勝一郎は草のにおいがした。勝一郎の唇がフサのツンと固く張った小さな乳首に触れ、手が太ももの奥に触れ、フサは体が熱くほてったまま勝一郎が自分を呑みつくす潮のように思い、勝一郎の固い体に身を擦りよせた。
中上健次の『鳳仙花』を読んでいて欲情を催した。しなくてもいい日記の整理をしていて、欲情はさらに昂じてしまった。仕方がないので、誰もいない日曜の昼下がり、独りでエロビデオを見たが、欲情は昂まるばかりで解消されることがなかった。うずうずとした感覚が下半身に沈積してしまう。夜になってアントニオーニを見ているとますます増殖膨大するばかり。