4都市回って思ったのは映画館の多さ。もちろんハリウッドがヨーロッパにも進出してきてはいるけれど、町の中心からちょっと外れたところ、例えば、マドリッドでも、ソル広場から5分も歩けば、観光客もあまり来ない生活臭がぷんぷん漂うところ、肉屋の隣なんてところに、町の小さな映画館がある。をっ、『ANA+OTTO』やんか。こんなところでめぐりあうとはネ。スペイン映画だからスペインでかかっていて当たり前だろうけれど、『セクシャリティーズ(La Mirada del Otro)』もかかっていて喜んでしまう。パリになると当然のように映画館が多いなぁ。カルチェ・ラタンなんかには何軒も小さな映画館があって、ちょうど前を通ったときにフェリーニがかかっていて、前に並んでいる人種が、やっぱり日本でフェリーニやゴダールがかかったときに並んでいる人種と似てたりして笑えた。ちゃんと値段を見てないけれど、きっと日本なんかに比べれば安いんだろうな。それくらいヨーロッパじゃまだまだ映画がウェイトしめてのがちょっと羨ましかった。日本はテレビ見過ぎなんだよなんてぼやいてみたりして、あ、アメリカじゃ、いくらでも見かけたレンタル・ビデオ屋がほとんどなかったな。やっぱり映画はビデオじゃなしに映画館で見るものなんだ。