ほな、おやすみ
さきにおとといのこと行っときましょか。きのうの尼崎の事故ですっかりぶっ飛んでしまった感がなきにしもあらずなんだが。あ、その前の土曜の夕方、ちょっとだけよって、クルマで高砂に行って、すっかりハイになってしまったもんだから、おとといの日曜もクルマで出かけたのだった。 まずは以前に夜中に撮りに行った平林の団地。うーん、あそこは夜の方が素敵かも、などと思いながらも、コンタックスもひっぱり出してカシャカシャと。ふっと見ると、コンタックスのカバーがフェンスのきわに落ちてるじゃないの。あらら、いつの間に落としたんやろ。 さてちょこっと走ったら柴谷にドラム缶が積まれていて光り輝く。さらには廃マイクロバスがもう朽ち果ててしまったところに、まっ黄っきのアブラナがまぶしい。あとは不法投棄のクルマ、無残にも火つけられとったんかいな。木津大橋を越えて中山製鋼所。中山製鋼所のくすんだパイプには心ときめくものがあったのだが、この日はほとんど感じないまま、周辺をちょこっと写して、大阪製鋼所に移動。ここは2月に失敗したのを撮りなおす目的あり。まぁまぁかな、もっと強烈になるかとも思ったけれど。 次どこ行こうと、思いをめぐらせど、錆色の大正はちょっと気分じゃない。もっと蜷川実花色にしたいのよ。って、腹も減った。なんかちょっと食いたし。と、そこで尼崎までたこ焼を食いに行こうという結論に達するのがだいたい変ですね。大正だぞ。尼崎は市外局番が06とはいえ、いちおう兵庫県。ふつうはそうナランハはスペインのオレンジ。 43の此花極悪移動オービス(殺意)に注意しつつも早くも尼崎寺町。あ〜、腹へった、腹へった、たこ焼、たこ焼と、サイフだけもってクルマを降りようとしたところ、ない!サイフがない!どういうことなんだ。出る前にテニスのバッグからサイフを取り出したぢゃあないか。がちょーん、ないものはない。クルマの中のジャラ銭をさがす。と5円玉1枚と1円玉8枚。合計13円でどうしてたこ焼が食えるのだ。いくら7箇100円とはいえど、1箇14円。1円足りないのだ!開け放った窓からはたこ焼のにおいが。 ああ、かくして一文なしの身になりはててはこのまま進むこともならず、すごすご家まで戻る。と、サイフさがしてポーチの中をごそごそしていて気がついた。コンタックスのカバーもない。あのとき気がついて拾ったじゃないか。なのにない。ないものはない。シートを上げてみたものの、あるはほこりばかり。 30分足らずで帰ってきました。机の上にサイフはしっかりありました。ああ大ボケ。テニスバッグから出しただけなんて。やおら再び出かけて、まずはコンタックスのカバー。ありました。誰かご親切に拾ってフェンスにかけておいてくれてあった。人の温かみを知る。そしてすっかり頭はたこ焼。また尼崎までたこ焼を食いに走るボクってやっぱり変ですか。 無事、たこ焼21個300円食べました。さてどこ行こうかと、アテもなくクルマを西向けて走らせる。今津まで走って、ちょっと今津港のほうに寄り道。ああ、だめだ。全然ビビビッとくるものがない。戻ろ。 兵庫県から大阪府に、ぎゃは、たいそうな^_^; をー、そうそう中島って43走ってたら知ってるけど行ったことないやね、曲がろと右折。だだだーっと走っていると、な、なんと、ここはスクラップ島じゃねえか。あちこちスクラップだらけの、不法投棄だらけ。その不法投棄にビビビビッときてしまうボクはやっぱり変ですよねぃ。が、あまりのスクラップ加減に圧倒されてしまう。これね、休みの日にきたからええもんの、休みちゃう日に来たら、だいぶやばいで。「ニイチャン、あんた何撮っとんや」と。そうそうに引き上げて、わけわからず走ったら、西淀川福町。淀川河川敷でホッと一息。こうなりゃ湾岸巡りよ。川向いの夢の島は東京か、なんでしたかいな、大阪オリンピックやりそこねよったところ、あ、舞島か。なんか大阪市のけったいなんあったなぁ。あんなん造るのに税金ぶん取りやがって(殴) むかつくから舞島の野外活動センターだか、バンガローのあるところで、クソしてきてやったぜ。ああ、だんだんしみちょびれる。USJが見えたって、なぁーんも感じず、桜島の駅の変りように唖然とし、さっさと飯食って帰ろうと、100円ラーメンに直行したら、道端の置き石をバンパーの底でひきずるし、あ〜もうイヤ。
と、ここまではおとといの話。要するにスランプなのよ。そりゃ開幕からぶっとばしたら、やっぱり疲れも出てくるじゃない。こういうときはじっと沈思黙考しておればいいのに、こんなにいい天気にじっとしとられませんと出かけようとしたら、キャサリンが夕方天王寺行ってむにゃむにゃむにゃって言うもんだから、じゃあクルマで行くわと、全くといっていいほど、電磁波を感じないままにきょうもきょうとて、クルマをころがす。これがいけない。 中島のスクラップがボデーブローとなって、清く明るい情景を撮りたいものよと、あてもなく東に向けて走り出したものの、やっぱりクルマで写真写そうなんてのは邪道だわ。クルマに乗っているのと歩いているのではまったく視点が異るんよねえ。あ、と思っても、まだ湾岸地帯ならクルマを止めてともなるのだが、八尾なんてなると、まずクルマを止めるところをさがさないとダメ。そうすると、どんどんテンションは下る。ああ、だめだ、ダメだと吉牛で牛鍋食って帰る春の日であった。