軟禁仕事。あ〜もったいない。とある女性から「もったいないね」とメッセで囁かれなくてもわかっとります。ほんまもったいない。この半ばフリーのような時間をもっと自分に取り込めないものかと、ただただ時間をスポイルされているならばです。が、いかんせん宮仕えの身、給料泥棒は女衒のようににやにやと笑っているしかないのでござんしょかねぇ。 とかなんとか言いながら、脱走、あ、いや、走ったわけでなく歩いて出たのでありますが、ぷらぷらとですね、歩いて、もちろん目的は写真するためなのですが、こっそりポケットにデジカメをしのばせて、歩いてみたはいいものの、どうも自分なりにテンションが低い。ローテンションではなかなかシャッターを押そうというきになれないのです。そこで無理にでも押してみたところで、元々これだという電磁波をキャッチしたわけじゃないから、あ〜つまらんのをまた写してしまったと自責の念にかられる。ほんま写真は難しいわ。 しゃあないので図書館に行ってはみたけれど、所詮人口10万程度のはずれ衛星都市の図書館にアラーキーやらはたまた蜷川実花の写真集があるわけもなく、かといって土門拳すらない。あ〜しゃあないなと、帰りかけたら図書館の下のホールで国際写真なんちゃらというのをやっていた。入場無料。 入ってみましたです。受付に偉いそうなおじちゃんが4,5人座っていて芳名帳などもあって、あ、この個人情報保護法の時代に、住所氏名を記して、さて写真を拝見しました。美しい!うまい!きれい!あ〜世の中にはうまい写真を撮る人がこんなにもいるのだ。ボクなんてなんとええ加減な写真ばっかり。写ったら儲けモンとそんなんばかり。 が、何かが違う。見ていてしんどいのだよ。並んでいる写真はどれもこれも美しく撮ろう、でや、うまいこと撮れたやろというばかりで、少なくともボクには、その向こうが伝わってこない、臭いを感じとれない。臭いですよ、臭い。匂いじゃなくてね。ま、偉そうなこと言っちゃって、また悩みの森に入ってしまいそう。