矯正の基本は左右対称(シンメトリー)だという。私は幼稚園以前から左右対称が一種異常なほどに好きで、自分で口にした言葉を頭の中でシンメトリーに並べ替えてみるほどだった。日本庭園というのもどこがいいのかピンとこず、あれが上空から見て巨大なシンメトリー配置になっているというのなら納得もできたが、そうではないので、シンメトリーの途中で切られたものという認識しか持てずいまだに実はどこが有り難いのかよくわからない。小さい頃(ころ)、ピラミッド、パルテノン神殿、ヴェルサイユ宮殿などが我が国の創造物であった方がよいと夢想していた。 こう考えてくると、シンメトリーは西洋的な潔癖症に近い美意識で、日本人はアシンメトリーに美を見る資質をもつ。日本人が歯並びに寛容だったのは、これと無関係ではないかもしれない。
こう考えてくると、シンメトリーは西洋的な潔癖症に近い美意識で、日本人はアシンメトリーに美を見る資質をもつ。日本人が歯並びに寛容だったのは、これと無関係ではないかもしれない。
さてと、ここ最近、閑古鳥がテッペンカケタカーと鳴くBBSですけどね、だいたいBBSなんてのは、お互い書きつ書かれつってところがあるわけで、出入りの多いボードはそこんちのあるじがあっちこっちに書きこするから、そのreplyとして書きこも多くなるっていうのが多分にあるわなぁ。うちの閑古鳥ボードも一時はぎゃんぎゃんに回ってたこともあって、そのときはボクもあっちこっち書き込みしまくってた。ほとんどの自分の精力をそこにつぎ込んでるようなところがあった。それはそれで楽しいこともいっぱいあって良かったけど、反対にイヤなこともあったりして、ボク自身があちこちのボードから退いてしまった。それからもう4,5年にもなるかな。いまはもうあんまりボード自体にボク自身が興味なくなってしまってるから、そういうボクの姿勢がきっとボードにも出てくるんだろな。だから閑古鳥。 ここ数日にぱたぱたと書き込みがあって、ぴなとチキは相変わらず連絡とって東京行ったときにほぼ毎回会ったりしてるから、ふらっと書き込みに来てくれたりするありがたいお客様。で、うでやんはぴなやチキと同じように巡礼ボードの面子だったんだけど、ここしばらく連絡が途絶えてた。とくにうでやんが島流しされてから。 そのうでやんが結婚してたって(驚)
話はけろっと変わって、きのう図書館のギャラリーのようなところで、《埋もれた西区の川と橋》なる展覧会?が催されていた。そうしてきょうその一部を歩いていると、古地図なんぞが道に設置されていた。こういうのに興味を示すようになるのもたぶんに爺臭くなった証なんだけれど、それはそれでおもしろいのだよ。筋違橋なんて、橋のあったままにななめに道路がついていたりする。そんな古地図を見ていると、御堂筋にしたって、かなり後になってばしっと通されたってのがわかる。それ以上に陸運より水運のほうがより占めていたというのがよくわかる。なるほどなって。 して、紙屋治兵衛の家があったとされる天神橋から曽根崎新地までまっすぐ道一本で通えた。そうすると、心中のときに、治兵衛が新地まで小春を迎えに行って、網島までの道行はやっぱり自分の家は避けて通ったんだろうなと、下世話なことを考えてみた。