それまでのまるで梅雨みたいな天気が嘘のようにきょうで3日連続ドピーカン。うまい具合にきのうはちょうど休みだったので、町に飛びだして行った。書なんてとっくに捨てたぜ(笑
いやぁ、光がこんなにうれしいものだとは思いもよらなかった。何を写しても、絵になるような気がして、カシャカシャ、シャッター切りまくり。ほんと、鬱々としてたから一気に来たーーーって感じだね。中之島じゃ、おっちゃんたちがこの陽射しの中、ベンチでごろごろ寝てるし、ほんと光ってのはいいもんだ。
そう、そう、昔にパリに行ったとき、3月の中旬だと鬱陶しくて、まさに『パリの憂鬱』そのものだなと、それに耐えきれなく光を求めて、さっさとスペインに行ってしまった。それから2週間ほどして、4月の頭にパリに戻ってきたら、全然違うのな。しまった、パリって、こんなにいいんだと思ったのは帰りのフライトの前日だったって。
天気が良かったからか、中央公会堂のところでは、着物姿のモデルをプロが撮影してた。あゝ、プロって大変だなぁ。たいそうに三脚構えて、こんなに光いっぱいなのにさらに光飛ばして、助手もスタイリストも連れてんだもん。あー、でもその角度はないんじゃないの。それにもっときっちりロケハンしろよ。中央公会堂なんて安易すぎるでしょー、と冷ややかに横目で見ながら、横っちょから、ちゃっちゃと写したら、モデルの子に通じたのか、こっちを振り向いてくれて、バッチシよ。その瞬間に勝ったと思ったね。まさに"a fried bean curd in the kite"とはこのことだ。
をっと、そういう言い回し、わからんから、エキサイトの翻訳コンニャクで調べたんだよ。ふぅーん、英語でも "凧が飛んでる豆に”って、あのですね、「飛んでる」はflyingでしょ、「凧」はkyteでしょ。ごるぁぁぁ〜〜〜、直訳も直訳、まんまやんけ、エキサイトめが。でもそれに気がついたのはきょうになってから、どうするよって、あまりにアホくさいので、もちろんそのままにしときます。ゑっ、"a fried bean curd in the kite"って何だって? 自分でエキサイトで翻訳させてみなさいよ。
というわけで、きのうは一日乗車券で、中之島-天満、空堀、京橋-鴫野の3カ所を、歩き回って疲れ果てて、きょうの快晴はひたすら居眠っておったのであった。
最近、梅雨のように雨ばっかりで、いい加減うんざりしてくる。青い空を撮りたい、くきっとした影を撮りたいと思ってしまうよ。だいたい雨だったら歩き回ることもできないでしょ。それでついついクルマに乗って写真してるうつけ者です。
きのうもふっと思いついて、バックミラーにピント合わせて、走りながらシャッター切ったら面白いだろうなーなんて、こらこらそのうち事故るぞ。そしたらちょうど十分に暮れてしまう寸前だったせいもあって、空がすごくいい色に出て、おまけにシャッター速度が1/2秒になったので、あ、別に自分で1/2にしようと思ったんじゃなくてP(プログラム)モードにしてたので、絵に動きが出た。こういう写真が撮れたら、すごくもうけた気分になる。なんかかっこいいじゃない。でもPモードにしたら流れるのはわかってたんだよ。まさかこんなばっちグーに流れてくれると予想はしてなかったけど。
それに気を良くして、10日ほど前に、ちょっと遊び半分でマクロで写したのをflickrにアップ。そしたら、いきなりコメントが入ってきた。"Cool! I like the curling" うーんとね、ボク自身では、このcurlingは満足してなかったんだよ。もっとエッジが効いてるほうがいいし、どうもマクロの焦点がボケてるというか、自分でどこにねらいをつけてたのか、あんまりすっきりしてなかった。だいたいマクロで撮るということは好きじゃないので、はっきり" but I don't like macro taking a picture so much"とレスした。すると、そこが外人だよね、はっきりモノを言う。すぐに " Why don't you like it? I think macro can be very interesting, but you need a good camera for it, or else it can be frustrating!" と返ってきた。 マクロって決まったらかっこよく見えすぎるんだよ。すごくいいように見える。でもね、ボクに関していえば、マクロばっかり写してたら、撮るほうも見るほうも飽きてしまう。それよりもなによりも、感じた空気を瞬間的に撮ってしまいたいという自分のスタイルに合わないんだよ。ね、森山大道だってそうじゃない。