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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2004/02/21 Sat■  雛流しを待つ人形の [長年日記]

 そろそろ啓蟄でなかったか? でもこの数日の暖かさはmaggotが蠢き始める、まさに啓蟄だね。  ぽかぽか陽気続きにおびき出されて、テニスしまくりーのでぶっ疲れ、携帯の充電器を某家に忘れてみたり、携帯そのものを仕事場に置き忘れてみたり、単なる陽気ボケかいな。
 しかしまご的啓蟄なわけで、お嬢様テニスが思ったより早く終わって、急に思い立った。思い立ったら、即行動。フットワークですね。テニスはフットワークが命「ボールがある限り、足は動く」(c)エースをねらえ
 あ、またいけない悪癖。話が横にそれる。それたついでに、きょう午前中も読書。中上健次の『鳳仙花』を読了。これを読んでいたこの一週間、十分に欲情を催し、と同時にあまりのせつないなさにうるうる。こういうのも下敷きにあったのですが。な、横にそらしてるようで、きっちり伏線を引いているのだ。

 さて思い立ったのが、もう夕方の4時半。ひと頃とちがい、十分に明るい。日の入り時刻のサインカーブを思い描いてみると、今の時期は10月の20日頃と同じなんだね。ただ気分的にだいぶちがう。春の期待ってかね。
 なかなか前に進まんなぁ。いや行動はパパッと進んだんだけどね。念のため、ジモチーのKチャンに
「岬までどれくらいかかる?」
「今の時間だと、ちょっと混んでるかもしれへんけど、1時間はかからんくらいでしょ。湾岸走ってですけどね」
 ということは5時半ちょい過ぎにはなんとか。すると、ちょうどあやしげな刻だな、と。4時40分には湾岸に入ってた。それでも、尾崎、箱作といったあたりは、以前ほどのことはないけれどのろのろ。岬町の分岐で5時半。夕陽は下の方の雲間に沈みはしたけれど、まだ十分に明るい45分頃に淡島神社到着。そうです。3月3日の雛流しに向けて、津々浦々から淡島神社に集まってきた人形を見に来た、写真撮りに来たってわけ。
 赤い鳥居をくぐった先に《夜9時から翌朝まで関係者以外立ち入り禁止》と書かれたゲートがあった。夜9時まで、まだ十分すぎる時間がある。というか、とっぷり暮れて、真っ暗になった境内に一人入っていくのはちょっと怖いですよ。住吉っさんならまだしも、雛流しの古人形が集まった淡島神社に真夜中に行ったら、がさっごそっと古人形が動き出すのでないか。
 まだ十分に明るさが残っているとはいえ、境内はボク以外に誰もいない。そして本殿の朱の扉はもうすでに閉じられている。その大きな扉の両側、廻り廊下にびっしりと古人形が並べられているのはちょっと壮観。思わず古人形に近寄ってシャッターを切り始める。もちろんデジカメだけでなく、銀塩でもカシャッカシャッと。
 ボク自身は霊気など全く感じない人だからなんてことないんだけどな、それでも実際目の前にするよりデジカメの液晶に映しだされた画像のほうがちょっと怖かったりもする。たぶん霊気に敏感だとたまらないかもしれない。確かに日本人形がずらっと並んだ光景はちょっとおどろおどろしくもあるけれど、想像していたよりはずっと美しいというか、むしろ夜になってこの人形をこっそり持ち帰る輩がおったとしても不思議でない。それくらい整った顔立ちであったり衣装であったり、これを海に流してしまうのはもったいないと思えるような古人形たちが居並んでいる。おどろしいというと、塩尻の脇道で見つけた人形祠のほうが怖かったな。さすがにあそこは夜中に一人で行ったことない。行くチャンスは何度もあったのだが、やっぱり躊躇してしまってる。
 だいぶと暗くなり初めて、クルマに三脚を取りに戻って、もう一度三脚を据えて写す。シャッター速度1秒ではもう写りこまない。境内にはまったく灯もなくて、10秒、そして最長の15秒として、なんとか写りこんでくる。と、その画像を写しだす液晶はやっぱり怖い。人形たちの霊気のわずかでも吸い込めたか。
 ところで出る前にジモチーKからもうひとつ淡島神社の情報を聞いていたのだが、境内には《ここから先は5時以降立ち入り禁止》と柵が閉じられてある。跨いでその向こうへ入ることもできたのだが、ボクはどっかの無法者とはちがいますからね、そっちのほうはベタベタに明るい光の下で見たいので、あえて強引に侵入するなどということはやめにした。また来たら済むことだし。

 さて、淡島神社のある加太もそうだし、ここに至る往き帰りは、自分が埋めた地雷だらけなんだねぇ。その地雷こわさにこっちのほうには、あれ以来、ほとんど一人で来るなんてことはなかったんだけど、どういう心境の変化なんだろ。「戦後は終わった」なのか、自分が埋めた地雷は自分で掘りおこしとかなアカンでしょ。でもなぁ、地雷踏んでしまったかもなぁ。帰りのクルマではFM kokoroから、ラバーズコンチェルトという番組なのか、ラブバラードが流れ続け、"I'll never fall in love again"








■2004/02/17 Tue■  「声が唾液のように吸われ」るキス [長年日記]

 やっときのうで今年度の早朝出勤も打ち止め。やぁ、眠いのなんの。朝5時半起きなんてのは、ちょうど睡眠のかき入れ時にたたき起こされ、いや自分で起きてるんですけど。誰が起こしてくれるんや(-_-)
 そして朝早くから出勤しても仕事がびしーっと詰まってるわけでなく、ほとんどアリバイさえつくっておけばよろしい、あとは軟禁状態を甘受すればオッケーというわけ。軟禁につき、建前上はケールはご法度なんだけど、そこはわからぬようにって、ニャンニャンメールを飛ばしてるわけです。それだけで勤務時間がカバーできたらいいんだけど、そういうわけにもいかず、やっぱりこうした軟禁生活には読書と居眠りですね。
 というわけで、きょうも『鳳仙花』に欲情
 勝一郎は閉じたその眼に唇を当て、唇に唇をあわせ、勝一郎の手がフサの足を上げさせるのに羞ずかしいと言おうとして口をあけると、勝一郎の下が歯の間に割って入る。その舌のように足を立てさせたフサの間に勝一郎の性器が入り、フサは声をあげようとした。声が唾液のように吸われ、ただ喉の奥で呻くしかなかった。
 いいでしょー、って、ふつうこんなんで欲情せえへんわな。もっと露骨に卑猥語ぽんぽん出てこな。
 キスですね、キス。「声が唾液のように吸われ」ってどんなんやねん、濃い、濃すぎる。こんなキスってもう何年もしたことないぞ。いきなりキャサリンを押さえつけて、こんなキスしたら、なに考えてんのってあきれ返られるならまだしも、どつかれるかもしれへん。
 アンドレ・テシネの『深夜カフェのピエール』って、フランス映画は原題が"J'EMBRASSE PAS" つまり「キスはダメダメ」って、つまりですね、風俗行ったところで、本番オッケーであっても、キスはNG。本番抜きでエエからずっとディープキスさせてくれというたらさせてくれるかなぁ。それなら福沢さん、もう1枚!ってか(-.-;) というか、風俗でやっぱりキスはしたないよねぇ。
 キスしすぎて、「唇、痛くない?」なんて言い合ってたのって何年前のことだろう。気合い入ったキスしたいぞ。  と、このようなことを軟禁状態で考えていたのだった。さて、かの濱村龍造も登場し『鳳仙花』も佳境に。


 


■2004/02/15 Sun■  欲望 [長年日記]

勝一郎は草のにおいがした。勝一郎の唇がフサのツンと固く張った小さな乳首に触れ、手が太ももの奥に触れ、フサは体が熱くほてったまま勝一郎が自分を呑みつくす潮のように思い、勝一郎の固い体に身を擦りよせた。

 中上健次の『鳳仙花』を読んでいて欲情を催した。しなくてもいい日記の整理をしていて、欲情はさらに昂じてしまった。仕方がないので、誰もいない日曜の昼下がり、独りでエロビデオを見たが、欲情は昂まるばかりで解消されることがなかった。うずうずとした感覚が下半身に沈積してしまう。夜になってアントニオーニを見ているとますます増殖膨大するばかり。




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