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■2004/06/28 Mon■  クル・セ・ママ [長年日記]

詩手帖の話、つづき。
実はきのう書くつもりでいたのに、ついグングンちゃん!の話になってしまったから、あらためて、いさ。

70/12の'71年鑑をぱらぱらと見ていて、何が懐かしかったといって、金井美恵子の『春の画の館』。

見ずに転ぶは浮世の運命(さだめ)
身すぎ世すぎが浮世の規則(きまり)
嬉しく泣くのよあたしの深奥(あそこ)
なんてのを臆面もなく人に朗読して聞かせていたのだった。なんてこった。そいう時代だったのですっ。
そして白石かずこの『聖なる淫者の季節』。これはしっかりその詩集まで買ったのだった。白石かずこのケバさが好きで、たぶんいまだにケバいんでしょう。いま白石かずこっていくつなんだ? ちょいとチャラチャラしていて、コアな詩人連中からは疎ましがられてたようなところがあったな。でもジャズ喫茶でズージャをバックに詩を朗読してみせたり(その現場にはついぞ行くことがなかったけど)、ボクはそういうチャラチャラ加減が好きだったのだ。思えば、昔からチャラチャラしたケバい女が好きだったのだ。
「時はクル・セ・ママである」ということばに、ジャズ喫茶でクル・セ・ママを聞きまくってた。コルトレーンの真っ黒な額に流れる汗を想像して....。ふっ、青いな。なんだかこう書いていて気恥ずかしくなってくる。それでもいまだにラブ・シュープリームよりも、ブルー・トレインよりも、クル・セ・ママが好き。それは追いつめられたrestlessな落ち着きをもたらせてくれるからか。そして潮が引くように、やがてジャズを聴くことも、薄暗いところで詩集を読むこともなくなっていった。それは薄暗闇から現実に引き戻されていった、というボク自身の過程でもあったかもしれない。それでも
7年はたち 7年はめぐる
すべては
春でなければならない
人が死ぬのも
恋が
生きたまま埋められるのも
桜の木の
生あたたかい命の首のまわりで
すべては
春に はじまるのだ
という書き出しには、30年経ってもぞくっとクル・セ・ママ。


 


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