それからここしばらくしてたことはヨーロッパ、とくにパリの街区の下調べ。ネットでmappyという、日本で言うとマピオンとかの地図サイトを見つけて、ばんばんプリントアウトしては繋ぎあわせた地図を見て、勝手に想像してた。ひょんなことから、《rue de Eugene Aget》 なんていう通りを見つけたときには大喜び。ここは絶対に行かなければ。《rue de Eugene Aget》で検索かけたわけでもなくて、ほんとに偶然だから、たまたまそのあたりの地図をモニターに出して見ていて、もっとも細かい地図に切り換えたときに、《rue de Eugene Aget》って出てきたのだ。まさにAgetが手招きしているかのよう。そのあたりを歩き回っていてもひょっとすると行き当たって、驚喜してるかもしれないけれど、偶然ってすごいなぁと思うわけ。さらに引っ張れば、「地球の歩き方」なんかのガイドブックを見ているだけでは、まず行き着いてなくて、それもたまたま『パリの裏道』という本を図書館で見つけたことに端を発している。それから『ライカ同盟パリ開放』から、パリの『郊外へ』という本を見つけたり、《rue de Malcel Duchamps》なんかも見つけ出したのを考えてみると、偶然とはいえ、そこにはかなりの必然も入り込んでいるなぁとつくづく思う。