
なんでもある
 
 (中略) 

怖くなる。どうしてこんなとこに来てしまったんだろうって。
でも、もう見てしまった、すごくいろんなこと、いろんな人、いろんな悪意、いろんな醜さ、
これまで、なんて平穏な場所で40年も暮らして来たんだろう。
これも、世界なんだ。
すごいことだ。世界にはなんでもある。

この期に及んでまだパクりますか? そうじゃなくて同じような言葉が出てくる? じゃ、それはおいといて、それよりもどうして「いろんな悪意、いろんな醜さ」と、この時点でいかにも自分が被害者であるように書けるんだろう。同じ4/2だったかに《「アンテナ」「モザイク」改稿にあたって》という文書が「文責 田口ランディ」とした上で《 News・Topics》にアップされた。その一方で、ちくま書房のサイト内で「いろんな悪意、いろんな醜さ」という言葉が出してしまう神経には疑うね。
いま確認のために、《「アンテナ」「モザイク」改稿にあたって》を再度、幻冬舎のサイトに見に行ったところ、すでに外されてしまっていた。 どういうこっちゃい???!!!

 なにもボクはムキになることはない。ボク個人としては『ミッドナイト・コール』の中のひとつめの短編『アカシアの雨に打たれて』に少し騙されたのが悔しいなと思う。それくらいランディの文章はすっと入ってくる。だけど、これは事実ね、いまその『アカシアの雨に打たれて』がどんなだったか思い出せないでいる。

■2002/04/10 Wed■  [長年日記]

立花ハジメ
Low Power

 作家って、もっとお気楽で自由で楽しい仕事だとばかり思っていたのに、ぜんぜんそうじゃないんだなあ。やたらと評価されちゃうし、人間として正義を突きつけられるし、失敗するとバカにされるし、会ったこともない人から好かれたり嫌われたりうっとおしいし、税金と、著作権と、編集者との人間関係の心配ばかりで、ちっとも仕事ができないし。
 つまんない職業だなあ。小説を書くのは好きだけど、作家という職業はもうイヤだ。
ちくま書房 田口ランディの日記4/6

 何、これ? あんまりにアホくさいというか、バカ女の戯言につきあってるヒマなんかないので、ウォッチやめようと思うてたんだけど、つい2チャンネルでちくまから転載してあったの見てしもたやん。そしたらまたむかむかしてきた。2チャネラーでなくとも、勝手にバリでもどこでも逝きさらせ!と言いたなる。
 角川書店の滝澤君からイエス・キリストに関する資料が届く。このあいだ会って話をしたときに「イエス」の話でたいそう盛り上がった。宗教学者の彼の父上が書かれたイエスの本や、中沢新一さんのイスラム教と資本主義に関する論文など、どれもとても面白く興味深かった。
ちくま書房 田口ランディの日記4/6
 がぁーっ、だからやめて下さい。そのちょいかじりをひけらかすのは。まさに《ドキュソの腐れ共鳴雑音!》
 とにかくこないだも書いたけど、あのすりすり体質ってのは全然変わっとらんのね。そしてヤバくなったら、父親ネタや子どもネタ出して、真摯なところがさっぱり感じられない。と、まぁ、これだけ嫌悪感かきたてられたのも久しぶりだな。デビュー当時しか見てなかった、見てなくてよかったよ。これで印税が奴に渡ってたら自己嫌悪の極致だな(苦笑)
2チャンネル・ネット汚物・田口ランディは盗作ゴリラPart7
そいとごえすのB

■2002/04/11 Thu■  [長年日記]

Bernie Worrell
Funk Of Ages

 こないだから春の衣がえを兼ねてワードローブの中を整理している。いや正しくは整理してもらった。整理された。前から、ちょっといらん服捨てたらと言われながら、いざ自分で捨てるとなると決断できない。貧乏性なのだ。さもなくばみじめったらしい。誰それとどこそこに初めて行ったときに着てたんだよなぁとか、これはあのときのバーゲンで買うたやつだとか、いちいち思いだしてたらきりがない。もう大きな黒いゴミ袋に7〜8袋は捨てたかな。いちおう捨てる前に、チェックしてんだけれど、ゑっ、これもう捨てるん? あうーっと思いながらも、しかしこれも縁の切れ目、今生の別れよと、そそと心で涙を流し、(をっ、ちょっと町田康風だ(笑))それでもこの際捨て去るものは捨て去って、だっていくら Y'sだといっても虫食いの穴の開いたの着てるようじゃおシャレもへったくれもあったもんじゃなしと、さりげにY'sだなんていちおう見栄もこっそりはったりもしてるわけで、ゑっ、これ?紐育行ったときの、リキテンシュタインのん、とまたさりげに誇示してるのですが、ハッと見れば、襟のところなんて黄色くなってしまってて哀しい。かと思えば、何をとち狂ってこんなもん買ったんだと我ながら恥ずかしいシロモノも出てきて、あ、それ、いらん、いらんと笑いながらも、これまで買うただけでほとんど袖も通すこと無かったのに自分で捨てられないことを嗤いながら、再び黒いゴミ袋に詰め込むことよ。ゴミ捨て場までえっちらおっちら両手にサンタの袋ならまだ嬉しかろうに、サヨナラ、ボクの青春。。。
 おかげでワードローブ、あくまでワードローブだからね、の中もきれいに整理されて、かろうじてきっちゃなぁーい殴り書きされたクリントンのサイン付きTシャツは、とまたまた自慢してるのだけれど、捨てられずに助かったなり。
 さ、また古着屋行って買込んできたろ。

 バーニーがジャック・ブルースのバックで来てたのに会いにも行かないなんて、ちょっと音に関してテンション落ち込んでる。バックでなんて言わないで、そろそろ本チャンで来てくれんとなぁ、エネルギー切れかかっとるよ。


■2002/04/13 Sat■  [長年日記]

Marvin Gaye
I Heard It through the Grapevine

 高橋圭三が亡くなった。って表現も変だな。「高橋圭三さんが亡くなった」さもなければ「高橋圭三が死んだ」だよな。まぁいっかぁ。
 それで高橋圭三ったって、いまや過去の人で知ってるほうが少ない。じゃぁ、藤原アキは?杉浦洸は?山本嘉次郎は?ついでに水ノ江滝子は?中村めいこは? んがぁぁぁ、誰じゃそれって、知らない人のために教えてあげましょう。かつて昭和30年代のNHK月曜のゴールデンタイムに放送されていた『わたしの秘密』の司会が高橋圭三で、レギュラー解答者が山本嘉次郎、藤原アキ、杉浦洸だった。ちなみに火曜が『ジェスチャー』。ついでに金曜は隔週でディズニーと力道山のプロレス。
 まぁそれはどうでもいいんだけど、高橋圭三さんが亡くなったというニュースが今朝やってたんだけど、あれ?まだ生きてたんだ、と。もういい加減昔の人なので、とうに死んだとばっかり思っていた。いや、まだ生きてるで、と言われたら、あ、まだ死んでへんかった? なんて。ついこないだも『星の流れに』の菊池なんとかなんてもうとっくのとうに死んだと思うてたんだけど、こないだまで生きたはったんよね。
 それでね、こないだ焚き火囲みながら、おっさんばかりなもんだから、そんな昔の話をしていたら、「ゑっ、ちあきなおみって死んだんかぁ」と。ちあきなおみが死んだというニュースは確かに覚えがある。ところがどっちなんだか、どうもはっきりしない人がおるわけ。あの人はどうなんだろって話になったわけ。しかし酔っ払いの戯言だったから、すぐにまた別の話にすり替わってしまって、そいうところは酔っぱのせいというより、老人力の世界なのですが。
 実はきのうの夜中に、そのはっきりしない人たちをまとめてみたろかいなんて、不謹慎なことをやり始めたんだけど意外と思いつかない。で、あらためてちょっとやってみますと、
たぶんもう鬼籍の人
山本嘉次郎/藤原アキ/杉浦洸/先代朝潮太郎/秩父山/栃錦/水ノ江滝子/井上靖/檀一雄/柴田錬三郎/フランク永井/福田赳夫
たぶんまだ煩悩に支配されてる人
阿部定/春日野八千代/豊登(プロレス)/大瀬康一(月光仮面)/青山和子/松尾和子/ジャッキー吉川/北杜夫

 と、いざ挙げてみたけど、やっぱり思いつかない。とにかく、ゑっ死んだのってビックリはしてみるけど、んまぁ、自分にとってはどうでもいいんでしょうな。とにかく合掌

■2002/04/14 Sun■  [長年日記]

Fatboy Slim
You've Come Along Way, Baby

 櫻はもう散り果ててしまって新しい葉っぱが出てきたら誰ももう櫻のことなど見向きもしないで、まだ八重は咲いてるのに、やっぱり八重というのは日本人の心に会わへんのやろか。染井吉野やないとあかんのやろか。ぱっと咲いて散り際が潔いなんて、ボクはそうとはあまり思わへんで、まぁはらはらと散って行くのも風情があってよろし。それでも、たまにしがみついていたような花びらがついにとうとう散ってひとひらだけ風に舞っているというのもこれまたをかし。って、をいをい枕草子か。
 でも今年は八重が咲くころになって、急に花冷えしたもんだから、かなりもってるんとちゃうかなぁ。造幣局にしたって、通り抜けが始まるまではどうなることかと心配してたみたいだけど、うちのマンションの庭の八重はいまが満開。
雪よりも密やかに舞う花ビラが、
ひたと、地面を覆ってゆく。
なぜか背筋がゾクゾクする程、
妖艶な状景じゃないか。
温かい風がサッと吹いて、女が現れたら、
それはきっと桜の精だ。
もし誘われでもしたら気を付けなければ。
彼女は淫蕩で、
呆れるばかりに気紛れなのだから・・・・・・。

(c) つげ忠男

 やっぱりこれも染井吉野。八重のポタッと房ごと落ちるのは、こうした思い入れを込めるには向いてないのかもしれない。

■2002/04/16 Tue■  [長年日記]

Bob Dylan
Freewheelin'

「鯉に戀して・・・うりゃ広島カープファンかい(^_^;アハハ…
 あーずっこけた。せっかくしっぽり系で今晩はしめてみよと思うたのに、とんだ誤変換だわ。では、あらためて

 「戀に戀して」と、言ったのは太宰治だったか。大宰は「さよならだけが人生だ」。。。誰でもいいです。著作権ひっかからなければ(笑) あうっ、またしっぽりから外れていく。いかんねぇ、どうも男ってのはshyな生き物なのか、照れ臭くささが先に立ってしまって、立つものも立たない。余談ですが、誰とは言いませんが、「ウンコ、チンチン」を豪語される女性もおらっしゃられますですが、男って言うと、芥川賞作家でさえ、「触角」だの、「傷口」だので、ごまかしちゃってさぁ、「ボクは触角を傷口にあてがって」などと陳腐な表現をなさる。
 あ、「戀に戀して」の話だった。きょうは書く前からタイトルは決まっていたのだよ。それでですね、「わたし、戀に戀してるかもしれない」なんて言われたら、どう反応すればいいのだよ。「わたし、あなたに戀してるかもしれない」じゃないのね。
 反対に「戀に戀してたでしょ」と言われたら、それはそれでどう反応したらいいのか困るわけです。言葉のうらに「あたしになんか戀してなかったでしょ」と言われたのとおんなじやんか。「あー、ちがう、ちがう、戀してたって」と。
 どっちにしろ《言ばの絲、そのした心》というのには変わりはないか。でも、戀できるってエエことでしょ。

■2002/04/18 Thu■  [長年日記]

Ohio Players
Pleasure

 【うらまご】なんての作るから、本ちゃんのこっち書くことない(^_^ゞ よるねこさんに入れたツッコミがきっちり自分に返ってくる。だいたいtDiaryというのは、追加や訂正するのが楽だから、そのときそのときで書けるのがいい。だから、つらつらとその日にあったことなどを書き連ねて、少しは自分の感じたところなども入れてしまう。そうすると、もうこっちで書くことがなくなるというわけ。だいたい、こっちで書くとなると、あらたまってしまうのが大儀だな。あとから画像をつけたすのも面倒だし、何日も前に遡って、写真入れたり書き直したりなんてのは、そこまでのを一旦削除してしまわないとダメだから。いっそもうcgiやめて、htmlでアップしよかなぁ。考えてしまう。
ふたつもじ うしのつのもじ すぐなもじ ゆがみもじ とぞ君は覚ゆる
 『戀』で検索かけてたらこんなの発見。なるほどね。
 《Love is Just a Four-letter Word》これはDylanの曲のタイトルだけど、《愛なんてたかがおまんこ》なんて意気がってたのは遠い昔の話。「関西だと《a Three-letter Word》やんけ」などのおまけもつけてました。なっ、こんなことばっかり書くから「いやー、エロなのにびっくり」なんてメールを頂戴するわけですよ。エロいです。認めておきます。
 でもね、ここ数日読んでいる『♂♀』(←さっさと読んでしまえよ、ったくぅ)に、ふむふむなるほどと思えるところがわりとよくあるんだよなぁ。そうすると、「エロい」を通り越して「変態」 『♂♀』に、「それはあなたの境界であって、わたしの境界じゃない」なんて話が出てきてたんだけれど、ボクの境界は?と読みながら考え込んでしまった。どっちかというと、「わたしの境界」より「あなたの境界」に近かったりする。う〜ん、「そんなこと考えるのおまえだけぢゃああ」とよう言われるよなぁ、困ったもんだ、こんな純情おっちゃんつかまえて。やっぱりやばいでしょうか?
 きょうのところはこの程度でぼやかしておこ。

■2002/04/19 Fri■  [長年日記]

Ohio Players
Pleasure

 まだ読み終わってません、『♂♀』 あと30ページほど。さっさと読みきってしまえ!ちゅうねん。しかし家にいると、マックの前か、はたまたビデオを見てるか、そうか、また今年も例年通りに落ち着きそうなのにかじりついてたりで、いざふとんに入って読みかけたら瞬間に寝てしまってるんだもん。
 きょう地下鉄の中で読んでたところに「感応精神病」の話が出てきて、広辞苑に、「感応精神病というのは、知能の低い人や暗示にかかりやすい人が、病人の異常な言動や妄想・幻覚などに感応して、これと同様な精神状態に陥ること。一種の心因性?」記されていると、『♂♀』に引用されていた。ふーん、なるほどね、さしたり、ボクは、自分で言うのもおかしいけれど、少なくとも「知能の低い人」ではない。しかし多分に「暗示にかかりやすい人」で、丸尾を見せつけられれば、オークションで丸尾を落としてみたりもするわけ。そして萬月の「異常な言動や妄想・幻覚などに」きっちり感応してしまって、きょうなんて地下鉄の前に立っている「外資系証券会社の美人OL」にあらぬ妄想をかきたてられているのです。
 でもこの『♂♀』に出てくる話は、世間一般からすると異常、アブノーマルなセックスの描写が連続するわけだけれど、よくよく考えてみれば、そういうアブノーマルなこともエエ加減やってしまってる。。。って、をい。ボクがまだ若かりしころ、つまりは親指の角度を保っていたころには、だいたいフェラチオなんてのはアブノーマルなことだった。それがAVのせいか、風俗のせいか、セックス以前にフェラチオなんてことになってしまってたりする。だからボクと同じ世代のものからしたら、やっぱりフェラチオなんてのはセックスずっと以後でけっこうまだまだアブノーマルだなんてのが残ってる。そういう彼ら、彼女らからすると、ボクなんかは引出しを開けまくってるとなってしまうみたい。せっかく引出しがあって開けないともったいないのにねぇ。それでもボクでも開けることのできない引出しというのはいくらでもあるんだってつくづく思う。
 なぁ〜んて書いたりしてるときは、なぁ〜んもやってませんって(苦笑)

■2002/04/20 Sat■  [長年日記]

Alphonso Johnson
Moonshadows

  ♪〜 近ごろ、世間が騒がしい
     結婚するとか、しないとか

 これ80年代の名曲だねぇ。
 はい、はい、ほんと世間は騒がしいんだから。なんでなん? ひとは他人の不幸ほど興味深いものはない。だから婚約発表記者会見なんてのは、けっと見向きもしないのに、離婚記者会見で、をー泣け泣けと胸わくわくさせてるわけです。なかなか素敵です。

 妊娠検査薬というのは、1コ入りと2コ入りがあるそうで、ヤバいなと思ってるときは2コ入りを買うてしまうらしい。そういうときに限って、1コ目でアウトになってしまって、ヤバぁ〜と思いながらも、ひょっとしてという一縷の望みで2コ目を試してみる。そういう人間の心理をついて2コ買わせる。うまくできてる。そんなときに限って2コ目もきっちりアウトなんだけどね。

 実際に試してやろうかと、トイレから持ってでてきたのを、目の前に置かれた。さすがにしばらくじっとすき間のところを見つめてしまってた。しかしいつまで経っても赤紫色のラインが出てこなかった。ホッとしたような、なんか緊張したの損したような妙な気分。だいたい1コだけで試したげよか、なんてのは確信犯に決まってる。

 やっと読みきったよ、『♂♀』。。。きょうもまだ読みきってないというのも癪だからいま読んだの、ラストの30ページ。

それは論理のための論理、中学生時分によく行った、時分の口走った屁理屈を正当化するためにさらに無様な屁理屈を重ねるのによく似ている。
 中学生の頃というのは自分の能力が伸長していく昂奮を抑制できずに、つまり思春期ならではの悪性の知恵熱に冒されてしまい、理屈を弄ぶのがなによりも面白く、止まらないものだ。
 もちろんたいがいの者は成長過程において論理のための論理の不毛さに気づいて、ある瞬間から口を噤むようになるだが、中学生的論理の快感の罠から抜け出せぬままに歳をとってしまった絶望的な者もいる。
素敵です、絶望的な50歳。この装丁はもっと素敵。この装丁欲しさに買ったんだから。本屋できっちり見てくりょ。

■2002/04/22 Mon■  [長年日記]

Fantastic Plastic Machine
beautiful

 思いがけなく会った友達から、訃報を聞く。それも二人も。そしてその二人はまだ三十歳になるかならないかの若さ。一人は自殺。一人は原因不明の吐血による死。彼ら以前にももう一人、夜中に事故死。その彼も三十歳そこそこの若さ。一様に彼らはボク自身の世界にはいってくることもなかったけれど、瞬間的にではあっても、一人の名前のある人間としてボクの視野を通りすぎたし、ボクは彼らの名前を呼んだこともある。そして彼らはそれに答えもした。
 彼らの死が若かった、若すぎたからという無念さも確かにある。でも、それ以上に納得できない何かがボクに覆いかぶさってくる。
 人は誰だって死ぬ。本人には知らされないまでもガンのためにあとどれだけ生きるか保証されない人もいる。自分の親でさえもあと二十年も生きるなんてことは夢にも思っていない。自分自身にしても。
 死が予想できたから、できなかったから、というのでもない。たとえば、KYONの死は十分に予想はできたにもかかわらず、いざその死を目の前にすると、ことばをなくしてしまう。同じように、きょう聞いた二人の死も、表しきれない影を落としていったことは確かなのだ。ご冥福を祈りたい。

■2002/04/23 Tue■  [長年日記]

Parliament / Funkadelic
LIVE 1976-93

 ああ言えばこう言うでね、何をか言わんや、イワンのバカぁ〜って、イワンは何したんだっけ? 牛を売りに行って豆と交換してきたのはジャックだったし。ん?マジ、気になってきた、イワンって何したんだっけ?
 木更津のイワンこと、愛しのチキちゃんから「ごるでんういくはどちらへ」なんてスカメ来てたけど、知るかい。家で寝てる。それよかまたチキメルあっちこっちに飛んでるんだろうな、ごシュウショウサマ。
 同じチキから、フジロックにP-Funk出演決定の情報が流れてきた。ウザっ! フジロックのサイトで調べてみたら、晩の11時とかに終わって、またあしただって。何じゃそりゃ。そういうあたりが、とっても日本的でいらんのバカぁ〜。なんか、ウッドストックの真似っこばかりして、とフジロックには一度も行ったことないんだけど。3年ほど前のフジロックはおもろかったみたいね、集中豪雨になったりして。しっかしなぁ、どんちゃん騒ぎの中でテント張って、P-Funkというのは食い合わせが悪すぎるだろ。どうせ、Pの連中はそんなとこには泊るわけないんだから、徹夜で5時間ぶっ通しで演ってくれるんならともかくなぁ、いまいち魅力ないなぁ。しかもクソ西武のおひざ元=苗場だぞ。どこが《大自然の苗場》なんじゃい。なんで農薬バンバン撒いた上で寝やんなアカンわけ? 寝るわけないけど、《キャンプサイト券1名様¥2,500》がまずもってポリシーに反するよのぉ。まぁ、連中とバカっ騒ぎできないみたいだから、98%パスだな。ちなみに、Pと来たら黙ってられないシスター・Bもパスだってさ。
なんて、言いながら、7月の末にバイク走らせてるかもしれんしぃ〜(自爆)

■2002/04/24 Wed■  [長年日記]

Isley Brothers
Mission to Please

 涼ちゃんとこの4/24の日記「おベンツ怖い」を読んでて思いだした。ネタくりも大変なのだ。一度はどこかに書き留めておかんとアカン怖い話だ。

 スキー行くのにね、夜中にぶっとばして行ってたわけよ。もうだいぶ前のことやから、今やったら、ハイさっさぁーと高速でどびゅーんと信州まで行てまうところ、えっこらをっこら、19号走って行くのよ。そしたら、3月いうたら、予算使いきってしまわなアカンよってに、いらん工事があっちゃこっちゃでやっとって片側通行になっとんの。むかつく。夜中に誰も通らへんのに、耿々と赤信号ついとんねんね。遵法精神旺盛やかいに律義にその信号の前で止まってたんよ。後ろのシートじゃがぁはぁ寝てるし、なんで儂が運転せんならんねんと、テープでがんがんユーミンの「ブリザード」かけてたんよ。そしたらバックミラーが急に明るなったと思うたら、ハイビームにしたクルマがどんどん近づいてきて、次の瞬間には、どっががぁ〜〜んと。ぐわぁ〜、とハンドルで胸打ってたがね。はっと、気がついたら、つっこんできたクルマがうちのクルマにめりこんどる。後ろでぐわぁーっと寝てたやつは鼻血ブゥーでうめいとる。何が起こったか、ようわからんかったけど、とりあえずクルマから下りたら、後ろのクルマからもスーツ姿のおっさんが下りてきて
「どこに止まっとるんじゃいい!!」
 黒のベンツはおかましてもつぶれへんねんねぇ。せやけど、うちの治療費、一銭も出してくれへんどころか、ベンツの修理代は取られるわ、うちの車それで廃車やで(号泣)

 それでまたスキー行ったときの話やねんけど、そのときは志賀高原行ってて、休憩しよかってサンバレーの下でコーヒー飲んどったんよ。ボクの向いに、びーちゃん座っててんけど、あいつほんま「猫嫌い、犬嫌い、女嫌い」と3拍子そろてるような奴やろ。そのときな、ちょろちょろ、頭にリボンつけた犬が店の中走りまわっとって、ボクでもうっとおしいなぁ、だいち犬にリボンつける奴の感性疑うわと思うてたら、そのバカ犬が何を思うたか、びーちゃんのとこ行きよってん。そしたら、びーちゃん、しっしっと追いはろうたら済むのに、スキー靴でいきなり犬蹴ったりよんねん。そしたらそのバカ犬、きゃい〜んゆうて逃げていきよってんけど、ほんま誰やバカ犬連れてきたんはと振り返って見てたら、ちょっと向こうに座っとったふつうのおばはんのとこ行って、あっこに座っとるいかついおっさんに蹴られてん、きゃひ〜んと言うてはないけど、おばはんに甘えとるんよ。「だいたい、食べもん屋に犬連れて入るのなんか許されじぇんやろ」ってびーちゃん、言うとんねん。まぁな、ボクも否定はせえへんけどななんて言いながら、タバコ喫いもってコーヒー飲んでたら、いきなりびーちゃんが「出よ」言いよんねん。「なんでぇな、ボクまだコーヒー飲んでへんやんか」言うたら、「ええから出よ」言うてもう立ち上がっとんねん。コーヒーもったいないから残ってたんがぼっと飲んだら熱かったぁ。びーちゃんはとっとと出ていって、もうスキーはめかけとんねん。「どないしたん?」言うても「ええから早よ行こ」言うたなり、さっさとリフト乗り場の方行ってしもて、やっとペア乗ったら、「さっきの犬おるやろ、あの犬、ヤクザの情婦の犬や」「えっ、なんで、なんで」「あのおばはんな、ひとりで座っとったやろ。ふつうのおっさんがあのおばはんの前にどかっと座りよって、座るなりどかっと横のイスにスキー靴履いたままで足なげだしよって、そしたら頭つるつるにしたボーズ入ってきよったやろ、そのボーズがひざまずいてスキー靴ぬがしとんねん。あのおばはん、ヤクザの親分の情婦やんか、その情婦の犬、蹴ってもた」

 お断りしておきますが、この二つともボク=まごはその場に居合わせたんでもなんでもなくて、すべて伝聞であります。したがって事実とはかなりちごてるかもしれませんが、文句なしよ(笑)

■2002/04/26 Fri■  [長年日記]

Arto Lindsay
Mundo Civilizado

 ふくちゃんは可愛い。
 この冬は、寒風の吹きすさぶ高架の下で、座布団にちょこんと座ってたらしい。

 どこかの飼い猫だったのが迷い猫になったようで、すごくおとなしくて、お行儀がよろし。うちのほかの猫どもの行儀の悪さ、人を人とも思わない立ち居振る舞いとは大違い。
 野良だったときに誰か男にいじめられたのかもしれなくて、「ふくちゅわぁ〜ん」と呼んでもそそと逃げて行ってた。このごろはだいぶなれてきたようで、たまになでなでしてやったら目を細めている。
 きょうなんかは、エミ公にするようにしっぽの付け根をなでてやったら、ぴーんとしっぽをつきあげてうっとり。やっぱり女の子だからなのか。そのうち、ごろーんとひっくり返ったので、おなかをなでてやると、「ふくちゃんおなかダンス」をやりだした。

 うらまごに書いたけど、きょうのデジャビュにはちょっとびっくりした。駐車場の横を歩きながら、ふっと自分の車をみたら、一つだけ窓の様子が違う。あれ?って思ったら助手席の窓が全開。その前にカスオ(仮名)を乗せてたからなぁ。それでも30分ほどだったから無事なにごともなくてよかった。ちょっと前に見た夢は朝から夕方まで運転席の窓が開きっぱなしで、となりにも車がずっと入ってたから、何も盗られたり荒らされたりしてなくてよかったよかったとホッとする夢だった。
 こんな具体的なデジャビュというのも珍しいけれど、確かこの光景は見たことあるな、夢だったか、ずっと忘れてしまうくらい前のことだったか、と、その次に起こる光景が予想できて、実際その通りになることって、ほんと何度かあった。なんだか落ち着かない気持になってしまったって記憶だけが残ってる。

■2002/04/27 Sat■  [長年日記]

Q-Tip
Kamaal: The Abstract

 ちょっとまだ興奮しております。なんか全然ちがう意味でね。あ、興奮してるというのは、ほんと久しぶりに唐組の芝居を観に行ったこと。芝居そのものの感想のようなのはまごれびゅのほうに書いたからもういいんだけど、芝居だけぢゃなくていろいろとね。
 ボクが唐を最初に知ったのは大島渚の『新宿泥棒日記』、初めて状況劇場の芝居を観たのが1970年のことだから、もう32年前のこと。そうすると、きょう出ていた若い役者たちはまだ生れてもなかったんだな。
 昼にヤモと整理券を取りに行ったとき、ちょうど唐がテントの裏手でイスに座っていたのでちょっと挨拶。わりと最近、テレビで唐を見たとき、あ、老けたなと思ったけれど、現実に目の前にしてもやっぱり老けた。そりゃそうだ、『新宿泥棒日記』で昭和元禄美少年と言われた唐もあれから30年。当然、ボクも老けてんだけどね。でも憧れの人はいつまで経っても憧れで、ははぁ〜なんてったって、唐は憧れですよ。たぶんそんなことはないけれど、『新宿泥棒日記』さえ見なければ、あの日大学の中に紅テントが立ってなかったら、いまごろはきっちりネクタイ締めてたかも。あ〜、でもタラの話だから、そうでなくてもP-Funkにどたま叩きのめされて、いまのようになってたかも。なんか話、ぐちゃぐちゃだね。あぁ、とにかく、何年ぶりかで恋人と再会したような。。。変な興奮。唐はボクのことなんか覚えてはないだろうけれど、でもどっかでふっと覚えてるかもしれなくて「●●でやったときの□□(ボクの本名)です」と言うと「いまはこっちにお住まいですか」なんて、こりゃ住ノ江で『新二都物語』を演ったときも挨拶に行っただろうが。
 それでも舞台の上の唐は、もう還暦過ぎてんだぞ、なのにぐいぐい引っ張って、確かに舞台直下から眺めると首筋なんかは、結構皺が入ってきてて、まぁそれはボクもいい加減皺が来てるんだけれど、それでもあのがんがん突っ走る姿を見ているとね。。。やっぱりボクが惚れただけあると。
 だから終わったあとでも玉一で石焼きビビンバ食いながら、ウッディートリオでしゃべるのは、怪我してもわからん…(^・^;)などと年食った話になるけれど、やっぱり出てくるのは遊ぶ話ばかりなり。きっちりアホな計画まで立ててみたりして。
 だいたい中学生や高校生の親たちは自分が楽しんでないから、子どもも楽しめないでいるんだと、これには3人揃って、うんだうんだと頷くことしきり。親たちは子どもがゲームばかりして遊んでいると嘆くけれど、TVゲームを楽しんでいるんじゃなくて、ゲームに逃げ込んでいるだけなんだよ。自分たちが楽しまないでどうする。
 というわけで、きょうはまる一日楽しかった。

■2002/04/29 Mon■  [長年日記]

Destiny's Child
The Writing's on the Wall

 ひとりでぽくぽくとお散歩するなんてのはいよいよ老人力全開ってところでしょうか。いつものシエラの紫のヤッケ(苦笑)のドラえもんポケットに、デジカメ、携帯、そしてi-Podを入れて、電子機器で完全武装してます。そのうちフラフラ歩いて「おじいちゃん、きょうはどこほっつき歩いとんねんやろ」とジャイロ発振器なんぞ持たされるやもしれんな。言うときますけどね、i-Podからガンガン鳴らしてるのは、デスチャにF.P.M.なんだからな。あいあむびゅ〜〜〜てふぅ。。。。娘やアルフィーとかじゃないです。石川さゆりでもないですぅ。しかしデスチャって、ブラック版ミニモニじゃないの(笑)
 ほんとは電車に乗って行って、ほとんど行ったことの無い大阪の濃ゆいところで路上観察しようと思うとったによぉ、なんせ、起きるのが昼近くで、そっからだらだらだらしとったら、もう4時近くになってしまってて、だから上町断層の地学実習、いややはり路上観察よ。歩いてなんぼの路上観察。でも建売りやマンションばっかりになってしまって目新しい物件はさっぱり発見でけへんねぇ。桑名まさひろのでっかい屋敷もマンションに変わってしまっていて、そのマンションのエントランスがこれまたすごくて、以前のでっかい門のわきに、セキュリティーの暗証番号入れるキーボードが付いてる。あれにはちょっとびびる。それで極力通ったことない道を通ってみてんけど、一ヶ所、桑名の屋敷からちょっと北に上がったところで、西側に入る道があって、道路の先が上町断層下の文化住宅の屋根、その向こうにだぁーっと西成、大正の大阪の町が広がっている。もちろん道路としては行き止まりなんだけれど、その端に車止めになるようなものは全く無い。知らんと突っ込んだらダイブしてしまうんじゃなかろか。歩行者の場合はその先に階段があって、下に降りていけるんだけど、へぇーこんなところがあるんだと、こないだの天王寺村から市大病院に続く急勾配の階段と同じように、ほとんど住民だけしか知らない道(階段)だった。
 それから聖天さんを通って、大谷学園の前を通って、あら、大谷と東大谷の校舎の位置が変わってるなんて、そんなローカルネタを書いてもわかる人にしかわからない。天気がどんより曇ってたので少々暗くなってきたので、そこらあたりで引き返して、中道の角屋でおはぎと柏餅を買うて、なんてところはますます老人力発揮してますが、その隣の古本屋に入ったら、「街道・古道を歩く」なんて本を見つけて、450円だったのでそれも買うて、そしたらますます老人力全開ってところでしょうか。帰りも裏道を通ってみたけど、どんどん古い家屋が壊されていくのはちょっと寂しい。だけど、このあたりは大阪でいちばん閑静な住宅街なのね。ガーデニングしてる家があったり、相変わらず立派な家があったりして、どんな悪いことしたら、こんな家に住めるくらい儲かるんだろ、自分は人並みには稼ぎはしてるけれど、エエとこマンションを買えたくらいで、それ以上のことはできひんのにと、まぁ上を見たらキリがないわけで、うちの窓からは港大橋も見える、六甲も見える、甲子園のジェット風船が上がるのも見える(嘘)ような眺めのエエとこに、あ、そうそうUSJの花火が上がるのは見える、これホント、そんなとこに住んで気楽にお散歩して、何が文句があろうことか。帰って見れば、片岡、アリアスの連発で、寝転がって、六甲颪を歌えることに感謝。
とこり様より『ミニモニ。や娘。にはちゃんと「。」をつけましょう。甘いわね。』いうご指摘をいただきました。知らなかったとはいえ、これはボクの未熟者たる所以、平に感謝いたしそろ。

■2002/04/30 Tue■  [長年日記]

Tiger
Claws of the Cat

 というわけで、早や4月もおしまいなわけですが、今月はなんと言ってもタイガース。なんてたってタイガース。苦節何年、ぐっと押し黙ること何年。あの亀山フィーバーのときからでももうすでに十年近く。それでも前回のときでさえ21年間、忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えに耐え抜いたバックスクリーン3連発だったのであります。名古屋球場のレフトスタンドの向こうを新幹線が走り抜けたのは忘れられません。そのときマウンドに立っていたのは男・星野仙一。バッターボックスでガチガチになって立っていたのは田淵幸一。因果は巡る。。。。
 きょうの一勝は大きいよ。するっと勝ってしまいましたが、この勝ちは大きい。阪神ファンというのはすべからくオーナーであって、すべからく評論家なのですが、まずこの1勝でひとつの壁であった貯金10を達成したこと。が、それよりも、この4月の対戦成績、読売3-1、中日2-2(0)、広島4-1、ヤクルト3-3、横浜5-1と全てのチームに勝ち越しまたは五分の星を残したこと。もしきょう負けてたら、対中日が1-3(0)と負け越してるわけです。今年のタイガースにとってキーを握るドラゴンズ相手にここで苦手意識を抱いてはいけません。思えば、豊橋-名古屋と続いた3連戦でひとつも勝てなくていやな雰囲気が芽生えていたのです。これを吹き飛ばしたのがきのうの桧山だったのです。実はきのうもいやな感じだったのよ。
 もちろんこの4月の快進撃は、数年前からいい、いいと言われていたに関わらずパッとしなかった投手陣にあるのですが、しかしここでもキーを握るのが、桧山、今岡の、ここ3年間冷遇された二人であります。見た?きょうの先制の桧山のタイムリー。
 というわけで、4月ひと月でペナント決まればうれしいんだけど、が、やっぱり

今年は行くでぇ〜っ!!

と、言いながら一抹の不安を抱えているのは、つらい歳月のせいでしょうか。
 
 で、この4月のもうひとつは、うらまご=tDiaryなのです。正直、楽なんだもん。ぽんぽん書いて、こちょこちょ手直しできるのが。そしてすっきりしてるでしょ。シンプルぅ〜なのがよろし。いつの間にか表裏逆転するかもー(笑)


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まごアン