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■2003/04/09 Wed■  春眠 [長年日記]

 日乗が始まりはしてるのだけれど、まだ助走段階のようなもので、きょうもさっさと帰ってくる。ヤフオクで落札した荒木経惟の写真集2冊が届いていて、ベッドに寝転がってぱらぱらと見る。ブラインド越しの西陽が本の上に縞模様をつくり出す。横に気持ちよさげに寝ている猫たちにも縞模様。あまりの気持ち良さにそのまま昼寝。

 こないだからプリントアウトしてる写真が、早くもクリアファイルいっぱいになった。いっぱいになったから、何人かの人に見てもらった。廃屋を写した写真を見て
「軍艦アパートって知ってますか」
「あ、軍艦島やろ」
「あ、そうじゃなくて、大阪の。もう取り壊されましたけど」
「日東アパート、そこやったらもう写しに行った。」
「日東アパート、言うんですか。そこばっかり写して、いま何とかいう写真家の賞をもろたらしいんですわ」
「森山大道やろ。それやったら、ほらこれ、森山大道のを」

 仕事中の空いてるときに荒木経惟の『愛情旅行』を読む。軽井沢万平ホテル、上高地帝国ホテル....ええ、とこばっかり泊ってやがんの。万平ホテルなんてお茶しただけ。帝国ホテルなんて朝食食べに入っただけ。

 





 


■2003/04/07 Mon■  貧困なる花見 [長年日記]

 櫻というのは一種のステータスみたいなものがあって、「今年の櫻は」というふうにあらたまって考えてみたりする。「今年の女郎花は」とか、「今年のスターチスは」などというのは聞いたこともない。当たり前か。じゃ、これならどうだ、「今年の向日葵は」「今年の秋桜は」「今年の薄は」やっぱりここらあたりでもありそうもない。「今年の梅は」。。。ははは、もうしつこいですか?
 だから梅を見に行こうなんてことは毎年しない(去年はわざわざ行きましたが)くせに、櫻だけはよほどのことがないかぎり毎年どこかで花見をしてる。わざわざ鎌倉だったり、四谷だったり、貝津だったり、京都の疎水だったりもするけれど、ボクの場合はやっぱり万代池。万代池の櫻にはいろいろあるんですよ、いろいろ、櫻にまつわる話が。
 一周700mの池の周りが櫻並木で、櫻のトンネルにまでなってるところもあったりする。小さかった頃には、なんで櫻の名所というのにあがらないんだろうと思ってた。そんなふうに櫻の名所などとされなかったからか、万代池には近くの人だけしか花見に来なくてとても静かだった。夜櫻なんかだと愛も囁くことができた。それくらい静かだった。満開の櫻もそれはいいけれど、はらはらと櫻吹雪が風に舞ってる情景はいまでもはっきりと残っている。
 それがまぁここ何年かの賑やかなこと。どこかのバカみたいな情報誌にも載ったりもしてるんだろうな。真っ昼間からブルーシートを拡げて場所取り。これはほんとに貧困なものがある。ブルーシートのどうしようもない青と櫻の淡い色というのは絶対に相容れないものがある。そんなことさえ感じ取れない貧困さが情けなすぎる。文句あるなら、緋毛氈敷いて太閤花見をやってみろ。緋毛氈の上に散った櫻の花びらは美しい。そのような美意識のかけらもブルーシートにはない。
 もうひとつどうにも我慢ができないのは、焼肉の臭い。櫻の下で焼肉する人間の気が知れない。彼らは櫻がほんの微かな薫りを放っているのを知ってるのだろうか。  要するに櫻をダシにして安上がりに飲んで騒げればそれでいいだけなのだよ。だから貧困だと。右の連中の情けないこと、ボクもたまには嫌悪感で写真を撮ることがあるのだ。ビヤ樽にケンタのフライドチキン...けッ
 考えてみれば、この貧困な花見宴会と景気の下降は相当の相関関係があると気づくはずである。
 





 


■2003/04/06 Sun■  写神に感謝 [長年日記]

 今回の一人で走った小旅行はいろんな意味で楽しかったな。ほとんどうらまごの方に書いてしまったからから、あらためて書くこともないんだけれど、温泉も3ヶ所も入って、しっかり命の洗濯もできた。しかもほんの一瞬でも若い女性の全裸を見れたのだ。これを至福の時間と言わずに何と呼べばいいのか。アフォ.....(-.-)

 一番の目的だった憧れの森山大道のプリントが見れた。やっぱりこれに尽きるのね。自分で言うのもアレなんだけれど、元来ボク自身は『路上』な人間なわけで、写真を写してはみたりしてはいたけれど、どういうわけだか、これまで《森山大道》という事象に行き当たらなかった。サイコロでいうと、しっかり《森山大道》と彫り込まれたサイコロを振っていたのにその目が出なかった。そういう目があるのにも気づかずにね。確率みたいなもので、説明しようがない。30年も前にきっちり「月笛お仙」を目にしていたのに、その写真から違う方向に走り出してただけ。そうして30年経って、やっとのことでサイコロの《森山大道》の目が出たってこと。
 しっかり美術館の表に架けられていたヨコスカを複写した幕を複写してみた。わざと露出オーバーにして飛ばしたかったんだけど、そこまでいかなかったナ。それでも変形された分だけ、エロさが強調されて、自分自身でぞくぞくしてしまってる。もちろんオリジナルの凄みにはとても及ばないけれど。でもこのオリジナルがとても好きだから、このボクの複写も自分ですごく気に入ってる。
 そして森山大道だから、その上前を撥ねた2枚目も自分で好きだなぁ。ひゃひゃひゃ係のお姉さんの目を盗んで隠し撮りしたの。そんなのありかって、大道先生がありだっていうんだから。もし森山大道がここを見ることあったらきっと苦笑いするだろうな。
 松江って町はボクにとってはとても思い出の深い町で、今回森山大道のプリントを見て、一番がちーんと残ったのはプロヴォーグ2号の写真だったというのは、それが松江だったからかもしれないなと思う。そんなふうに見る側の心のどこかにひっかりを作ってしまう、そんなところがグレイトなんだと思う。

 ひょんなことから夜見ヶ浜や大山にも行けて、この頃は目がすっかり町の中に向いてしまっていたから、『路上』というのは決して町の中だけやおまへんでと写神が連れて行ってくれたような気がするのね。
 そこでも駐車場で三脚構えて「このままで待ってようか」と、アマチュアカメラマンがいる。ちょっと説明をすると、その時点で4時ちょっと過ぎ。天気は快晴。雪を残した大山が白く輝いている。写真の常識からしたら、あと1時間か、1時間半かすると、光がすごく良くなる。ボクだって、その光が欲しいと思う。でも同じようなアングルでファインダーを覗いてもちっともおもしろくない。いちおうシャッターは切ってはみたけれど、このアングルで光がぐっと良くなったからって、そのときに自分がたまたまそこにいたという偶然性、でか口叩くなら自分の存在証明にもなんにもならないじゃないか。アリバイ工作をやってるだけじゃない。これはいつも思っていたところで、今までずっと写真を写してきてもどこかおもしろくないことの一番大きな原因だった。それで駐車場内をふらふら歩いて、ふっとノーファインダーで写してみたら、写神ってすごいよねぇ。ほんとはもうちょっと左に振るつもりだったのに、しっかり光と影を写し込んでくれてんだもん。写神に感謝。

 ほんとはもっと他にも、これどうよって見せたいのあるんだけど、やめとこ(笑) 芸の安売りは身を滅ぼす。所詮、真似っ子だし。

 







 


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