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■2003/03/30 Sun■  センチメンタルな東京 [長年日記]

 東京撮り歩きは別にまとめるとして、そのままほったらかすかもしれないけれど(笑)、だってめんどくせぇーんだもん。

 写真写しに出るのに、いちおう自分なりにテーマを考えたりする。例えば、きょうなら櫻が咲き始めたから、櫻を写そうなどとか(笑) その割には櫻あんまり写してなくて、あまりにいいお天気だったので、影がくっきりできて、ついつい影ばっかり写してたりする。
 以前なら、路上観察=トマソンさがしとか目的があって、今回の東京まで写真写しに行くのだって、いちおう《『墨東綺譚』めぐり》などとテーマはあるわけね。つまり『旧赤線跡を歩く』(木村聡)なわけ。
 ところがそんなテーマはおもしろい写真とるということについては邪魔をする。というのは、オリエンテーリングやらされてるのと同じなんよね。『旧赤線跡を歩く』に記された簡単な地図をたよりに、そこに示されたポイントを探して歩く。旧赤線跡というのは造形的にすごくおもしろいからいいんだけど、いざ写真を写すとなると、ついつい説明的な写真を撮ってしまって...つまらない。写真を撮ることは記録だ、などと開き直ってしまえばいいのに。そうして写った写真を見ても、なんかおもしろくない。そうしたら石内都の『連夜の街』なんてほんとすごいネ。
 つまらないとか言いながら、さっきからちょっとずつレタッチかけてたら、どんどん気に入った写真が出てきて。旧赤線跡そのものでなくてその周辺の空気がすごく自分にはまってたりするから、旧赤線跡をたどってると簡単に情景に遭遇してしまえるというわけ。レタッチすることについて、この際、写真はオリジナルでなくてはという意見は却下。複写してこそナンボのもんだから、それだからこそ写真はおもしろい。何をどのようにして撮ってどのように表出しようが、小理屈こねまわしてるより、やったもん勝ち。それがデジタルだろうが、どんなふうにレタッチかけて、オリジナルとかけはなれようが、ボクの目にはこう見えたんだから、そう表出してみるだけ。レタッチをかけることで、より自分の情景に近づくのならそれでいいじゃない。やっぱ『灰色の街』なんです。
 ※ 『灰色の街』…吉行淳之介だよッ。「金属音が小さく鳴って、ドアのロックが外れた。」あ、これは『夕暮まで』だった。まぁ、いいや。とにかくとてつもなく乾燥した音のぬめっとした感触。これってセンチメンタルなんでしょか。
 反対に柴又なんかに行ったりしてもおもしろくないし(ちゃんと草だんごは食ってきましたし、帝釈天の天井の龍も隠し撮りしてきました)、浅草だって裏側に回ってしまわないとサティスファクションできない。木馬座にしたってどうもなぁ。大阪の今池裏の大衆演劇館を目にしてると、懐古趣味なんかじゃ語れない、やるせなさを感じて、次はどこへ行けばいいんだいって、自虐的感傷....あ、これもやっぱりセンチメンタルか。

 そうかと思っていると、東京の最後になって、ハカヤが、東京でいちばん怖いというセンター街で写そうなどと人をけしかけてきた。開き直って撮ったろうやんケと。ところがセンター街はチームのガキんちょいなかったからか、さっぱり怖くなくて、その1時間ちょっとが今回の東京で一番エキサイトだったりする。だからこの3日間で撮った写真のうちで自分が気に入った写真は、この1時間の間に撮った写真に集中してしまってる。そのくせあまりに決まり過ぎていて、それはそれでもうちょっと崩せていればいいのになんて、ぜいたくな不満。なんか自分で迷ってる。

 










 


■2003/03/23 Sun■  廓めぐり [長年日記]

 ♪〜 あなたぁがいつかしゃぶってくれたぁ〜〜 

 これこれ、ほんとにキミは....(^◇^;) というわけで、きょうは枚方、橋本、中書島、伏見橦木町。つい1週間ほど前に貝塚近木で、きのうおとといが飛田だから、まさに廓めぐりでしょうが。これが50年から前で全部上がってたらまさに豪チンってとこなのにねぇ。
 まずは枚方。せっかく枚方なんだからTを呼びだしてやった。木村聡著の『赤線跡を歩く』(ちくま文庫)の枚方の記述は「枚方新地のあったのは現在の枚方公園駅の近くだった」となんとも頼りない。Tに「赤線どこにあったんじゃい」と聞くと、「あ、それやったら、こっちのほうちゃう」と連れていかれたのは鍵屋なんとかという旧街道の街並みを保存して資料館にしているところ。つまらん!どうもわざわざ作ったというのはおもしろくないんだよ。全くピクリとも琴線がふるえない。ファインダーをのぞく気にも、ましてシャッター押す気にもならないのだよ。とかいいながらノーファインダーで写してはみたけど、やっぱり気が乗ってない写真はつまらんわ。文化財の保存というのも大事だけれど、これ見なさいとばかりに並べ立てられるとぞっとする。そのまま街道に沿って歩いて枚方市駅が近くなってきたので、これはちがうと引き返す。
 路地裏で箱にこびりついたカスをこそいでるじいちゃんに
「廓ってどこにあったん?」と聞くと、
「廓?そんなもんあらへんぞ」
「あ、せやなしに、昔やんか、昔の廓の跡、どこらへんにあるん?」
と聞き返すとやっと通じたらしく、なんやかんや説明してくれたんだけど、わかったようでようわからん。なんでも桜新町とか言う。それにしても、今の時代に廓があったらやばいがな。言われたほうに適当に歩いては見たが、やっぱりない。新興住宅地元民Tもまったく頼りにならへんで、もう一度言われたほうにとって返すと、やっとのことで『赤線跡〜』に掲載されてる旅館玉光があった。なんやここなら、ほんますぐ近くを何度も何度も通ってるやないの。あるにはあった。とりあえず枚方新地は確認する程度のこと。あ、ここもそやなと、元来上流の(今はどうか知らんが)Tに説明してやる。赤線建築というのは和洋折衷アールデコなのでアール。
 Tと別れて、一人橋本へ。ここはもっとさっさと来ておくべきだったのに伸ばし伸ばししているうちに、なかば廃園巡りに。かつてあったステンドグラスの円窓がある家はもう跡形もなくなってしまっていた。この消え行く美が美なのだよ。博物館に収まりきっているのは、剥製の猫を見ているようでなんとも悲しい。ときにはじゃれついて来もすれば、ふいっと姿を消してしまう野良猫にこそ美はあるべきだな。しかし橋本のメインストリートはかなりそのたたずまいが残っている。廃園と廓を同時に楽しみたければ橋本だナ。
 『赤線跡〜』と比較してみると、ひたすらに廃滅の道をつき進んでおるよ。『赤線跡〜』の取材はたぶん95年ころ。ボクが知ってるのはその少し前からだけれど、『赤線跡〜』ではすでに朽ちかけている。が、きょう現在、その廃滅は加速度的に進行して見るも無残な状態になってきている。例えば、P198にある廃墟に残る床のタイルだが、周囲からどんどん雑草の侵食を受け、写真と比較すると、面積的に1/4ほどになってしまっていた。なんとも言い様がないけれどそれはそれで仕方がない。すべては滅び去る。
 つぎ、中書島。中書島の駅からまっすぐ寺田屋をめざしてもなぁ。酒蔵を目指してもなぁ。酒蔵の真っ白い壁を見てもまさに白々しいだけ。いちおう写してはみたけれど気が無いから激しいブレ。こういうの写すのにアレブレボケではしょうがないもんな。さっさと削除。一度くらい寺田屋で柱に残った刀瑕を見ておくのも一興だけれど、ボクはすでに見たことあるし、いまは興味ないから、さっさとパスして、寺田屋の横手の方の古びた和菓子屋で、おはぎと草もちを買って歩きながらぱくつく。お昼まだ食べてなかったのだ。柳町の路地裏に戻ると、あった、あった。自分が写してきた写真と、石内都の『連夜の街』の同じ建物の写真を見比べる。う、うまい! ボクなんか足もとにも及びませんって。さすが木村伊兵衛賞だわ。でもよく見比べたら石内都のは30年前で、様々な色のはめ殺しガラス状になっているのに、いま現在は新建材に貼り替えられてるのだから、最初から勝負ついてるよなもんだけどナ。別に勝負しようなんて大それたことは考えてませんが。ちなみに『赤線跡〜』のほうはどっちかというとガイドブックの性格が強いから写真はそうたいしたことないです。
 橦木町。これは『赤線跡〜』にはその存在だけが書かれてあってはっきりどことは書かれてない。それで道路地図で必死にさがした。もう諦めかけたころ、ふっと橦木町の文字が。中書島から竹田街道を上がってJRの伏見の駅のすぐそば。行ってみて、はじめて気がついた。A級伏見のとこじゃないですか。が、ここは《橦木町入り口》と彫られた大門の石柱が残っているわりにこれといった建物が全くない。代わりに、《大石良雄遊興之地よろづや》の石碑があってもうれしくないやないの。しかしここで遊女相手にはめ狂って討ち入りもへったくれもないと思うのだがね。たぶんここで既にご乱心してたのでしょ。
 はーっ、やっとおしまい、と思うでしょ。何となく中書島に心残りがあって帰りにもう一度車を下りて歩いてみた。するとP193のガレージ奥というやつね、さっきのときはガレージに車が入っていて奥まで覗き込むこともできなかったのだが、今は車が出て行ってた。しめしめとこっそりガレージに踏み込んで真っ暗な中、適当に見当をつけてフラッシュばしっ! ごめんなさい。不法侵入で訴えられても文句言えないです。
 と、なんか楽しそうに書いてはいるけど、実際ガイドブック見て、その確認してたっておもしろくないね。なんて言いながらしっかり「むふふ」な物も見いだしてるから

 









 


■2003/03/22 Sat■  おカマラ写神 [長年日記]

 うをーっ、さすがに三角公園はちびりまくる。まともにカメラなんか向けられない世界だからナ。しかもきょうは天気がいまいちすっきりしないからアブレのオヤジだらけ。かつてまいちとチキの3人で歩いたときと同じような。あのときはまいちに写真写すナと厳に命じて通り抜けたけど、どうにも止まらないまごちゃん。カシャッ.....カシャッ.....カシャッ.....、あ、あのぉー....で飛ぶのは逡巡してるせい。なんぼ住人のようなナリをしてようが、やっぱりアソコは異世界だって。白昼道端で堂々と丁半バクチやらかしてるし、さすがにその現場は写せなひ{{ (>◇、<) }}. そのすぐ近くで酔っ払いオヤジが寝てしまってる。ポリに酒屋の兄ちゃんが「飲みすぎなんやで」と言うとるし....
 今池の伊吹に入って濃いコーヒーでホッと一息。「灰皿もらえるかな」に「床にほって」と言う世界。
 スキンヘッドのお兄さんが入ってくる。よせばいいのに、カシャッ
「おどりゃあ、誰に断って人の顔写しとんのじゃい。表出んかい!」
というのはウソです。ボクのはカシャッともいわなければ、ピピと電子音も出ない隠し撮り仕様なのサ。でもビビります。
 一息ついたら、懲りもせず再度チャレンジ。今度は泥酔オヤジをしっかりゲット。西成警察の前を通ってガードをくぐり、今池商店街に戻ってくると、なぜかホッとする。きのうも今池商店街を歩いてた。取り憑かれてえる。
 でもオヤジオヤジと怖がるけどね、同じじゃない。むしろオヤジのほうが優しいんだよ。例えば、きのうのこと、南海天王寺線の廃線跡はフェンスで入れないようにされてるんだけど、逆に猫の天国みたいになっている。そのフェンス越しに「みいチャン、みいチャン」と勝手に名前をつけて呼んでいるのもそんなオヤジ。そのオヤジを見て、また2,3人のオヤジが寄ってきた。きょうも三角公園にもでっかい犬が何匹か走り回ってたなぁ。誰かオヤジが飼ってやってんのネ。
 きょうもまた飛田を抜けて、エエ子おったなぁ。金もってたら上がってしまってたかも(汁) 
 ジャンジャン横丁で天ぷら食うて、新世界国際の方に行ったら、ばっちりオカマちゃんと遭遇。もう怖いモンないやん(^◇^;) 映画のスチール見てるふりして後ろ向きで盲撮りよ。まさに写神だねぇ、ハハハハハハ(←アラーキー風高笑い) 写真は頭で撮るんじゃないの、カマラに脳はちゃんと入ってんだから、考えたって写るもんじゃない、とは天才アラーキー。
   無事こうして帰ってきたから笑うてられますけどネ、きょうも濃ゆい一日だった。はい、そのまま成り行きで四ツ橋まで歩きました。
 





 


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