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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2006/01/03 Tue■  この1年、これからの1年 [長年日記]

あけましておめでとうございます。本年もよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願いします。

なんてね、うりゃふざけとんのかい-_-;ってなもんなんですが、あゝ、はっと気がつけば2005年も終わりーぬ、ジャクリーヌ。な、なんと10月の16日から、ここまご日記にはなぁーんも書いてないんです。もはや世間様から見捨てられたような...あ、いいじゃない、それならなんぼでも好き勝手書けるわね、というのは負け惜しみというべきか、マスターベーション、つまりオナニーってか。あは〜、ぐちゃぐちゃ言うとらんと、とりあえずこの1年の総括をしときますと、

    January (86) February (183) March (276) April (240) May (309) June (200) July (258) August (242) September (130) October (153) November (198) December (183)
これ、きょう現在までにflickrにアップした写真の数。撮った日付で整理するとざっとこういうふうになっとるんですよ。実はね、写真やってこうっておぼろげながらに決めたのは丁度1年前のことで、

    いまボクは歩いている。たぶんまたきっと走り出すだろう。歩いてる間に、走っていたら見えないこともいっぱい見えた。あとはいつ走り出すかだけのこと。
ああ、大事ですね、日記を書くというのは。これ1年前の1/4ですよ。「いつ走りだすか」というのは、さすがに1月は寒かったし、だいたい1月ってのは仕事が結構忙しいのな。走りだしたなと言ってもいいとすれば、1/31寒風の中を千本大橋を越えて写真撮りのに歩き始めたことかなと思う。そして3月の東京。ここで実は運命的なことが起ってんだけど、そのことはもう少し伏せておくことにします。
という調子で走りだしたのはいいけれど、単純に数字を見ると、9月、10月にがたっと減ってるでしょ。スランプ。この間に全くいい写真が撮れてないわけではないんだけれど、どうもしっくり来ない。けっこう悶々としてんだよw こう見えても。
それが11月の初めにふっと立ち寄ったアセンスで大道先生の『宅野』と『ブエノスアイレス』を見つけたことで、がらっと変る。難しく考えすぎてたんだよ。写真なんてもっと無邪気に撮ればいいじゃん。
はい、誰とは言いませんが、その変わり目をきっちり見抜かれてましたよ。さすが、まごちゃんウオッチャーw そこへもってきて、思いきって20Dを買ったことで、ますます、いい気になってしまってますよ。わははは。たぶん、このあと11月、12月の写真は200越えるでしょ。数の問題じゃないけどね。やっぱり、その数を見たらわかるって。
へこんでるときに、ある写真にケチつけてきたのいるのね。キミは立派だよw いやらしい写真にはきっちりいやらしいと言えるんだもん。あの写真は自分でも?が3つくらいついていて、そのくせ受けるといえば受ける写真なのな。でもやっぱり自分で疑問符がつくような写真はダメだわ、ほんと。だから反論のしようもない。この先、ユーメーにでもなったら、それがどうだか、言ってやるよ。だいたいケチつけてくれるのはヤツくらいで、それはすごくありがたい。だけど、12月に撮った写真にケチつけてきたときは真っ向から反論してやった。そう撮れてしまったんだから、なんか文句あんのか!って調子でね。そう撮れてしまったってのはすごく大事よ。そのことをバカにするヤツもいるけれど、そういうヤツには写神はやってこない。
だーっと1年振り返って書いてみたけど、とにかくこの1年は写真に明け暮れてたので、大晦日にアカレコが今年最後の「茜消した」を歌ってるときに、ボクは千本大橋から撮った煙突の写真を思いだして、ウルっと来てたのさ。

    苦しいなら苦しさをはけばいい
さて、これからの1年だけれど、これはボクにとっては非常に大事な1年で、この1年走ってきた以上に走らないといけない気がする。いや、気がするんじゃなくて、それが現実になってきている。どういうふうに現実になっていくかは、まだここでは書くことはできない。一部知ってるのもいるけれど、コメントに書くなよ!その時が来たら自分で書くから。


■2005/10/16 Sun■  平等院で背面人生を学ぶ [長年日記]

 なんだかんだって言ったところで、結局のところETCつけたさ。そうだよ、夏に九州まで走るときにつけようと思ってたのに、ころっと忘れてて、池田のIC入る直前に思い出してやがんの。あの深夜割引っての、ETGつけてるのとつけてないので大違い。3割引だぞ。
 ということでやっとのことでETCカードも来たので、つい阪神高速に入ってしまってるバカ。行くあてなどなんも考えてないのに、上ったからには目いっぱい走らないと損だとばかり、嗚呼ここいらあたり貧乏人根性丸出しですなぁ。それで守口まで走ってはみたものの、どこに行けばいいか、まだ考えてない。第一、きょうはナニを撮りたいんだい、と、そのアテもないままに、淀川の土手にでも上がってみるかとふいと横に入ってはみたものの、クルマ止めるとこあらへん。だいたいね、写真写しに出るのに、クルマで出たら止めるとこに困るってのは以前からわかってんのに、ああ、ETCよ。あ、そうそうETCはしゅっと入れて快適ね。というままに枚方を過ぎてしまった。
 う〜ん、どうするべとまだ迷ってると、くらわんかの渋滞で、あ、くらわんかなんてもうとうにあらへんからどこかわからんか、う〜んと京田辺に抜ける307だったかの交差点よ。そのとっと手前で右折が空いてたもんだからふいと右折。ただただクルマをころがすだけ。う〜ん、ほんま困ったぞ。もう帰ったろかと思うてたら京田辺。
 あうーっ、R24を左折。宇治でも行こかいねと、R24を逸れたら城陽の渋滞。ほんまここらあたりクルマころがしてもなぁ〜〜〜んもおもろくないぞ。あるのはお決まりのマクドやらガストやら、レンタルビデオやら、パチンコ屋だったり、日本国中どこ行っても同じ景色とは情けない。もうヤケクソで宇治に向かう。
 JRの宇治駅前のPが空いてたのでさっと止めて、歩き出したら、やっぱり歩かなアカンでよ。ちょいとわざとらしい京都っぽく見せかけたたたみ2畳分くらいの布の看板の前にお姉ちゃんをゲット(あ、ナンパしたんじゃなくてシャッター切ったの)したところでやっと写真の気分になってきた。宇治橋通り商店街を歩きもって何枚かカシャカシャ。う〜ん、しかし宇治ゆうたところで平等院とってしもたら何もないし。だいたい拝観料払うて入ったところで、写真のネタにはあんまりようせんしと思いながらも、ほかに行くとこもない。よう考えたら平等院なんて小学校の遠足以来だかもう40年以上も前のことか。ここは今生の別れにちょいと入っておいてもよいか、なんせ極楽浄土だもんな。
 ところが拝観券買うところに10数人並んでる。並んでまで入りとうもないと、ふらっと門のとこから中を覗いたら、券売ってるおばはんに呼び止められた。「拝観券お持ちですか」 しゃあないなあ、と、また最後尾に並んではみたものの、その列がほとんど進まん。もうええわいと、そこから立ち去る。
 宇治川の土手に上がると、木立の合間から鳳凰堂が見える。なんや、わぁわぁ金払わんでもええやないかと思いながら、ずっと歩いて行くと、南門があって、こちらは誰も並んでいない。で、まぁほかにすることもないのでやっぱり入っとこかと、どっちやねん! すると、なんや係のおばはんが地図を見せながら説明しよる。この券ではこことここは入れるが鳳凰堂に入るにはさらに300円だかよこせ。この上にまだとろうってのかい、まったく、と、心の中でぶつくさぶつくさ仏草。  が、入ってみてですね、鳳凰堂はええんですよ、みんな素通りしてしまう白壁で止まってしまって、さらにほとんど誰もよってこない小さな庵の前のもみじの盆栽に目を奪われ、いや盆栽をポイントにしたシンプルなたたずまい、これこそ日本の美じゃないですか。え〜っとですね、ボクが入った南門は裏口なもんで、おばはんの指図通りに歩くと、まずは鳳凰堂の裏側にやってきてしまう。ああ、ここに来てまで裏道人生。が、ですね、正面から見るとちょうど西日がさしてきていて逆光なのに、裏から見ると阿弥陀の池に鳳凰堂が映ってええんですよ。なのになのに、みんなさっさと歩いて行ってしまうのはなにゆえに先を急ぐのか。
 やっとのことで鳳凰堂の正面。誰も彼もが逆光にめげずにカメラを写す。全員、写真家ですよ。ボクはそんなアベックの後ろ姿を写す。ああどこまでもネガティブ人生、背面写真観。だって鳳凰堂を拝む人の前にまわってカメラを向けれないっしょ。ま、光り輝く鳳凰堂を正面から見たけりゃ10円玉見とけ。と、ぐるっと左手に回って行くと、鳳翔館なる展示の博物館に入ってしまう仕掛けになっとる。こういう展示場ってのは苦手なんだよなぁ。やはり野におけ菫草、ってね、ホンモノ鳳凰を鳳凰堂の上においといたら、ほれ、やっぱり酸性雨でやれちゃうでしょ。クルマの拝ガスで鳳凰が喘息を患ってしまうでしょ。あのじーーっと見入ってる人がねぃ、ども苦手なんすよ。
 ところがだ、厚いガラスのケースに入ってるとはいえ、10cmの目の前で見る鳳凰はすごいんだわ。まさに火の鳥だ。いや、火の鳥をひきあいに出すのは鳳凰に失礼だ。じーーっと見入ってる人になってしまったじゃないの。まぁその場に1時間も立ちつくしてられないので、さっさと次行きましたが、その次は天空の城ラピュタ、いやそれも失礼だな。天空の、あれは何ですか? 20数体あったかな、これもガラスの向こうなんだが、とくにできのよろしいのは一つずつのケースに収めれて照明があてられている。その裏側に回って、ああまた背面攻撃、裏側からその影を見てごらんよ。正面から見るよりその影の曲線の美しさったらないんだから。
 おー、これならさらに金払ってでも鳳凰堂の中を拝観させていただくべきだと、いやまさに極楽浄土なんですからね。そのさらなる拝観料徴収所にたどりつくと、「本日の受付けは終わりました」と立て札が。そしていままさに本日最終の一団が鳳凰堂にぞろぞろと入っていくところだった。

Houou (a kind of phoenix)


■2005/10/12 Wed■  ふわふわちゃん [長年日記]

ふわふわちゃんが夜中に死んでしまった。

6/17にしゅーしゅーが死んで、8/16にマロニーが死んで、もう少しさかのぼれば、去年の5月にもぐが死んで、この1年ほどの間に、4匹もの猫が死んでしまった。猫たちがこんなに簡単に死んでいくのに馴れてしまうのはこわいよ。

ふわふわがやってきたのも不思議なものだった。しゅーしゅーが死んで、1週間め、夜中にタバコを買いに行って戻ってくると、急に植え込みの間からボクの足元に現れて、ボクのまわりを2,3度回った。あまりに人馴れしているので、どこかの飼い猫が迷い出してきたのだと、実際に首輪もちゃんとしてたし、それになんてったってペルシャ猫だよ、そんなのがそこらに捨てられて野良猫やってるわけがない。第一、野良猫はボクが近づこうとすると、後ずさりして逃げて行くのに、ふわふわは逆に近づいてきたのだった。しばらく体を撫でてやってから帰ろうとすると、とことこついてくる。その歩き方が今でも目に焼き付いているよ。階段を上がると、階段の下に立ち止まって、しばらく思案してるようだった。そしてまた階段を駆け上がってきて、ボクがさらに階段を上がって行くと、また思案しては駆け上がってくる。そしてとうとううちの玄関の前にまでやってきた。「どうするん?うちに入るん?」と声をかけて玄関のドアを開けたら、とうとうそのままくっついて入ってきてしまった。
こうしてふわふわとの生活が始まった。ふわふわはほとんど声を出して鳴かない。まるで声を奪われた人魚姫のように。そのかわり、なにかしてほしいことがあったら、足元に来て、じっと見上げている。そのうちに右手でとんとんと触ってくる。そのしぐさは「なぁなぁ」と呼んでいるようで可愛くて仕方がなかった。


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