朝7時前に目がさめたら、二人はもぐにつきっきりで、身体を撫でてやっている。ボクに目で、もうダメだ、ダメだったと答えていた。ごく弱く、たまにおなかのあたりがぴくっと動くようだけれど、もうすでに息もしなくなっていた。ずっと吐いてたのかな口を開けたまま逝ったようで、死後硬直が始まっていたのか、口が閉じなくなってしまってた。苦しまないで、静かに寝た状態のまま、逝ってしまったのがせめてもの救いかもしれない。
もぐは考えてみれば、もうええ加減おっちゃんだったんだ。でも一番甘えただったから、いつまでも子猫のように思ってた。 いつも頭をすりつけてきて、ほとんどごはんちょうだいのおねだりだったんだけど(笑) 猫エイズで歯抜けだったから、いつも顔はよだれだらけで、そんな頭をすりつけられたら、べちょべちょにされるので逃げまわってた。 ごはんやると、一番先にがっついて、他の子のために別の入れ物に入れてやると、自分が食べてたのはほっといて、そっちに頭をつっこんできた。 よだれだらけだから、いっつもきちゃない顔しててさ、とくにこの1年ほどは自分で体なめまわすから毛もかたまって汚い、汚い。 でも可愛かったな、よく遊んでほしがった。だからいつまでも子猫て感じだったのかな。うちでは「ミエ」っていうんだけど、猫のおもちゃが壊れてプラスチックの棒だけ残ったのに、金色のひもをくくりつけたのが好きで、 「ミエで遊んで」って自分でくわえてもってきた。 おとといの夜、なんでだろ、珍しくボクが寝てる枕の上で寝てたよ。つまりボクの頭の横で寝てた。もうそのときからやばかったんだね。 ほんと性格のいい子が先に逝っちゃうよ。このごろは新しく来たまめちゃんやミシマ君とばかり遊んで、もぐとあんまり遊んでやらなかったなぁ。もっとミエで遊んでやればよかった。
火曜と日曜の休みはまずどこかへ撮りに出かける。あいだの日はフリッカー。と、なんだかんだって、写真浸りだけど、そのあいだの日というのが問題でどうにもこうにも、まるで覇気がない。そりゃそうだわ。まったくといっていいほどに心はそこにあらずで、ケッてなもん。ボク個人的にはそれでオッケー。どんどんモチベーションを低下させるのみ。どうにでもなるがいい。それに対して、自分自身には課せなければならないので、ある意味、疲れてきているのも否定できないでいる。スランプと言えばスランプは続いているけれど、最終的に写神の導くままに歩かないと。
こないだの京都でもいろいろと感じたことがあるのだけれど、またそれは次の時にでも書くことにしよう。