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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■1997/11/17 Mon■ 

睡眠時間2時間で朝飯も食べずに家を出る。そういえばその貴重な睡眠時間の間に寝ぼけながら、柿の皮むいて食べたような記憶が。ナイフで皮をむいて
きのうの夜からきしなとICQで相談しながらボード作った。昼間につくったZIPのボードはたった1時間くらいでできてしもたのに、「愛の力」やろか、やたらと時間がかかる。アップしてはチェックいれて、その間にもなんやかんやICQでメッセージとばしあって、そんでもおもしろいなあICQって。初めて使うてんけど。
「まごちん、ずっとボードのめんどう見てくれるよね
「愛が続く限りな(笑)
「愛は永遠じゃないの
「このつぎ生まれたら、2人でレズろな、言うたやんか
4時近くまでかかったかな。
仕事に行ったら、金曜の夜からとのギャップが大きすぎてぼーっとしてるわけでもないのにぼーっとしてる。まわりの人間のしゃべってることとか存在自体がボクの中に入ってきた途端にリアリティがなくなる。いま現実にボクがそこにいること、そのものにアイデンティティがなくなっている。1時間くらいたってやっと朝霧が晴れるときのように、現実のなかに引き戻されてきた。ほんま月曜はしんどい。
朝の授業はなんとかなったけど昼飯を食うたら途端に眠たなって、6時間目になったら半分寝てる。まだしゃべってるときはええねんけど、黒板向いて書いてる時は完璧に寝てた(笑) ←笑うてる場合かちゅうの(-"-;
そんなんでちゃんとクルマ乗って帰れるか心配やったけど、ちゃんと帰れた(笑)
相変わらずネット依存症は続く。ええけどね。価値観の変更が必要になってきてるのは確か。現実そのものが虚構で、その虚構である現実のなかにある虚構が現実となりつつある。iの2乗が-1であるように。
モッチャンもICQの設定をしてメッセージがとんでくる。バーチャル世界だと信じていたところから、ごく日常的な現実がとびこんでくる。現実世界で面と向き合ってたあいもなくしゃべることを是として、デジタル化された符号の中でしゃべることを非とする理由はもはや何もなくなってきたんじゃないか。空間を飛び越える術を獲得したにすぎないのに。
今晩はきしながいないのでさみしい。

■2000/11/17 Fri■  深山の苔

 こないだK野の家に行ったら、ごみ箱に橋本治の「窯変源氏物語」のほとんどまっさらなのが捨ててあった。「なんでほったるん?」と聞いたら「もういらないから」って、あぁもったいない。全然汚れてなかったのでごみ箱から拾い出して来て読んでる。「若紫」の段ね。にひ。
 これの1は買ったんだよなぁ。ちょっと読みかけて挫折してしまったから、やっぱりボクには古典なんか読めたもんじゃないなとか思いながら、そのあと10冊ほど出たのにも、手を出さなかったんだけど。
 「犬君が雀の子を逃がした」って、あはは、ここだけ覚えてる(笑)
 まだ源氏が若紫をもらい受けに行ったくだりなんだけど、おもしろいなぁ、と思えるのはこっちが年取ったせいか。中学の時に家にあった谷崎訳のをちょこっとわけのわからないまま読みかけたら、ばあちゃんが、中学生がそんなもん読んだらアカンとあわててた。どこが、やねん(笑) その当時から、もうこっそり伊藤整訳の××なしの「チャタレー」こっそりオヤジのとこから盗み出して読んでたのに。いそぎんちゃくのように、どうたらこうたらとか、それ読んで抜いてる変態文学少年だったに(爆汁)
 う〜んと、話は源氏に戻って
   初草の若葉の様を見るにつけ 旅寝の袖に露は乾かず
と、源氏が申し出るのを
   山深み今宵ばかりの旅枕 深山の苔になす術もなく
と、若紫を養っている乳母が返すあたりなんかね、笑えてくるの。それを源氏が『なにも、女として用を終えた姥桜の尼に「旅寝の伽をせよ」と言ってるのではない!』と憤るのって、さすが源氏の面目躍如? ん、そうちゃうか、さすが自他ともに認める男だって、なんぼなんでもそこまでボク自身を重ね合わせられないけど、まさに、「神に選ばれた男」なんだなぁっておもしろいなぁ。なんでこんなおもろいのを、高校では、やれ文法だの、やれ敬語表現がどうだとかこうだとかうるせぇんだよっ。
 あ、そうそう、ちょっと前に昼飯に近くの市場にお好み焼を買いに行ったら、古本を売り始めたとかで、オール1冊50円。文庫だけじゃなくて、単行本も1冊50円。これと言ってたいしたものがあったわけちゃうねんけど、えっ、これが50円とか思うとちょっと淋しくなるものもあったりして、その中でありきたりに、村上龍と山田詠美と山本文緒の3冊買った。それでも150円。売ってるのを見ると淋しくなるけれど、いざ買うと安くてうれしい。
 赤坂真理が野間文学賞だっけ? ん?どれでもらったんだ?『ヴァイブレーター』? 『ミューズ』?

■2001/11/17 Sat■ 

The Last Poets
Holy Terror
 実に単調な一日。そのくせ、自分のための時間というのがいつもの半分以下というのもどうかと思う。
「体力を回復させるために仕事出てきてるだろう」という。
そうじゃなくて「エネルギーを吸収しに来ているのだ」と返してやった。そのほうがアグレッシブでエエじゃないの。しかし確実に力学的エネルギーは搾取されている。それも仕方がないか、力学的エネルギーを切り売りしてるようなものだから。なのに、明日日曜も力学的エネルギーの切り売りしないとアカンのだ。獅子座流星群もあったもんじゃない。

あーもうネタないからさっさと寝よう。
あ、そうそう久しぶりに龍を読んでたのだった。市場の古本市で50円で買った『ニューヨーク・シティ・マラソン』。時節がらちょうどよろしいかと(^_^;A 表題の『ニューヨーク・シティ・マラソン』はぼちぼち。2本目のリオのカーニバルねたのがよかったなぁ。まだ2本しか読んでないから全部読んだられびゅってみましょう。
 というわけで、もう寝る。
 あ、そだ、ボケのYよ、てめえのオヤジの罵詈雑言を目の前で言うてんだからちとは気付よ。とにかくおまえのその語尾の伸び切ったしゃべりかたは非常に苛つくのだ。頼むからオレの前に来るな!わかったな。
 今度こそもう寝る。
 あ、もう一人、男がぷりぷりケツ振って歩くな。おまえの声も感に触るのだ。君ら二人まとめて消えてくれ。

--------------本日の食事
朝 トースト1,ミルクコーヒー1
昼@ビス泉州 たこ焼きセット
夕 鍋焼きうどん


■2002/11/17 Sun■  人肌恋しい秋の夜

One Way
WILD NIGHT
 しばらく湿った話ばっかりだったから、ちょっと話題転換。というても濡れネタ(汁)

 久しぶりにエロビデオ見てたのよ。もちろんモロのエロビデオなんだけど、青筋くっきり見えますってやつね。ところがそのエロビデオでディープキスを延々10分ほどにわたって、ねっちょねちょくにょくにょと舌がからみ合うのが流れるの。これが、むちゃくちゃそそられる、ううううっ、玉乱、玉燗、玉懶。このビデオ、もち挿入シーンもくっきりはっきり写ってるのだが、本番よりこのキスシーンのほうがエロくて思わず見とれてしまったのだ。本番シーンは早送りなのだ{^。^`;ニョホホ
 何だったか、何かの本で、ディープキスはもっとも諸元的な臓器接触だというふうに書いてるのがあったけれど、しかり、と思わせてくれるものがある。よくよく考えてみれば、ボク自身、本番よりオーラルのほうが好きだったりする。本能的に挿入してしまうんだけれど、それも挿入するその瞬間が好きで、そのあとの単振動はほんま単しんどぉー(注:大阪弁です) せっかくだからというケチ根性で射精してしまうか、さもなければ、こうして入れてるのに射精しないというのは相手の女に失礼かという義務感のようなものが働いて、射精せなという気ばかり先行してどうもアカンのよね。どうも挿入する、その瞬間で90%達してしまってるの。困ったもんだワ(汁) だからさ、ついせっかく入れてるのに抜いて、また入れるとか、入り口でごにょごにょと。

 ゴダールの『男性・女性』でも、接触してるのは気持ちがいいというようなくだりがあったな。


■2004/11/17 Wed■  「キズアト」を撮り続ける石内都さんへ

えー、いま焼きプリン食いながらこれ書いてますw(11/17参照) というわけで、石内都編
森山大道が「焼きプリン」と答えた─あ、それで思い出した。こんな記事があった─質問で、石内都は「赤ワインにチーズとオリーブ」と答えておった。
 森山大道が若き日、『絶唱横須賀ストーリー』('77)頃の石内都について、《「そんなに突っ張っていたらツライだろ?石内クン」と思わずそう云ってみたくなる在りようである。》と。その心意気やいまだ失われずというのが「赤ワインにチーズとオリーブ」にみてとれた。
 それくらいでなくっちゃ、女ひとりでやってけないんだろうな。どこまでも突っ張ってないと。女というのは、不便なような便利なような不便なような便利なような不便なような、どっちやねん。つまるところ、「わたし写真家なんて止めるワ」といつだって簡単に投げ出してしまえるんじゃないか。なんてことを書いたら、女の人に叱責されそうだけれど、(メタファーとしての)実家に戻らせてもらえるの。実際に、大道との出会いになった『絶唱横須賀ストーリー』の個展を開くにあたって、「これで写真家を止めようと考えていた」という。が、「『絶唱横須賀ストーリー』が次の『アパートメント』を呼び、『アパートメント』がその次の『連夜の街』を呼んだ」と彼女自身が語ったように、止めるわけにいかなくなった。
 思うに、最初から写真家を止める気なんてなかったんじゃないですか?石内さん。それは後からついてくるもので、その中にあっては、突っ張ってどこまでも走ろうと考えるのが自然だし、そのことを後から「これで写真家を止めようと考えていた」というのは、あなた一流の突っ張りですね。好きです。
 そうしてその最初の三部作をも、いま進行しつつある《SCARS=キズアト》のなかに包含して行こうというのも突っ張りなんでしょ。そのキズアトを大事に自分のものにしていこうという姿勢がすごく好きです。この対談以前に、ボクは《女であるからこその醒めた視点でとらえられた「傷」を突きつけられては「センチメンタル」な男に勝ち目はない。それ以前に勝負にならない、悔しささえ湧き起こってこない。モノクロームの怜悧な刃物。》と書いたとおりに、あなたという女をこの対談で垣間見させてくれたのでした。
 ボクですか、あなたに『横須賀Again』にサインしていただきながら、「『モノクローム』のお袖さんの話には心が震えました」とだけ伝えた者です。

 あらら、いつの間にか、石内都さんへの公開メールになってしまった。(初めのほうは、「さん」もつけてませんねぇ(^◇^;))








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