カエルが鳴くから帰るのなら 帰る家のない子にカエルはなんて鳴くんだろう
じゃ、ダメ? ダメだろうな。一般的高校生でなかったのか、ボクは。いや、やっぱり「まだあげ初めし前髪の」だったことはだったんだろうけれど、ふっとしたきっかけで「やはり帰ろう帰ろうと鳴いてら」になっちまったよぉ。 そのきかっけというのは高校2年生のときだからもう34年前になるのか、初恋は初恋でも『初恋地獄篇』。北野シネマという当時の単館系映画館で見た映画が『初恋地獄篇』だった。この映画はそれまで「林檎のもとに見えしとき」だったボクにとって、強烈にショッキングだった。すぐ次に見たのが『新宿泥棒日記』。このあとしばらくはATGの映画ばかり見まくっていた。
ここはアリババ 謎のまち 誰かがあなたにたずねます 朝は海の中 昼は岡 夜は川の中 それは誰?
そうしていままたこうして30数年の時を経て『四角いジャングル』に出会って、その昔に磨りきれるほどにまで聞いて、その歌詞だけでなく、間のしゃべりのパートまで覚えているのに驚くというより、あきれ返る。すっかり染付いてしまってのか。もうすっかり「秋の日のヴィオロンの」だというのに