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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2001/10/12 Fri■ 

Massive Attack Vs. Mad Professor
No Protection: Massive Attack Vs. Mad Professor
 ふぅ〜ん、きょうは芭蕉忌なのか。
 《1694年の今日,俳人・松尾芭蕉が亡くなった。「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」と詠んだのはこの時で,旅先の大阪で食中毒を患い,門人たちの看護の甲斐もなく,旅籠で51歳の生涯を閉じた。》
 へぇ、大阪で食中毒ね。あの芭蕉の最期の地が大阪だったんだ、と、感動ではないな、感慨深い?でもないな、感心した...ちょっとニュアンスが違うな。
 何年か前、いちばんよくバイクで走り回っていた頃に行くところ行くところに芭蕉の足跡(ソクセキ)があって、なんて奴なんだと、ちょっとリスペクトしてしまった。ボクの移動手段はバイクだったから、1日に500kmなんてことも可能だけれど、芭蕉の場合は歩きでしょ。『奥の細道』のときには《芭蕉は46歳という(当時としては)高齢だった。しかも病気がち。ところがこの旅で彼は,およそ600里の道のりを150日ほどで踏破》っていうのは凄すぎるよ。2400kmでしょ。
 98/08の『まご版・奥の細道』のときはなんぼ走ったんだろ。17-8日で3000弱くらいだったか。青森往復で2400kmはあるからね。それにしても凄すぎるな。(あ、時効だから、白状しておきますと、『まご版・奥の細道』には少しウソが含まれてます(笑))
   片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず
いいねぇ。この一部分だけでも改めて惚れ惚れしてしまう。で、ふと気がついたら、芭蕉の『奥の細道』も『まご版・奥の細道』も同じ46歳だったというのも何か通じているようでちょっとうれしい。そのうち、牡蛎だか海鞘だかにあたってくたばっちまうのかねぇ。
 きょうもまたBOOKOFF行ったら、藤原新也の『メメント・モリ』が100円。犬が人間の死体に齧り付いてる写真が鮮烈すぎる。その『メメント・モリ』の中のいくつかは『印度放浪』などで目にしたことのあるものだけれど、こうしてなかば写真集のようにして見せられると、ぐっと来るものがあるな。
 以前、印度に行って、積み重なっている死体を見に行こうとボクを誘ったのがいる。あれを見ると、もう悟ってしまう、解脱してしまう、だから煩悩を捨てに行こうと。でもボク自身はまだ煩悩だらけだから、ペナンだか、バリだか、ん?水上コテージのあるのはどこだ? その水上コテージで一日中女とやりまくって、それからだったら、印度に行って積み重なる死体を見てもいいなと思うのだった。


■2002/10/12 Sat■  七生報国

Gerald LeVert
The G Spot
 ヤフーのオークションに出していた本、何冊かが、全部で4000円になった。ここでばらしてしまうのもアレだけど、その本は夏にBOOKOFFに売りに行ったら、「値段がつきません」と返されたものだ。んなアホな、なんでこの本に値段がつけへんのやと思うのもあったので、「どうされますか?(こちらで処分しましょか?)」というのに、きっぱりと「持って帰ります!」 そのとき売れたのが内田春菊とか、恥ずかしながら渡辺淳一『失楽園』だとか、わりとあったのに全部でたったの680円。後日、確かこれはボクが売った本だというのが100円の棚にあるのが可笑しかった。おかげで春菊とか渡辺淳一とかの売れ筋ばかり引き取ってるから、BOOKOFFにはそんな本ばかり並んでるのだというカラクリが見えてしまったよ。だから以降、BOOKOFFで以前ほど張りきらなくなって、それでもアラーキーの『愛しのチロ』なんかが100円で見つけたりもするんだけどね。『愛しのチロ』なんかばっちりきれいなのに100円だぞ、ほんとBOOKOFFて本の値打ちなんかお構いなし。そういうアヴァンギャルドなところがいいんだけどね。
 というわけで、もっぱら《うらまご》のフッター見てたらわかりと思うけど、ヤフオクで漁りまくってる。それだけで飽き足らずに楽天フリマまで覗くようになった始末(^_^;アハハ… 誰か、止めてくれい!(笑)
 それできょう着いたのが、スタジオボイスの「再考 三島由紀夫の檄」。これなんかヤフオクで30000も値段つけて出品してるバカがいたな。誰がその値で落札するんじゃい(^◇^;) スタジオボイスはこの雑誌はあなどれなくて、それでも最近のクソみたいな本屋においてるところがなくて困る。以前は出入りしてる本屋に毎月もってきてもらってたけど、きついんだよねぇ。前にもどこかで書いたけれど、2,3年先を行ってるからついて行けなくなって、最近は見かけたときに、おもしろそうな特集のときだけ買うたり、さもなければ古本屋で探す。古本となったころがボクにとっては旬になってるから、そのほうがいいかも。でも、この「再考 三島由紀夫の檄」とか「邦画のレジェンド」のようにプレミアついたら1000円以上したりするから。やっぱりコレはというときにはおさえとかないと。
 そのきょう着いた「再考 三島由紀夫の檄」だけれど、ほとんどサラ本のような状態がむちゃよろし。スタジオボイスっても雑誌だから、そこらで寝転がって見てるから、表紙はしっかり折れ目がついてるし、「邦画のレジェンド」なんかは、そこらに置いといたら、その上でうちのお猫様にゲロ吐かれて、表紙の真ん中が破れて無残よ('_;)  さっき「三島〜」をぱらぱらと見てたんだけれど、さすがに胸が詰まる。
ちょっと行っとく? ほれ、←クリック
前にかの11月25日のアサヒグラフ持っているのがいて、見せてもらったその衝撃性はないけど、どうよ。ぐっと来るだろ。プリントアウトして額に入れとけ。

■2005/10/12 Wed■  ふわふわちゃん

ふわふわちゃんが夜中に死んでしまった。

6/17にしゅーしゅーが死んで、8/16にマロニーが死んで、もう少しさかのぼれば、去年の5月にもぐが死んで、この1年ほどの間に、4匹もの猫が死んでしまった。猫たちがこんなに簡単に死んでいくのに馴れてしまうのはこわいよ。

ふわふわがやってきたのも不思議なものだった。しゅーしゅーが死んで、1週間め、夜中にタバコを買いに行って戻ってくると、急に植え込みの間からボクの足元に現れて、ボクのまわりを2,3度回った。あまりに人馴れしているので、どこかの飼い猫が迷い出してきたのだと、実際に首輪もちゃんとしてたし、それになんてったってペルシャ猫だよ、そんなのがそこらに捨てられて野良猫やってるわけがない。第一、野良猫はボクが近づこうとすると、後ずさりして逃げて行くのに、ふわふわは逆に近づいてきたのだった。しばらく体を撫でてやってから帰ろうとすると、とことこついてくる。その歩き方が今でも目に焼き付いているよ。階段を上がると、階段の下に立ち止まって、しばらく思案してるようだった。そしてまた階段を駆け上がってきて、ボクがさらに階段を上がって行くと、また思案しては駆け上がってくる。そしてとうとううちの玄関の前にまでやってきた。「どうするん?うちに入るん?」と声をかけて玄関のドアを開けたら、とうとうそのままくっついて入ってきてしまった。
こうしてふわふわとの生活が始まった。ふわふわはほとんど声を出して鳴かない。まるで声を奪われた人魚姫のように。そのかわり、なにかしてほしいことがあったら、足元に来て、じっと見上げている。そのうちに右手でとんとんと触ってくる。そのしぐさは「なぁなぁ」と呼んでいるようで可愛くて仕方がなかった。


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