4,5日前にずっとさがしていた吉田光彦の『ペダルに足がとどく日』をEasySeakに登録したところ、速攻でメールが来た。「カバー背下部水ヌレ」とあったし、梅田の古本屋だったので、直接店に行って確かめるとレスしといた。で、きょうそのまんが天国に行った。太融寺の裏のあやしげなビルの2階。知る人ぞ知るという感じの店にぎっしり漫画があるわ、あるわ。レジにおっさんが一人。きっちりその『ペダル〜』ははねておいてくれていた。金があったら、まだほしいのあったんだけどなぁ。魔法のカードが使われへんので買わへんかったけど、とにかく『ペダル〜』はゲッチョ〜! あるところにはあるもんだね。このインターネットにさがしものを登録するというシステム、はまってしまいそう。えっこら、えっこら、あっちこっちさがし歩く手間省けるモンね。 そのあとひさしぶりに映画見ようと、扇町ミュージアムに行ったら、目的の『オー、ブラザー』やってへん。あらら、映画館間違うた。おいてあったチラシを見たら、テアトル梅田。ほんまボケとるよのぉ。どこでどうすりこんだんやら。扇町から茶屋町までぽくぽく歩くこと10分ほど。着いたらつぎの上映までちょうどいい時間。と、思ったら「前の方の席しか空いていませんが」という。見たら中に並んでいるじゃないの。へぇー、この雨の日だというのに、雨の日だからなのか、おまけにコーエンだろぉ、ガラ空きだとばっかり思ってるというのは時代ずれしてしまってるのか。 「前の方の席しか空いてません」と言われても、一番前の席が好きだから、ガラガラでないかぎりほっといても最前列に座るわ。このアホなクセというのは大学生だったときに着いた。オールナイト、しょっちゅう行ってたけど、いつも一番前。だってオールナイトって、酔っ払い寝てたり、やばいの多かったから。そうでなくても、だいたい劇場関係というのは見やすさとか関係なしに、一番前が好き。というのは、他人、とくに人の頭を気にせずに見てられるだろう。ライブなんかは絶対一番前でないとアカン。しかもど真ん中がいい。求心性というたらいいのか、見る側に見るベクトルというのがあるだろ。そのベクトルの方向に白けた奴がいたらやってられんやん。おかげで去年のP-FUNKのときは肋骨にヒビ入ったけど。 『オー・ブラザー』のほうはまぁまぁ。一人、後ろの方で、箸ころげた女がひっきりなしに声出して笑うのにはまいった。何がおもろいねんというところでも笑う。そういう笑い声というのは、視線ベクトルに関係なくおそってくるから、どこに座っても一緒なんだよね。