話がはじめ考えていたのとどんどん逸れて行って、つぎは水の話になります。いくら空気が乾燥していて日本のように暑く感じなかったといっても、やっぱり夏だから水は必需品。とくにボクなんかビール好きちゃうしね、ワインを水替わりになんてとんでもないことなので、水だけはいつも持ち歩いてた。実際、スペイン人はワインを水替わりに飲むなんて、ありゃウソです。それは食事時の話、あるいはバールでちょいと一杯なんてことは日常のようだけれど、水替わりにワインを持ち歩いていたらアル中でしょ。やっぱり、水やなんらかの飲み物を持ち歩いている。あとつくづく日本人でよかったなぁと思ったのはお茶だね。冷たいお茶。冷たくなくてもいい、持ち歩くの、水よりお茶のほうがなんぼいいか。 ローマでは水に困らなかったです。はじめはペットボトルの水を買ってたんだけれど、スペイン広場の前の泉なんかでは、みんな水をペットボトルに入れてるのを見て、水なんか買う必要ないな、ペットボトルさえあれば、いつでも水はたんまりある。さすがにトレビの泉なんかは無理だけれど、蜂の噴水だとか、バブイーノ通りの泉とか、町のあちこちに飲める水が湧き出ていて、その量は郡上八幡どころじゃない。ただ日本の水とはちがって、かなり硬くて慣れないと辛いけど、冷たくて美味しかった。だいたいヨソで水にやられるから生水はやめたほうがいいというけれど、ローマは別だね。湧き水なんだから大丈夫に決まってる。水道水のほうが信用できないでしょ。 だからスペイン、パリでは水に困った。昼間はまだいいんだよ。そこらの店で1.5リットルのエビアンが1ユーロくらいで売ってるから。安いからといって、これを大量に持ち歩くわけにいかない。あ、そっか、いま思いついた。ホテルの近くのスーパーで昼間に買って、部屋においとけばいいのだ。ところだ、そういう店はサマータイムであろうが7時か8時に閉まる。感覚的に5時6時に閉まってしまう。そうすると、かの地にはコンビニがない! 日頃、日本にいてあまりのコンビニの多さに辟易してるけれど、これほどコンビニというのが便利だと思い知らされるとは。コンビニの是非については、いまはおいとくけど、9時,10時となると、開いているのはカフェやバールばかり。確かにそこでも水は買えるけれど高いでしょ。たまらずにサンジェルマン・デュプレのクレープ屋台でエビアン買ったけど、0.5リットルが2ユーロ、ざっと6倍だ! 日本で辟易するもうひとつの代表は自動販売機。これもほとんど全くといってなかったな。あったのはパリのメトロのホーム。もちろんタバコの自販機は1台も見なかった。タバコの自販機がないというのはエエことですが、夜にタバコ切れたらどうしてんだろ。アメリカでは少なくともコンビニがあって、もちろんコンビニ店内に入れなくて、小さな窓口で欲しいものを言って売ってもらうというシステム。そう考えたら、日本って国は、能天気に安全でコンビニ(便利)だとつくづく思った。ただ自販機とコンビニが町の景観を支配してしまっているのも否定できないけれど。
大食いの話を書くつもりだったのに。それはまたあしたにでも。