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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2004/09/20 Mon■  京都3P散策・行き着く先 [長年日記]

写真写すのにね、全然写さない人と一緒に歩くのも辛いものがある。とくにボクなんか何写してるんってところで急に立ち止まるから。先に行っててとは言うものの、あまりしょっちゅう待たせるのも悪いから。それに引き換え、この夫婦さんはそいう気遣いする必要はなくてよろし。この妻さん、賞までもらってるからね。夫さんは夫さんできょうはコンタックのなんでした?、ほんとカタログに弱い、自分が持ってるのも何かすぐ言えない。あーとにかく一眼レフです。だからいちおう写真夫婦なので、お構いなしに写真撮ってればいいのだが、困るのは狙うものが同じものであったときね。うぇっ、それ撮りますか。え、そう撮るの?困ったなぁ、ボクもそっちから撮りたかったのにーと、こういうときは写したもん勝ち。でも妻さん言うに、ボクの写す写真は人間臭いんだとさ。
大徳寺を出て、やっと空腹をおぼえたのか、あのぉ、ボクは大徳寺に行く前から腹減ってたのですが、何か食べようと。そこでほんやら洞へ行って何か軽く食べることにする。イラク人質事件などでもネットで論陣(?)を張った夫さんをどうしてもほんやら洞に連れて行きたかったのさ。どうよ、この70年代テイストは? ははぁ、参りましたでござりますると夫さん(半分ウソ) でもよかったでしょ。甲斐さんがいたらもっとよかったんだけどね。
夫さんは仕事の鬼です。この豪遊中にも仕事。その間、見捨てられた妻さんの面倒をボクが見ることになって五番町へ。まぁフツー人妻を連れて行くところではないな。五番町はこれまでに2回一人で来てるのだが、どういうわけか人妻と二人だと緊張してしまって、これまでによう見つけんかったのが見つかる。ダビデの星まであるんだから。遊廓というのはこういうふうになっていて、ああゆうつくりも遊廓に特有のもので…ともう遊廓評論家になってるやがんの。そんな人妻を遊廓に売り飛ばされんじゃないかと心配な夫さんは早々と仕事を切り上げ、「帰ってこいよ」歌うは松村和子さんです。
「そこをまっすぐ東へ行った堺町にイノダの本店があるから」とウソを教えたのはボクですm(__)m そこは姉小路でしょー。イノダは三条。イノダ探して寺町まで行ったと、とほほの携帯が入る。いま人妻と忙しいときだってぇのに。仕方なく一方通行に泣かされながら、だからナビつけろっていうの、イノダ本店の前までたどり着くと、いまや泣き出しそうな夫さん。夫さんを拾って、四条通に出る。これがまた混んでるだわ。それに100円パーキングの高いこと。当たり前に時間600円で上限無し。しかたなく円山公園の市営の駐車場に駐めた。
祇園の白川でいちおう観光客ですから、にせ舞妓を見てもらって、あれ、何遍見てもくだらん。だいたい連れて歩いて写真を撮ってるおっさんが気に入らん。今度から観光客さんを連れて行くのやめにしよ。こんなんだったら、乙部やなしに甲部のほうを通ればよかった。キャバレーばっかりやしね。
そして最終ステージ、夕食タイム。なんでも昨夜の神戸でスカ喰らってるので、ヘタなとこには連れて行けない。プレッシャーよ。で、あらかじめ考えていたのは、ん?店の名前、忘れた。どこだ?ん?この筋にあったはずなのに。あ、ここだ、ここだ。「まご兄さん、そこたん熊でしょ。むちゃ高いよ。私でも知ってます。」と妻さん。脳内をかき回して出てくるのは「いも棒」。んー、ないなぁ。うろうろしてるところに携帯がなった。「いま京都にいてるでしょ」「なんでわかんねん」「後ろ見てみ」と振り返ると、な、なんと所さん、いや健康優良青年=所クンではないか。横にGFと思しき18歳美少女を連れている。「いも棒(すっかり「いも棒」になっている)、どこにあるか知らんか」「いも棒ゆうたら円山公園とちゃいますか」「いや、四条河原町のうらのほうにあるねん」「ちょっと待ってください。ツレがいも棒でバイトしてたから」と携帯で尋ねてくれた。「そんなん河原町にありませんよ」
うーん、もう少しで四条に出てしまう。絶対に四条より上なんはまちがいない。それにしてもこの辺風俗だらけになってしもてからに、ひょっとしたらつぶれたんとちゃうやろか。かと言うてぽっと飛び込んでヘタ喰らうかもしらんし。と、表に掲げられた墨書きのメニューに「利休弁当」と。ここだぁー!なんや、これ四条から一筋目やないの。「しる幸」。どこが「いも棒」やねん。それでもおそるおそる店をのぞいてみた。ここです、ここです。さぁなんでも食うてんかと利休弁当を注文。
なんと関東には白味噌がないと。あっても「京都料亭の味」というごたくがついているらしい。その白味噌の味噌汁に夫婦ともにいたく感動していただいて、大汗かいて探し回ったかいがあった。京料理特有のちょこっとだけよ、へぇおおきにって具合で、ん?こんだけで2400円とゆうたら、あかしまへんえ。美味しおすやろ。鱧でっか、高おすえ、あ、お客さん、鱧きらしてしもて、かんにんどっせ。ほとほと鱧には縁のない二人であった。(鱧ととこリの巻参照←勝手に作ってる)
(なぜかまだつづく)






_ INPUT★OUTPUT blog版:宇宙に通じる窓 (■2004/09/22 Wed■  15:03)

京都でのスケッチをもうちょっと。 写真は鷹峰山宝樹林源光庵の「悟りの窓」。円型に「禅と円通」を表す。悟りの窓の右側には四角い「迷いの窓」があり、これは人の生涯を象徴し、「生老病死」「四苦八苦」を表して ...


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