はい、それぞれ自分の思いを語りつくしましょう。
あのですね、きょう《まごぽん》にアップした辻邦生の『私の二都物語』だけどね、「東京では職業が歩いているが、パリでは人間が歩いている。」ってね、あたかもパリはウィで、東京(日本)はノンと言ってるようで引用しなかった。 続いて「パリで人間の宿命をあらわに見ることに慣れると、男と女は、職業・身分・家などという社会的外被を剥ぎ取られ、まさしく〈男〉と〈女〉に還元されてしまう。男と女は出遇い、別れるその関係の図式が、何の粉飾もなく露呈される。」 そんなもん東京だろうが、大阪だろうが、どこであったって、そういうふうに出遇う男と女はいるもんで、別にパリだからというわけでもなかろう。どこであろうが、「社会的外被」が必要なやつは必要なんだよ。ま、ベッドインするのに、いきなりすっぽんぽんというよりは、下着を脱がすという楽しみくらい残しておいてくれたほうがありがたいのだけどな、それでも「社会的外被」をかなぐり棄てたところで恋に落ちるということもあるわけだろ。 なんか気にいらんな、辻邦生。アポリネールは好きだけどな。 ところでアポリネールには『69』などといういかがわしい題名(しかもわざわざ90度回転!)の詩もあるのだよ(赤面)。