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■2006/07/31 Mon■  臨戦態勢 [長年日記]

 三日坊主と言われるのが口惜しいだけで、きのう持ってたネタを残しておいて、さらに、「お取り置きしておく」(何のこと?などというヤツはきのうの日記見れや)などとほのめかすだけかいと揶揄されるのがおもろくないので、無理っくり書いてますが、ウソ

 この写真ね、おとといの日記にも横に貼り付けたんだけど、9時頃にカジャのライブに行こうとぽくぽく道を歩いてたら、ポツ....ポツ...ちっ、雨かいって、でもウソみたいに降り出す前の話。ハザドの1つ手前の信号まで来た時に、道路の向かい側の歩道を走ってく自転車あり。思わず、カシャっと、カジャのライブ、あうううう、しょもないオヤジギャグっす^_^; いえ、ただ自転車走ってきて、バックが白い工事用の壁だったので、あ、こりゃオッケーっと思って、ちゃんとカサさしてるのも認識しておったよ、だから、うりゃっとばかりカシャジャミン(^O^)
 そしたらこれだもん、正直こんな写真が撮れていいのかと思うね。単なるいきおいだけで、ほとんどカメラまかせ。ラッキーショットもいいところ。いまさらビギナーズラックってわけでもあるまいに、なめてかかってしまうよ、ったく。ほんと、ごっちゃごっちゃ構図がどっちゃらこっちゃら考えてるより、さっさと写せってのね。とにかくカシャってやっとかないと、ラッキーショットも有り得ないんだから。
 ぅ〜ん、不思議だなぁって思うのはねぇ、だいたいぼぉっとしてるからカメラの設定なんかは、その前に使って変えたままになってることが。なのに何故か、このときisoを3200に歩きながら変えてんだよねぇ。ライブでちょっと撮ろうなんて思ってたから変えたんだけど、このショットのために変えたような、だからこれなんかが神懸かりだってぇ〜の。これ、たぶん3200じゃないと無理でしょ。その分でいうと20D様々なんだけど、別にカメラのせいでもなんでもなくて、結局のところ、いつでも臨戦態勢をひいてるからというのが正解でしょ。だから、このショットも写神様のご褒美。だって、暑くて写真なんか写そうって気にならないで、イジイジイジイジイジしてて、それでもなお、臨戦態勢をとってたことへのご褒美だって思うの。

 でもやっぱりこんなふうに撮れてしまうのは申し訳ないなと思うよ。


■2006/07/30 Sun■  夏芙蓉 [長年日記]

いわゆる三日坊主ってやつで、きょう書いたら、またしばらく書きませんがw

酔芙蓉というのは実際にあって、朝に白い花をつけていたのに、夕には赤く色づいている、それがまるで酒に酔って赤くなったようなので酔芙蓉と。いいねぇ、こういうネーミングを粋というんだね。さて夏芙蓉

体をよこたえたままその礼如さんの写真を見て手を組んでオリュウノオバは「おおきに、有難うございます」と声にならない声でつぶやき、あらためて家に入ってくる夏芙蓉のにおいをかぎ、自分にも夏芙蓉のような白粉のにおいを立てていた若い時分があったのだと思って一人微笑んだ。
中上健次『千年の愉楽』
  夏芙蓉というのは中上健次の専売特許らしい。そのことはいい文章を見つけたので、そっちを読んで(^_^) ボクなんか一緒になって中上健次を語れるようなもんじゃないってw いちおう墓には行ったけどな^_^; 中上健次すべて読んだわけでもなく、たいがいは、彼の文章のパワーに圧倒されてしまってる。
でもね、芙蓉を見るたびに、真夏に咲くからというのでもなくて、それなら夏向日葵とでも言うはずなのに、芙蓉に関しては夏芙蓉といつしか言ってしまってる。それが当然のように。いつしかと書いたけれど、はっきりしてるのは中上の中で「夏芙蓉」ということばに出遭ってからなのは確かで、それくらい、彼の中で「夏芙蓉」ということばのパワーが強いってことだろう。そのように影響されてることはされてるけどね、そんなマジメじゃないからw
上にも引いた部分でも、「夏芙蓉のような白粉のにおい」というところに、きのうも書いたことだけど、エロさを感じてしまう。化粧。うなじににおいを感じる。単にエロおやじの妄想ですけどw

あ、あと2つ、書こうと思ってたことがあるけど、それは、お取り置きしておくことにしよ。

Dedicated to Kenji


■2006/07/29 Sat■  化粧 [長年日記]

炎が揺れていた。咲き萎れた幾重もの緋色の花弁は、風に揺れ、彼の眼には、炎に見えた。

 なんて書き出しできたら、ついふらっと読んでしまうでしょ。これはきのうの日記に書いた中上の『楽土』。きのう書くときに手元になかったので、これはどうしても引用しておきたいと思った。きょうもまた一篇『化粧』を読む。

 一生懸命になって、周囲を疲れさせるタイプの人間がいる。しばらく消えればいいのにと思うけど、かの人にとっては、それすら不安で、一生懸命になろうとするが、空回りしてしまってるのが、まさにカゴの中のハムスター状態。くるくるくる。そんな様子が見え見えなので、つらい。

 あ、『化粧』とは全然関係ないところにとんでしまった。文庫の裏表紙に書かれている「敢えて挑戦する力業」の通りのごりごり加減が、いまの耄けたアタマに殴り込みをかけてくるような気分。
「後になって寝化粧、死化粧という言い方があるのを知ったのだが、」
これもこの『化粧』からずれるかもしれないが、「化粧」というのはほんとにエロチックだとつくづく思う。その意味で「化粧」を捨てた女とは寝る気がしない。


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