70/12の'71年鑑をぱらぱらと見ていて、何が懐かしかったといって、金井美恵子の『春の画の館』。
見ずに転ぶは浮世の運命(さだめ)身すぎ世すぎが浮世の規則(きまり)嬉しく泣くのよあたしの深奥(あそこ)
7年はたち 7年はめぐるすべては春でなければならない人が死ぬのも恋が生きたまま埋められるのも桜の木の生あたたかい命の首のまわりですべては春に はじまるのだ