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■2004/04/11 Sun■  中高年登山のすすめ [長年日記]

 出る前に脱ぎ捨ててあったGパンを履こうとしたらじゃんじゃらじゃぁんとポケットのジャラ銭が、重力をまともに受けて、要は落ちたのだ。それをかき集めて再びポケットに入れ、さぁ出発。と、駐車場のクルマの中においてある大阪市の地図をとりに行って、なかなか用意周到。
 そしてチン電に飛び乗った。そしてチン電のシートに座ってほっと一息ついた瞬間、駐車場のクルマに何をしに行ったかを思いだしたのであった。そうなのだきのうクルマのダッシュボードに財布を入れたままにしてあったのを取りに行ったのだ。いつものポーチの中を見ても、取りに行こうとしていたのだから、財布が入っているわけがない。あわててGパンのポケットをまさぐる、いや、さぐる。ついさっき拾い集めたジャラ銭、すなわち100円玉2枚、あと50円玉1枚、10円玉5枚。所持金300円。チン電の電車賃200円也を払ったら残るは100円。これでは環状線に乗れないじゃないですか、旦那さん。
 チン電は快晴の西成を快走してすでに停留所3つ目を通過。チン電を下りたところで取りに帰るにも再びチン電にも乗れない。缶ジュース一つ買えない。いや待て、たこ焼きは買えるか。4つ目の停留所でなけなしの200いぇんを料金箱にお入れくさって、泣く泣くチン電を下りた。
 歩きましたやんか。ちっ。そりゃね、いつものサシン徘徊コースでありまして、それをとっとことっとこ駐車場に向かって歩きましたです。うーむ、だいたい集合11時にちょい間に合いそうもない時間に出発して、このサックまんこなドヂやらかしてるわけでありますから、今から引き返して財布をとって、という手続きをふまえていると、いや、それは必須条件なのでりますのですが、大幅に遅れる。歩きもって携帯連絡。本来、かくなる事態のために携帯は存在するのでして、こっそり女と甘い言葉を囁きあうのは、いや、やっぱりそのほうが大事だ。おっさん連中なんか待たしといたったらエエ。いやいや、紳士的なボクでありますから、JR桜島駅集合を回避しまして、あー、何をごちゃごちゃと、

「あんなぁ、かくかかくしかじか、諸般の都合により、天保山にて合流いたす所存にござる」

 ふーっ、いきなちのドヂではありましたが、標高4.5mの天保山、そしてはるか高所を通過するなみはや大橋を越えて、標高33mの大正の昭和山と、大阪の2つのピークに登頂せり。ふー、中高年登山も大変だわ。




■2004/04/10 Sat■  しづこころなく [長年日記]

人のためになんか生きられない。
キミのために生きている、という大ウソっぱち。すべては自分のため。それに気づかない限り、人のためになんか生きられないのだよ。だから「ボクはキミのために生きている」だなんて言うなよ。でも「キミを愛するために生まれてきた」ってのはあながちウソじゃないんだよね。かなりくすぐったく、大仰すぎるか。それに愛するなんて作ったようなことばだけどな(笑)

 さて今年の櫻はなかなかもちが良さそうで、ビートルの中にも櫻の花びらが舞い込んで、実のところ、助手席側のウィンドー開けっぱなしで2時間放置プレー。
風流でエエでしょう、しづこころなく花の散るらんってね。




■2004/03/25 Thu■  櫻の樹の下 [長年日記]

 今年も櫻の季節がやってきて、この雨が櫻のつぼみをふくらませる....なんて詩的でしょうが。それはそれでいいんですけどね、何年か前からこの櫻を見るのもあと何回だろなんて。
 櫻の花に特別なものを感じてしまうのは、なんだかんだって日本人だからか。ほら、「桜」じゃなしに「櫻」としなければ収まらない古くっさい人間なんですよーだ。もう30年も前のこと、春先にヨーロッパを1ヶ月旅行してきて、日本に帰ってきたのがちょうど櫻の満開の頃。帰ってから何日かは、家でじっとしてることもなく櫻をさがしてほっついてたのも、そんなところだったのかなと思う。
 
 桜の樹の下には屍体が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
 あゝ、これって梶井基次郎なんだな。櫻の樹の下というとすっかり安吾の専売特許だと思って、混同してしまってた。ということを、堀江敏幸の『ゼラニウム』の中で気がついた。
 桜の樹の下には屍体が埋まってるからこそに櫻は美しい。櫻の花の満開の下には鬼が棲むからこそに櫻は美しい。そんな櫻の下で太閤花見なんて気になることなどとうていできずに、どこか山の中に人知れずぽつんと咲く櫻を見、満開の櫻の森を想って、女を背中に負ぶっていたい。


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