妊娠検査薬というのは、1コ入りと2コ入りがあるそうで、ヤバいなと思ってるときは2コ入りを買うてしまうらしい。そういうときに限って、1コ目でアウトになってしまって、ヤバぁ〜と思いながらも、ひょっとしてという一縷の望みで2コ目を試してみる。そういう人間の心理をついて2コ買わせる。うまくできてる。そんなときに限って2コ目もきっちりアウトなんだけどね。
実際に試してやろうかと、トイレから持ってでてきたのを、目の前に置かれた。さすがにしばらくじっとすき間のところを見つめてしまってた。しかしいつまで経っても赤紫色のラインが出てこなかった。ホッとしたような、なんか緊張したの損したような妙な気分。だいたい1コだけで試したげよか、なんてのは確信犯に決まってる。
やっと読みきったよ、『♂♀』。。。きょうもまだ読みきってないというのも癪だからいま読んだの、ラストの30ページ。
それは論理のための論理、中学生時分によく行った、時分の口走った屁理屈を正当化するためにさらに無様な屁理屈を重ねるのによく似ている。 中学生の頃というのは自分の能力が伸長していく昂奮を抑制できずに、つまり思春期ならではの悪性の知恵熱に冒されてしまい、理屈を弄ぶのがなによりも面白く、止まらないものだ。 もちろんたいがいの者は成長過程において論理のための論理の不毛さに気づいて、ある瞬間から口を噤むようになるだが、中学生的論理の快感の罠から抜け出せぬままに歳をとってしまった絶望的な者もいる。