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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2000/05/20 Sat■  キオミ

 こないだねぇ、かったるくソファに坐って話してたんだけどねぇ、男の書くポルノってほんとつまらんよねぇーって、そしたら、いちおう書名は伏せときますが、「あたしこないだこれ一日で読んでしまったよ」って分厚い単行本引っ張り出してきてね、パラパラと見てみたけど、「愛液」たら「蜜園」だとかの単語が目にとびこんできて(汁)、「それ持って帰ってもいいよぉ」っていうんだけど、そんなんで抜けそうにないからおいてきた。
 『キオミ』読んでたら、もう返してしまったから正確に引用できないんだけど、主人公の女が「抜いた」とか、「抜く、なんて男のような言い方して」とか、ようは女のオナニーですが、抜いたそうです。何のこっちゃ、あ、その本の主人公の女が、です。
 よく女のほうが現実的だというけれど、ことこういうセックス描写についても、ひどくリアルで生々しい。こんな克明に自分のえっちを覚えてるんだろうかって思ってしまうんだけど、それはAVを書き著したんでもなければ、まさにごくふつうにあるセックス描写で、だからこそ余計に生々しくて、それに刺激されて思いだし抜きなんてものを始めてしまいかねないなぁ。抜いてませんが。実際そんな気分ちゃうちゅうねん
 あのあとぷらぷらとお昼に激辛ラーメン食いに出て、そのあと本屋によって、「これおもしろかったよ」って佐藤亜有子の『ボディレンタル』があったので「でもこのあとの『首輪』のほうがおもしろかったな、まだ文庫にはなってないけど」なんてしゃべってみたり、スタバでゆっくりいつものカフェモカ飲んで、うぅ焼けるなぁなんてね。それからCD屋にも入ったんだった。KOOLの12" Collectionを見つけて、すっかりKOOLにはまってしまってる。と、言いながら、いまはまたMILESなんですが。

■2001/05/20 Sun■ 

cosa nostra
world peace
 いっつも豪語してることだけど、きょうの仕事は明日に回せ!というのは真実だと思う。ちゃんとできるもん。がぁーっと気を詰めてやればなんてことないじゃん。それを仕事せなアカンと急いたところでどうせだらんだらんするだけ。きょうなんか結局、正味5時間ほどかな。完璧よ(笑) それで途中で寝転がって『恋する惑星』も見たんだもんねぇ。
 あのフェイ・ウォンのハンバーガー屋の前でトニー・レオンがコーヒーだったかな飲んでるシーン。そのスローモーションの長回しの映像好きだな。前の女のスッチーの手紙をトニー・レオンに渡すところだよ。全くカメラがパンしないで、二人の前を足早に何人もの影が通り過ぎていくシーン。見ててむちゃせつなくなるんだよねぇ、ああいうシーンは。その技をラスト近くでも使ってんだけど、あそこ一発にしといてほしかったな。
 あのちょっと前、みんなで手紙を盗み読みしたとね、ハンバーガー屋のオーナーが「ちょっと出かけてくる」そしたら男の店員も、別の店員も「外出してくる」揚げ句におばちゃんまですーっと抜け出そうとするとこね、それは上にボクが気に入ってるシーンへの枕なんだけど、考えようによったらとってつけたようなシーンなんだけど、なにげに気がきいてて、ああいう演出ってのも好きだわ。長回しのシーンで一気に話が二人の話に突入していく、その直前にふっと肩の力を抜かせてくれる、だから余計にボクのむちゃ好きなシーンが際立ってくると思うの。恋の始まりってやっぱり甘美でしょ(^_^) もちろんラスト直前のぼとぼとになった航空券(笑)をコンビニにあるポテトかなんかの保温器に入れて乾かそうってのも泣けてくるよ。飛行機に紙ヒコーキってのもいいよねぇ。ひゃひゃ、きょうはだいぶネタばらしやったった。
 日活ロマンポルノのデータベースみたいなページを見つけたんだよね。こないだからちょこちょこっとのぞいてるんだけど、たいがいいっぱい見てたもんねぇ。それでもう完全にどんなんだったか忘れてるんだけど、ボクが見たロマンポルノでナンバー1と思ってるのは『恋人たちは濡れた(神代辰巳)』。どんなんだったか忘れてるのにナンバー1というのも変なんだけど、誰か、ちょこっとストーリーとか教えてくれへんかなぁ、そしたら思いだすのに。なんせ見たとき、うをーっすげぇーって思ったんだよぉ。
いま検索かけてみたら、『ピンク映画館がなくなった日』ってあって、ちょっと引用ね(無断ごめんにょ)
20:00〜21:16  監督 神代辰巳 「恋人たちは濡れた」
最後にこの作品を選ぶなんてそんな出来過ぎた話があるかよ。
でもこの映画館を送りだすのにこの作品以上のモノはあるはずがない。
この映画館を愛していた人たちが、ボランティアで支えた人たちの熱い想
いがこの作品に感じられて、こんな事実に胸が熱くなれない様な奴は死んだ
方がマシだ、息をしているだけでも奇跡だぜって言ったのはボブディラン
だったっけ。
 って。やっぱりボク一人ちゃうんよね。あの映画にがぁ〜〜んと来たのは。オークラとかばっか見てたら、どことなくロマンポルノというのもバカにしてたとこあったんだけど、あなどれん、というか、これはすごいよねぇと思ったもん。もっぺん引用
最後の上映が始まった。

20:00〜21:16  「恋人たちは濡れた」

オープニングはこうだ

 自転車に乗ったフィルム運びの青年。
 車輪の回転がまるで映写機のフィルムのようだ。
 誰かいる。
 よけようとして、彼は転ぶ。
 パーッとはじけて広がるフィルム……。

スクリーンが潤み始め、とうとうオイラは泣いてしまった。

「チキショー、出来過ぎだよ……」 

ちょっと思いだした、思いだしたら目頭が熱くなってきた。でもまたそれ以上思い出せない。舞台にギターをもってあがってた? (脚本が足立正夫と思ってたんだけどそうじゃなかった) 封切りが1973.03.24で、もう一本の抱き合わせが『エロスは甘き香り(藤田敏八)』 ってのもいま考えたらすげえな。で、今度は「足立正夫」で検索かけたら、足立正夫が最初に監督をやった『鎖陰』がけちょんけちょんに書いてあって、それはそれで筋は通っているし、第一ボクはその『鎖陰』を見てないから何とも言えないけど、時代は確実に変わってしまってるんだろうな、と思った。
で、さっきからこれ書きながら、『恋人たちは濡れた』調べてんだけど、誰か知らなぁ〜い(笑)


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