人気ラーメン店の元祖、スープなど偽表示 グルメ向けの本などで人気の高いラーメン店「石川家」は、スープの原材料に「鹿児島産豚骨」「秋田比内鶏」、焼き豚に「霧島産黒豚」など、全国的に知られた食材を使っていることを表示していた。 しかし、「食材が表示と違うのでは」という通報を受けた県が、食材の仕入れ先などを調べた結果、焼き豚には霧島産以外の国内や輸入肉が使われ、豚骨や鶏は、表示産地以外の物を使っていたことが分かった。 同店の話では、1996年に同県岩槻市に第1号店を開店した当初は、店内の表示通りの食材を使っていたが、98年以降は店舗が増えて仕入れが難しくなり、徐々に表示と違う産地のものに切り替えたという。 石川雅之社長は「表示した物と同じ味の出る物を探して使用していた。表示を変えなかったのは不注意だった」と話している。 同店は、ラーメンブームに火をつけた「横浜家系」と呼ばれるラーメン店の一つ。岩槻市のほか、さいたま市や宇都宮市などに系列店13店舗がある。グルメ向けガイドブックの人気投票で埼玉県1位になったこともある。(読売新聞)