「あなたぁ、わたしあした同窓会だから」 むむむ、昔の男も来るのか.... 「いやだわ、あなたなに一人で妄想していじけてるのよ、もう来たっておなかのどてっと出たおじさんばかりだし、それにあなたが心配してるあの人、来ないって、うふふふ」 と、そのくせ、きのうにはしっかり美容院に行ってカットしてきてるし、きょうだって何度も何度も鏡の前であれでもない、これでもないと着替えてる。いったい誰に見せるつもりなんだよ。
って、ぎゃはは逆妄想してみました。なんでボクが同窓会行くのに、わざわざカットに行くのだよ。それに適当にそこらにあった、いちおうラージのシャツにはしてみたものの、この年でラージ着てたって、来るメンバーでラージなんか知らないし、それに彼(女)らにとってラージなんて屁みたいなもんだしね。ただラージ着てたら、 「まごちゃぁ〜ん、相変わらず若いねぇ、全然変わってへんよねぇ」 って、その言葉の裏には相変わらずアホだね(自爆)
それでも気取らなアカンようなメンバーでなし、てきとーに、ぎゃははと30年前と同じバカを披露して、ついでになんだかんだとしゃべっているうちに、「結婚して25年も経ったら夫婦なんて友だちみたいなもんだろ、別に何してても気にはならへんやん」とボクが言い出したわけ。すると、へぇ、理解しがたいって顔で人を見るのね。男同士でこっそり話してたら、不倫にもならへんような、イケナイ関係の遊びでつきあってる女がいたりするのにね、彼女らにすれば、そういうのは信じがたいことらしい。20何年も一人の男(あるいは女)だけというほうがボクには異常なように思えるのだが、これもやっぱり、おととい書いたような生活スタイルのちがいなのかねぇ。 見ようとしたら見えてしまうこともあるんだから、仮にそのような気配、においがしたところで見なければ済むことやんかというのは、やっぱり衝撃的なんかなぁ。そのくせ駆け落ちしたんだとか、いまだから言うたげるって話もこぼれてたりするのにね。
そんなこんなで、今年の同窓会も焼けぼっくいのひとつ落ちてることもなく、「実は今だからコクるけど....」なんてね、この年のおっちゃんたちが「コクる」なんて言うほうがこわいか。 かくして今年の同窓会も「同窓会」という甘美な幻想のまま終わってしまいました。期待したのになぁ(笑)