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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2001/05/31 Thu■ 

MTUME
THEATER OF THE MIND
有馬温泉んんんんっ!

温泉に日帰りでゆっくりつかってきたというたら、ををを〜お大尽!と思うだろ。旅館の一部屋借りて、お昼に懐石とって、浴衣着て温泉入ってとか思うだろ。思わへんか? 甘いなぁ、そおんなもんやおまへんって。550円の共同浴場・有馬本温泉の無料休憩室に、市場で買うた弁当もちこんでだもんね。知ってる人は知ってるけど、有間本温泉の金泉は、そこらの旅館の温泉よりずっといい。だからいつもように一度入ったら、最低1時間。風呂のふちに座ってうだうだうだうだと。そして再び休憩室に戻って昼寝だろ。そしてまた風呂だろ。完璧ジジババコースです。でもチープでいいでしょ。交通費込みで2000円くらいで一日まるまるリフレッシュできたら安いもんだわ。そいで、大阪戻って、天満の上海食亭で、小籠包をはふはふして、ああ有意義な休日であったぞよ。って、もう完全に金なくなったっちゅうねん。まぁ、いっかぁ(笑)
 風呂上り、暑いだろうって真夏のかっこうしてたから、反対に冷えきってしまって、家に帰っってちょっとふとんに入ってたら、また寝てしもた。完璧に湯あたりよ。リフレッシュしたところでバリバリ行くぞぉーってのに。
 と、今月はいろいろあったから無難なところで切り抜けておきませう。


■2002/05/31 Fri■  朝日のようにさわやかに

Eric Dolphy Quartet
Softly, As In A Morning Sunrise
 いつものように西名阪を走り抜けて天理から山の上にあがって行くとぐぐぐっと冷え込んできた。出る直前にゴアのへりーハンセンとか着込んで汗だくになっていたのがウソのように寒い。とくに下半身が芯まで冷えだした。ぐーっと我慢の子で亀山まで走ったら、もう100km近くで走るのが寒さで苦痛になってきた。なんでこの時期にこんな固まってしまうんだ?と、ほんとひさしぶりのツーリングのせいで暑さ寒さの感覚が狂っている。亀山で名阪から1号線におりて下道を行く。金、安くついてよろし。寒くてたまらんので、鈴鹿の第一旭でラーメンをすする。
 R23を名古屋まで走って、ここらかとぽっと曲がったらばっちり環状2号(R302)。このあたりさえてる。時間に十分余裕があったので、名阪の名古屋の外周に上がらずに下を走ったけれど、この下は信号多くて、やっぱり名古屋圏を通り抜けるのはちょっとでも金払うたほうがまし。(一宮-小牧なんか最悪よ)さらに春日井からそのまま下、R19を走って瑞浪のミニストップで休憩。
 駐車場の2台分を占領して、お子ちゃま暴やんの宴会の真っ最中。9人ほど地べたに座り込んで、みんながみんな茶パツで、をいをいもうちょっとどうにかならんかなんだけれど、岸和田なんかの暴ヤンにのいかつさに比べてどことなく可愛い。3mほど離れたところに座り込んでホットコーヒーをすするボクになんとはなしに遠慮気味。たぶん怪しいんだろうな、泥だらけのオフロードバイクをひとりで乗りつけて。前に鹿児島のヤンキーにも妙なリスペクトされたもんな。それでも宴会お開きになって、ノーへル2ケツでバンババンバンとエンジンを轟かせるのだけは一人前。連中の去ったあとはゴミだらけ。どんな教育されとんねん。
 瑞浪から中津川を過ぎるとますます冷え込んできた。なんぼも走らないで賎母に逃げ込む。寒い。福岡ナンバーのバイクが1台雨に濡れて止まっている。その前のベンチにシュラフにくるまったライダー1人。たぶん雨に遭うて先を断念したか。ボクはというとラッキーなことにそこまでに1,2回パラッと来たけれどそのまま走り抜けて雨に遭うてない。とにかくこれで雨に遭うたらもうダメ。なんせ、舐めきってるから、半そでのTシャツで、パッチなんか履いてませんよ。さすがに寒いから上だけはストームクルーザーを中に着て、その上にヘリーハンセン。ゴアの重ね着です。それでも冷えるのは下からで、ここでストームクルーザーの下も履いた。
 坦々と木曽路を北上。奈良井で13度。寒いはずだ。いつもなら洗馬で入ってしまうところを給油もせなあかんので塩尻の真ん中へ。塩尻十字路のロイホに逃げ込んで、座る間もなく「ホットケーキにホットコーヒー」 運ばれてきたコーヒーカップを掌で包み込むようにして暖をとる。こう寒かったら、もうお年なので、賎母のライダーのように野宿仮眠などでけへんわ。凍死してしまう。ホットケーキも食って、やっと一息ついて、買ったばかりの携帯をいじっていたら急激な眠気に。2時半。
 目が覚めたら4時過ぎ。ちょっと寒くて鼻水がたれる。目の前のコーヒーは完全に冷えきってしまって、ぼーっとタバコを喫っていると、ロイホのおねえさんが「温かいおかわりをどうぞ」と新しいカップでコーヒーをもってきてくれた。ロイホとはこんなに親切なのだ。日頃、ロイホのケチをつけてるのは反省しなければ。みんな、塩尻の十字路のロイホ、夜中に行ったりや。しかしこの夜中、もう明け方近くに子連れで来てるのって、聞こえる話し声は中国語。
 ロイホの優しいコーヒーのおかげですっかり元気を取り戻した。給油して塩尻北ICからR19を離れて、道標通りに走っていると、あずさ農道に入っていた。懐かしい。新村を過ぎると、《レストランニューあづさ》。ここはね、まわりがみんな《あずさ》なのに、旧かなで《あづさ》の由緒正しさがよろし。10年ぶりくらいちゃうかな。前はあんなによく通ったのに。倭橋で梓川を越えて、それでもこの早朝なのに、あずさ農道の信号のうざさと来たらたまったもんじゃない。あずさ農道を抜け道に使えなくなったのはそのせい、それと道路沿いにスーパーとかどっとできてしまって走っても気持ち良くないから。
 倭からサラダ街道の方に入っていく。ここはマイロード。明けはじめた松本平を見下ろして快適。まだ6時前なのか。それでも田舎の朝は早くて、朝飯前に草刈りをしてるおっちゃんとか、婆ちゃんが歩いていたり、それに民家の間を通り抜けるところでは火をおこすにおいが。むちゃ懐かしいにおい。朝の光というのはほんとに優しい。もうここまで来たら急ぐことはない。朝の光を堪能しながら走る。ほかに走る車もほとんどないのでちょっと脇に止まって朝の空気を吸い込む。青木湖ではオリンピック道路から離れて旧道を走った。気持ちいい。一晩、寒さをこらえて走った甲斐があったというもの。いや、そのために走ってきたような朝の光だった。

 6時半到着。連中の寝てる部屋に乱入。しかし車で結局、前の晩遅く着いてゆっくり寝てるかぁ。もったいない。ボクやったら、どこかで仮眠して朝から入れる温泉に行くけどねぇ。朝飯食うて寝る。連中もまた寝る。ボクはそら一晩走ってきてんから寝るやろけど、また寝るかねぇ。なんという弛緩した神経なのだ。
 12時にやっと起きて、北ヤマト園までお好み焼用のいもを買いだし。戻って、こいやでうな丼。やっぱりこいやのうなぎ、そんな言うほど美味いか? ボクはあのうなぎは好きやないな。肝吸いの肝もへめくそしか入っとらんのは許せん。いまだにこいやへの怨みは払拭できず。A型は執念深いのだ。
 腹もふくらませていよいよ小日向の湯へ。ぽかぽかと日が射して、温泉浴、日光浴、森林浴。とうぜんすっぽんぽんでまた寝る。温泉は寝てナンボ(笑) いや、マジに温泉つかって、湯の横で寝ることは至上の幸福。並み居る『ライバルは老人』(c)Pochiをすべて蹴散らかしてのたっぷり2時間、日が蔭って寒くなるまでつかってた。
 さてさて、夕食はどぉーんと山菜。いへ、ちょっとずつ小分けにされた山菜が並んで、これは何だ?うん?くちゃくちゃ、アカンわからん、料理長呼んできて説明してもらお。「あ、それはですね、うとぶきですね、ここらでは穴の開いてるのを宇登呂とか言うんですよ」ふむふむ、山ウド、アザミの茎、いら、さてあとひとつ何でしょ(笑) しずく菜、それが一番クセありますかねえと、なるほど、ボクはクセの強いのが好きじゃわと、つぎにうとぶきに箸を伸ばすと、うんうん、これも何とも言えぬ味が。皆さん、同じように、とくに誰かさんはうん?と小首をかしげ、口をぺちゃぺちゃと小さく動かしまさに吟味役。吟味の後には誰も聞かない蘊蓄たれておるのでありました。このように何が何だかわからん、玄人の山菜を供するのは、料理長のこだわりってもんでしょうか。下戸のボクでも日本酒ちびりちびり。そしてひときわどかぁーんと目を惹いたのが、根曲がり竹の塩釜。さらにこしあぶらの天ぷら。これに刺身がついて、さらにステーキが、そんなようけ食えるかいなというところに、どっと蕎麦。腹ばんばんになってさらっとお茶漬け食いたくなったというときに、鯛のお吸い物、鯛をオリーブオイルでさらっとあげたのに、な、なんとズッキーニだ。ははぁ〜〜、ごちそらまぁ。
 おやすみ。朝まで寝ます。


■2004/05/31 Mon■  海色月

「5月に もう期待するのはよそう」(白石かずこ)
と思った。のに、いつか期待していた自分がいた。バカだな。

そして

海色月というのは五月の古名だが、さながらこの季節には、海はその青をつかの間の空に譲って、この音楽堂には、怒涛のような終曲が青一色にうねりあがり、絶え間なく落ちかかってくるように思われる。
中井英夫 『白い夕映え』
5月最後の日に、口約束も果たせないまま、まして海を見るでもなく、低く垂れ込めた雨雲に青一色に染めあげられることもなく、夜中に一人、雨だれの音だけが君といるはずだった時を刻むのを聞く。


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