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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2005/02/02 Wed■  ドラえもんおったらええなぁ。タイムマシンほしいねん。タイムマシンに乗って未来に行ったら… [長年日記]

 おとといに、「あとの256Mの分はあした」と書いておきながら、きのうは秋葉さんが復活したおかげで遊んでしまった。メモリの初期不良だったらしくて、DVDのドライブの読み込みエラーじゃなくて、読み込んだデータを中継するメモリがエラー起こしていたという。ほんまこの1ヶ月のボクの悪戦苦闘は何やったんと言いたいけれど、動いたらええねん。意外とさばさばしたもんでしょ。

 さて大阪製鋼所のスクラップ置き場はそれはすごくて、スチール缶を1m立方に押し固めたキューブがいくつも積み上がっていたり、何かの型を抜いたあとの廃材だったり、銅線、いや鉄線だったり、あれは何だろう、大きな風呂釜のような厚さが10cm近くある鉄の塊が茶色く錆びついて置かれてる(放置されてる)。それらに囲まれると、異空間に投げ込まれたようで夢中になってシャッターを押していた。
 工場の裏手の人気のない道を歩いて行くと、今度はかつては文化住宅だった廃屋が目の前に現れた。もうたまりませんよ。朽ち、崩れた隙間からかつての生活の痕跡が覗いている。張り出したトイレの角などが崩れて、白いタイルなんかが見えたりする。人気のないことをいいことに侵入してやろうとしたのだが、誰かが無人なのをいいことに倉庫がわりにしてるのだろうか、中はぎっしりつまっていて入って行けない。まぁ良識あるオトナですからね、いくら無人になった廃屋といえども、権利者がいるわけで、立派に不法侵入になりますよ。廃墟が一種のブームにはなっているけれど、そうまでムキにならなくても写真なんかいくらでも写せる。必要以上に暴きたてる必要などない。
 大正区を南北に縦貫するメインの通りに出る。殺風景を絵に描いたような風景で、とくに寒かったからますます殺風景。それとさっきまでの興奮が少し冷めてきて、どこかで軽く食べて、コーヒー休憩したくなった。何よりも手が冷たくてたまらないので、軍手を買う。100円。軍手をはめたままシャッターに触れると感触が違うのだか、そんなこと言うてられない。それとひとつの山場が過ぎ去って、写そうという衝動が引いていた。裏通りに入ってみたりしても、いまいちピンと響いてこなくなっていた。
というわけで、ちょっと寂しげなハンバーガーショップで休憩。マクドとかそういうのじゃなくて、おっちゃんとおばちゃんが二人でやっている小さな店。入ったときに他に客は誰もいない。なのに「1番の番号札でお待ちください」 てりやきバーガーに頬張りついていると、森山大道がしょっちゅうコンビニのおにぎりを食っているというのがよくわかる。何を食いたいとかは二の次になってしまうのだ。美味くもないハンバーガー。ただしポテトは熱いのが救い。
 しばらくすると、アホみたいな高校生が入ってきた。やつらもだれもいないと思ったのか、ボクを見つけてぎょっとしておった。アホみたいと書いたけれど、真性のアホらしい。一人はフライドチキンを食いながらマンガを読んでいる。もう一人はオレンジジュースを飲みながら、フライドチキンに話しかける。チキンはほとんど生返事。ドラえもんおったらええなぁ。タイムマシンほしいねん。タイムマシンに乗って未来に行ったら、毎週出るの待ってんでも、いっぺんにマンガ読めるだろ。こんな話、人が聞いてたら(ちゃんと聞いてましたよ)、カッコ悪い(というのをやつらの専門用語で何か言ってたが聞き取れなかった)なぁ。あゝ、ちょっと情けない、だいぶ情けない。

 うわっ、またまた長くなりすぎた。残りの256Mのうちの100Mも進んでない。続きはまたあした。ってほんまに書くのか。




ruin


■2005/02/03 Thu■  「写真、撮ったやろ、こらっ!」 [長年日記]

 大正内港。さっきまでまさに低く雲がたれ込めた寒い冬空からずいぶん西に傾いた太陽が現れた。ラッキー。この1時間ほど少し落ち込んでいた気分が一気に上がってくるのがわかる。とにかく堤防の上に上がれるところをさがして、ぎっしりと詰まった船だまりに目を向ける。ボクの好きなオブジェがそこここにひしめきあって見える。ロープ、タイア、錆びついた鉄の固まり、水に浮かぶゴミ......狂ったようにシャッターを切りまくる。手当たり次第。すべてのものたちが刺激してくる。
上面が真っ平らな、まるで航空母艦のようなボート(何に使われているのかわからない)が何艘も係留されている。その向こうで中学生か、エアガンでギャングごっこをしている。それにもレンズを向けた。そうして引き上げようとしたところに後ろのほうから怒鳴る声が聞こえる。
「おい、こら」
回りにはほとんど人がいないので、その怒鳴り声はボクに向けられているらしい。振り返って、オレか?という顔をしてやると、
「写真、撮ったやろ、こらっ!」
をっとっと、やっぱりヤバいっすか。1枚だけ20mほどの距離にまで近づいて堂々と構えて撮ったのが見つかったらしい。あとで写ったのを見ると、しっかりこっちを向いてやがる。クソガキが何えらそうな口きいてやがんねんと思いはしたが、最近のクソガキは何をやらかすか知れたもんじゃない。ヘタに逆なでしたらほんまにやばいと、
「撮ってへん、撮ってへん、あっちのほうとそっちのほう撮っただけ」
と誤魔化し、まだじゅうぶんな距離があったからさっさと退却。背中ではまだなにか喚いてはいたけれど、ここで走って逃げたら、クマみたいなもんだから落ち着いて退却。防波堤を越えて、連中の姿が視界から、つまり連中からもボクは視界から消え去ってほっと一息。くわばら、くわばら。
ところできょうはiPodで聞きながらうろうろ歩き回っていたんだけれど、実際ipodで耳を塞ぐのは写真を撮る上でもうひとつよくない。町の音を遮断してしまうわけだから、本当なら五感をフルに利かせて、空気を感じ取るべきなんだろうな。さっきのクソガキが喚いていたのも、はじめはほとんど聞こえてなかったのだ。
ちょうど日も沈みかけてきた。夕方の強い光はきょうはそう期待もできない。それでもまだ何かを嗅ぎ回るように泉尾から43号線脇の歩道橋で浪速区に戻り、ナンバまで歩いたらさすがに疲れたよ。それでもまだメモリ余ってたから、歌舞伎座裏のラブホ街でみだれ打ち。
アセンスに寄って、蜷川実花のでっかい写真集mikaとコヨーテの創刊号を買う。それを持ってスタバで休憩しながら、コヨーテを見る。森山大道がパリのクリニャンクールで撮った写真がやたらかっこいい。そうしてその時の話を読んでいると、ボクなんかまだまだ甘チャンなんだと思えてしまうのだった。







■2005/02/06 Sun■  「人の家、写さんとってくれるか」 [長年日記]

 朝、キャサリンにかかってきたバカでかい携帯の声に起こされる。まだ9時半やんか。あ、これなら京都まで行ける、天気もぼちぼちよさそうだし、と思いながらも、二度寝してしまう。次に起きたら12時前だ。あっちゃっちゃー。それでもじっとマックの前にすわってるのはもったいないので、さっさと家を出た。さて、きょうはどっち向いて歩き出すか、何も考えてない。先週は右へ行ったから今週は左、その程度。あんまり南向いて歩いてないので、とにかく南向いてと思いながらも、ぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃ、なんのことはない、自分の少年時代を巡る彷徨となってしまった。坂を上がって、また坂を下って、そしてまた坂を上がって、と、文化住宅が廃屋になっているではないか。というわけで、カシャカシャやって、再び歩いていると、小学校の時に通った習字の先生の家が廃屋になってしまっていて、表の木が伸びるにまかせて廃屋そのものを覆い尽くしていたのだった。ちょっと感慨深く写真していると、取材なんだろうか、カメラ機材を持った二人連れが廃屋をしげしげ眺めながら通りすぎて行った。気の毒に、こういうときは先に写してるところに、あ、いいポイントありますねぇと割り込んでこれないっしょ。また日をあらためてください。そこからまた行くと、もう3年前に歩いたときに見つけた廃屋がまだそのまま残っていた。どうもきょうは廃屋にばかり行き当たる。その廃屋、隣近所の迷惑となっているらしく、表には、さっさと処分しろ、法律に訴えるぞとの旨の貼り紙が何枚か。3年前にもベタベタと貼られていた。まさか貼り紙はそのときのものであるはずがなく、その後もずっと係争中のようである。そういうことはおかまいなしにカシャカシャ写真していると、その左側の家の前につながれていた犬がワンワンとうるさい。あまりにうるさいのでおばはんが出てきたじゃないか。が、そのおばはん、ボクにでしょー、迷惑なんですよねー、どんどん写して世間に晒してやってくださいよ、などとは言わないまでも何言うでもなく引っ込んだ。なおもカシャカシャしていると、何やら喚いているおばはんがいる。先週の反省にも関わらず、きょうもiPodで武装して出撃してきたものだから、何を言うてるかわからない。ヘッドホンを外して「何?」と聞くと、「人の家、写さんとってくれるか」と言って、その廃屋の右側の家に戻って行った。いちおうそういうときは「すんません」と立ち去るのが礼儀というものなんだが、どうも新しく横に家を建てたものの、元の家は放置したまま、朽ち果てるにまかせているようで、たぶん撤去費用が惜しいんでしょ。またしてもぐにゃぐにゃぐにゃと住吉っさん通り抜けて、墨江から安立。さらに大和川まで渡って堺に入って、ああ、もうどうとでもなれと冬の寒風に吹き飛ばされながら、たどりついたは堺東。その間にも廃屋が3ヶ所か、4ヶ所かあって、さしずめきょうは廃屋の当たり日。ちらっと廃屋があったりすると、それはそれでいいんだけれど、どうもきょうは斜陽気分になってよろしくない。おまけに先週ほど寒くはないのだが、いっこうに日が射してこないので、光もいまいち。もっと明るい写真を写したいぜ。


work glove


■2005/02/07 Mon■  ツッコミ無用 [長年日記]

 ここ最近はすっかりflickrにはまってしまっている。何がおもしろいって、海外からのコメントがちょこちょこ付いてくる。
 ところがコメントそのものについては、ボク自身はけっこう否定的だ。というのは内輪受けとしか考えられないようなコメントがあちこちのブログには多くて、その輪の中に入っていかないと読めないのが多すぎてうんざりする。などと言いながら、自分でもそのようなコメントを飛ばしてしまってるのですが。。。このまごまご日記はコメントが入ろうが、表示しないように設定している(rssでは表示されてしまうんですけどね)ので、ほとんどコメント(ツッコミ)が入らなくていい。なんて、自己中な。でもいちおう個人的な日記だからね、あまりごちゃごちゃ言われたくないのです。自分勝手であることが個人の日記の出発点じゃないかと思ってる。そのことについて、いや、やっぱりオレはこう思うということがあれば、別の場で展開すればいいことで、そのことをボクがここに持ち込むのも、自分の勝手だと思っている。少なくともコメントが付く付かないなんてことで一喜一憂するなんてのは、ボク、あるいはこのまごまご日記に限っては、ないな。
 じゃ、コメント(ツッコミ)入れられないようにすればいいのに、という批判も出てくるけど、tDiaryはツッコミ非表示の設定はできるものの、ツッコミそのものの拒否の設定の仕方がわからない。たぶんそれは仕様なんでしょ。元のスクリプトをいじらないとダメなので、ボクにはそこまでやる気力もないし、スキルもない。ただtDiaryが使いやすいから使ってるだけのこと。だからツッコミが入らないように入らないようにしてる。要は何かボクに言いたければメールしてきてくれれば済むことで、この場でどうこうなんて気はさらさらないのは確か。
 とはいうものの、あるひとつのツッコミで、ボク自身に転機が訪れるかもしれない。そういう予感があるのも確かで、現実にそういうツッコミがあったのだ。そうすると、このツッコミも蹴ってばかりいてはいけないのかもしれない。実のところ、そのツッコミにしても、たぶんメールの入れ方がわからなくてツッコミにメールアドレス付きで入れたのじゃないのかな。その後、毎日のようにメールで個人的にそのきっかけになったことについて話してたくらいだから、ぽんぽん入ってるコメント(ツッコミ)とは元々質的にちがったとボクは思っている。
 あ、flickr、それとそのコメントについて書こうとしてたのに、まごまご日記のコメントについての話になってしまった。まぁ、いいか、前から思ってたことだし、flickrについては、また近々。



■2005/02/09 Wed■  「わたしは、にに・ろっとさんが聞きたいのっ」 [長年日記]

 きのうは老人介護でばあさんにつきあったさ。前からキャサリンと天ぷら食べに行こうと言ってたので、それに誘ってやって、ビートルに押し込んで新地に。
 そのあと日本橋へテレビとラジカセを買いたいというので連れて行って、有無を言わせず、CDラジカセもテレビも即決。テレビなんて、映ればいいので簡単なもの。ラジカセにしたって、重低音が出ないとガマンできないなんてわけないから、安くて鳴ればいいわけだから簡単なもの。
 ところで、ばあさん、どうしてラジカセが欲しくなったかというと、なんでも新聞に、ニニ・ロッソがいいと書かれていたらしくて、CD10枚組のニニ・ロッソのボックスだかなんだかが載っていたらしくて、ニニ・ロッソがトランペットを吹くということだけしか知らずに、とにかくニニ・ロッソを聞きたい、と、それだけの理由でCDラジカセ買うというのだった。そして、新地、日本橋と走る間、「にに・ろっとさん」と間断なくしゃべっている。そんなね、ニニ・ロッソがナニモノだtかほとんど知らないで、いきなり1万なんぼも出して、10枚組ボックスセットを買うかい。トランペットがどういう音が出るかもほとんどわかってないんだぜ。だからクルマの中で、iPodにぶちこんだマイルスのヴァレンタインを聞かせてやったのだが、
「わたしは、にに・ろっとさんが聞きたいのっ」
の一点張り。とほほ
 とにかく日本橋でテレビとラジカセをビートルに積み込んだら、もうきゅうきゅうで、普通でも乗り降りがやっかいなのに、もう大変。「ついでだから、にに・ろっそを買いに行こう」というのを押しとどめて、「ニニ・ロッソだったらブックオフとかでも売ってるから買うてきてやるよ」とごまかした。
 果たして、ブックオフにニニ・ロッソなんかあるのか。はっきり言って、ブック・オフでニニ・ロッソを見つけ出すのは至難の技だぜ。宇多田や、ミスチルとかだったら、腐るほどあっても、ニニ・ロッソなんか見たこともない。とんだ口からでまかせを言ってしまったものだと思いながらも、言った手前、きょう帰りにブックオフに寄ってみた。だいたいどこを探せばいいのかさえわからない。ジャズ?映画音楽? あー、やっぱりあるわけないじゃんねぇ。あるとしたらレコード屋の前に廉価版20曲入り1480円くらいか。いや、だいたいボク自身、ニニ・ロッソなんて、いちおうイタリア映画の音楽やってるってくらいで、守備範囲の外だから、「夜空のトランペット」だか、そんなんくらいしか知らんぞ。別に好んで聞きたいとも思わないし。それがどうして10枚組になるんだか。
 そうしてあきらめて、せっかくブクオフに来たんだからと、適当にCDの棚を見てたら、あるじゃないですか。NINI ROSSO Best Selection。しかも250円! いちお、いま聞いてますが、最初の2,3曲は懐かしいもののもう飽きた。10枚組なんてとんでもない。それにしても、物好きで人騒がせな老人だこと。変わっとるワ。

when you come to me


■2005/02/10 Thu■  Hippy Hippy CHIC [長年日記]

 ブログなどへのコメントはあまり好きではないといことはおとといに書いたばかりだが、flickrの場合はちょっと違う。ほとんどすべてが全くこれまで知らなかった相手で、しかも外人。もちろん英語で。そのほとんどが簡単に" beautiful perspective"や" GREAT SHOT!"というように一言なのだが。
 それでなにがおもしろいと言って、写真に対する反応が得られることである。今まで自分でこれはいいなぁと思っていた写真には意外に反応がなかったりするのに、逆に、ふつうのできだとしか思っていなかった写真に意外な反応があったりする。そうすると、CDにストックしておいた以前の写真を見直してみると、写したそのときにはさして気にも留めなかった写真が目に付いてくる。これって、自分の固定してしまった目からうろこが一枚取れてくれたようで、我ながらすごくうれしいのだ。
 見てくれる側に受けを狙った写真を撮ろうとは思わないのだが、いやたぶんそのような写真はよう撮らんだろう。そんな器用じゃない。相変わらず、ゴミやらくすんだような、Urban Decayものばかり撮ってしまってるが、自分の目線もどこか少しずつ変化しつつあるかもしれない。
 でも基本的には、自分が写したいというシーンのある場に自分の足で行くということにはなんら変わりはない。町に出て、行き交う人やモノたちに視線を向けるだけ。町で人に出会うためなどじゃなくて、森山大道がかの野良犬なら、ボクはもっともっとこそこそとした野良猫の目で見てしまう。まず語りかけたりしないだろう。そのスタンスは崩すに崩せない。
 そして、幸運にもその場に居合わせたとき、ボク自身はシャッターを押すだけ。その場や空気さえちゃんと捕らえてシャッターを押せば、絵は写神が創り出してくれる。ボルゲーゼの古代の城壁を見た直後にスペイン広場へ抜ける地下道に潜った瞬間に、一気にタイムマシンに乗せられたような空気を感じた。それを写してみただけにすぎない。ほら、この赤のパンツだって、考えたわけじゃない。もちろん、ショッキングな赤のパンツを履かせて、前を歩かせてくれていたのは写神がしてくれたことだと、信じている。
 それはそうと、もう7,8年も前に写した写真、あ、これいいじゃないと思って、アップしたら、その瞬間にview数が20もカウントして、それからもどんどん増え続ける。なんだかんだって、エッチ好きなのは世界共通なようで。が、しかしこれ、男の半ケツなんですけど。ごめんねぇー、女の尻だと思って見に来てくれた人よ。でもバックの絵とか構図なんかすごくいいよねぇ。モデルは、あはっ、ひ・み・つ。わかる人はわかるだろ。もう時効だし、ちょっとくらい世界中にケツ見てもらいなさい。心配しなくてもファンレターが来たって取り次いだりしないから。

passage

Hippy Hippy CHIC


■2005/02/12 Sat■  ポンピドー美術館3部作(R指定!) [長年日記]

 きのうもきょうもひたすらflickrを弄んで暮した。あ、世間は3連休だけど、祝土とちゃんとfucking仕事はあった。
 きょうはね、CDに焼いてしまった写真をひっくり返してたら、ポンピドー美術館で撮ったおもしろいのがあったから、それアップした。むこうの美術館はいいなぁ。フラッシュ飛ばさなければ、写真写せるもんねぇ。さすがにモナリザは撮影禁止だったけれど、それとてモナリザの前で人がたまるから、という理由らしい。もっとも写真写してもいいといっても、「ゲルニカ」や「ヴィーナスの誕生」の前でピースサインしてにこっと笑ってんの写したってしゃーないっしょ。なんか情けない。
 だからって写真そのものを写したところで、そんなものは画集買ったほうがきれいに取り込んだ絵が手に入るわけだし。とか言いながら、フォンテンブロー派の絵なんかは指先をどアップにして写してんだけど。もっとも、おとどしの夏はバチカン、ウフィツィ、プラドー、ソフィア、ルーブル、ポンピドー、オルセーと見まくったら、見たんだかどうだかわからなくなる。そんなとき写真写ってたりすると、あ、やっぱりこれは見てたんだと、単なる記録ですね。
 さて、それで絵を写すとき、そこらにいる人間をなんとかほりこんでしまえと思うわけで、手っ取り早く、キャサリンをいれるわけ。それがこのポンピドー3部作。なかなかじゃない(自画自賛)。ところで元絵をパクってるわけだから、いちおう画家とタイトルを入れておこうと殊勝なことを考えたのがとんでもないことになった。
 まずは、ポンピドー美術館のHPへ。
 あー、ここはすごいよ。四苦八苦しながら、On-line Cataloguesにたどりついたら、所蔵してる作品をネットにアップしてるのだ。絵画だけで1630人、5523点。この中から探すかと思うと、ちょっとひるむが、そこはさすがのA型人間。1ページ目から見始めました。1ページに18枚、全部で307ページ。どうよ。ところが《Carole Benzaken / Western》は幸先良く10数ページ目で見つかった。これなら楽勝かと思ってたら、そっからが大変。でもその間にバルテュスはあるし、カンジンスキーはあるし、マグリットもあるし、うはうはですよ。これからヒマなときはここで遊んでればしあわせってもんです。それでもいい加減うんざりしまくって、やっとのことで見つけた《Djamel Tatah / Sans titre》は270ページ過ぎてたか。この間、2時間弱。結局、ライオンとキリンの1枚が最後まで出てこない。約半数がまだアップされてないようで、そこに埋もれてしまったか。誰か知らん? 知ってたら教せえて。ちゃんとメモしてこいよな。
 ところで、その執念の282ページでこんなん見つけた。超エロいよ。そうそう、オルセーにもクールベのまんこありましたねぃ。国家が承認してんだから、フランスって国はステキ! 

Carole Benzaken / Western



Djamel Tatah / Sans titre 1999


■2005/02/19 Sat■  雨降りだからマクロ自画自賛モード [長年日記]

 最近、梅雨のように雨ばっかりで、いい加減うんざりしてくる。青い空を撮りたい、くきっとした影を撮りたいと思ってしまうよ。だいたい雨だったら歩き回ることもできないでしょ。それでついついクルマに乗って写真してるうつけ者です。
 きのうもふっと思いついて、バックミラーにピント合わせて、走りながらシャッター切ったら面白いだろうなーなんて、こらこらそのうち事故るぞ。そしたらちょうど十分に暮れてしまう寸前だったせいもあって、空がすごくいい色に出て、おまけにシャッター速度が1/2秒になったので、あ、別に自分で1/2にしようと思ったんじゃなくてP(プログラム)モードにしてたので、絵に動きが出た。こういう写真が撮れたら、すごくもうけた気分になる。なんかかっこいいじゃない。でもPモードにしたら流れるのはわかってたんだよ。まさかこんなばっちグーに流れてくれると予想はしてなかったけど。
 それに気を良くして、10日ほど前に、ちょっと遊び半分でマクロで写したのをflickrにアップ。そしたら、いきなりコメントが入ってきた。"Cool! I like the curling" うーんとね、ボク自身では、このcurlingは満足してなかったんだよ。もっとエッジが効いてるほうがいいし、どうもマクロの焦点がボケてるというか、自分でどこにねらいをつけてたのか、あんまりすっきりしてなかった。だいたいマクロで撮るということは好きじゃないので、はっきり" but I don't like macro taking a picture so much"とレスした。すると、そこが外人だよね、はっきりモノを言う。すぐに
" Why don't you like it? I think macro can be very interesting, but you need a good camera for it, or else it can be frustrating!" と返ってきた。
マクロって決まったらかっこよく見えすぎるんだよ。すごくいいように見える。でもね、ボクに関していえば、マクロばっかり写してたら、撮るほうも見るほうも飽きてしまう。それよりもなによりも、感じた空気を瞬間的に撮ってしまいたいという自分のスタイルに合わないんだよ。ね、森山大道だってそうじゃない。

 ところがだ、きょうもまた雨。いい加減にしてくださいよ。帰りのクルマの中は退屈そのものだった。ちょっとカメラを触ってみるけど、どうも、これだっていうのが撮れない。きのうの話があったから、信号待ちの間に、マクロにセットしてみたら、液晶に意外とくっきりと窓の水滴が映っている。思わずシャッター切ってみるといけるじゃない。ちょっと渋滞してたから、何枚か撮っては消ししてたら、工事中のガードレールに赤の<-<のような印が目に入った。これだって、シャッター切った。いまいちその<-<の位置が良くない。そしたら、また信号にかかって、うまい具合にクルマをいい位置に止めることができた。そしてカシャ。
 家に戻ってすぐに取り込んで、ぶっとんでしまった。絶対に写神はついている!






rainy today


■2005/02/23 Wed■  a fried bean curd in the kite [長年日記]

 それまでのまるで梅雨みたいな天気が嘘のようにきょうで3日連続ドピーカン。うまい具合にきのうはちょうど休みだったので、町に飛びだして行った。書なんてとっくに捨てたぜ(笑
 いやぁ、光がこんなにうれしいものだとは思いもよらなかった。何を写しても、絵になるような気がして、カシャカシャ、シャッター切りまくり。ほんと、鬱々としてたから一気に来たーーーって感じだね。中之島じゃ、おっちゃんたちがこの陽射しの中、ベンチでごろごろ寝てるし、ほんと光ってのはいいもんだ。
 そう、そう、昔にパリに行ったとき、3月の中旬だと鬱陶しくて、まさに『パリの憂鬱』そのものだなと、それに耐えきれなく光を求めて、さっさとスペインに行ってしまった。それから2週間ほどして、4月の頭にパリに戻ってきたら、全然違うのな。しまった、パリって、こんなにいいんだと思ったのは帰りのフライトの前日だったって。
 天気が良かったからか、中央公会堂のところでは、着物姿のモデルをプロが撮影してた。あゝ、プロって大変だなぁ。たいそうに三脚構えて、こんなに光いっぱいなのにさらに光飛ばして、助手もスタイリストも連れてんだもん。あー、でもその角度はないんじゃないの。それにもっときっちりロケハンしろよ。中央公会堂なんて安易すぎるでしょー、と冷ややかに横目で見ながら、横っちょから、ちゃっちゃと写したら、モデルの子に通じたのか、こっちを振り向いてくれて、バッチシよ。その瞬間に勝ったと思ったね。まさに"a fried bean curd in the kite"とはこのことだ。
 をっと、そういう言い回し、わからんから、エキサイトの翻訳コンニャクで調べたんだよ。ふぅーん、英語でも "凧が飛んでる豆に”って、あのですね、「飛んでる」はflyingでしょ、「凧」はkyteでしょ。ごるぁぁぁ〜〜〜、直訳も直訳、まんまやんけ、エキサイトめが。でもそれに気がついたのはきょうになってから、どうするよって、あまりにアホくさいので、もちろんそのままにしときます。ゑっ、"a fried bean curd in the kite"って何だって? 自分でエキサイトで翻訳させてみなさいよ。
 というわけで、きのうは一日乗車券で、中之島-天満、空堀、京橋-鴫野の3カ所を、歩き回って疲れ果てて、きょうの快晴はひたすら居眠っておったのであった。

a fried bean curd in the kite.


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