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■2004/11/21 Sun■  小春日和に背を向けて発禁図書に耽る [長年日記]

「ぢやかまわずおやり………」
と云つてグチャ/\ヌ_/\淫_一杯流した。_門を突き上げてフン/\ハア/\グチヤ/\ピ_ヤ/\ツ_ポ/\/\フ_ン/\と重なりて大さはぎ、男の鼻息は時にひどく今にも_が行きそうな息づかい。
「たまらない。い_よ/\、それ/\」
と云へば女は下からぐつと持ち上げ足をしめ付けながら、
「フン/\ハア/\い_/\いゝゝゝ………」
ド_/\/\ヌ_/\/\と_をやつてしまつた。

注:「/\」は縦書きで繰り返しを表わす「く」を縦に伸ばしたような表記。

いきなりすんませんねぇ。きのう買った『発禁図書』の『仙太郎日記』からの引用でつ。この伏せ字(_部分)にあまりに感動したのでつい。
 『発禁図書』に収録されてるのがほとんどこんなんでつワ。困ったなぁ(汁) ほとんど秘家本として出されたもので、《フン/\ハア/\グチヤ/\ピ_ヤ/\ツ_ポ/\/\フ_ン/\》、今でいうとエロ漫画を彷彿とさせますですよ。
 そしてほとんどがノーマルなセックス描写で変態性はほとんどなし。ちゅうか、当時としては十分に変態だったのかもしれなくて、いまがあまりにも容易に入手しやすくなって、そりゃ厨房でさえ、ちょいとネットをかじれば、ブルーフィルム以上のシロモノが手に入る。それがセックスにおいてエエことなのか由々しきことなのか。とにかくアダルトビデオの通りにしないと気が済まないという話をよう聞くもんね。性交以前にフェラチオがあるような時代だもん。フェラチオなんてSM的な行為のように感じて育ったボクなんかにとっては、う〜ん、どうなんやろね。
 そんなふうにどんどん過激になっていく一方で、その時代の流れに取り残されて、現実の女をまともに相手にできない男も増えていることは事実だね。


■2004/11/20 Sat■  四畳半襖の下張 [長年日記]

 久しぶりに寄ったブクオフで美学館という出版社から出されていた青木信光編の『発禁図書』を見つけた。へ、へ、へ100円よ、それが1,6,8巻の3冊も。パッと目に付いたのが第一巻─《壹號館》と旧字で表わされてる─のが『四畳半襖の下張』。永井荷風がこの原稿を質草に質入れしたのが流れてしまったといういわく付き。ぱらぱらと開けてみたら、文章は半分くらいで、あとの半分のページがエエんだわぁぁぁぁ。
 どういいかというと、いまでこそ、ばんばん出回っているけど、40年近く前には、ビデオなんてもちろんなかったわけで、ブルーフィルムという8mmなんかが闇で流れていて、親の世代なんかはこっそり集まって映写会をやったそうよ。ブルーフィルムはめったに手に入らないし、第一、映写機がそうそうどこの家にもあったわけじゃない。そこでもうちょっと簡単に手に入ったらしいのが、エロ写真。そんなエロ写真を初めて見たときには、さすがにボクもビックリしたな。モロ、入れてんだもん。つて、いまならネットでなんぼでも手に入りますが。
 そのエロ写真の類─たぶん、いまの若い子らでは、この写真では抜けないでしょw─と、戦後のカストリ雑誌なんかに掲載されていた挿し絵が、むちゃ雰囲気なんだから、いやほんとたまりませんでつよ。『四畳半襖の下張』は大正の初め頃だから、それらの写真や挿し絵とはだいぶ時代がずれてんだろうけど、いかがわしき香りプンプン。
 さて、『四畳半襖の下張』です。大学の頃にちらっと読んだことあったけど、はは、抜けませんでしたw んで、さっきまた読んでみたけど抜けませんでしたw 抜けるわけないっちゅうねん。いまの時代だと当たり前だろって話でつね。
 女を買いに行って、あ、そうそう昔の郭では女は全裸にならないんですよ。ちゃんと肌襦袢だけは身に纏ってるわけです。それを手練手管で女をよがらせて、電灯の下ですっぽんぽんにして、騎乗位で下から裸を見上げて、しまいにゃ69までやらかしたって話ね。
おのれも女の__へ顔をさし入れ、先づ_の先にて上の方の__を_め、折々_をまるめて__く_れては又上の方を__てやると、女は忽ちうつゝに__り始め、_の中なる男の__、_にて根本を堅くしめては__ながら_の先にて__を弄ぶ。
 ほれ、抜いてみれ。_は伏せ字になっとんのよ。誰か復元してよw をっと、

《もとより麗々しう世に示すべきものにあらず妄に門外に散出して作者の心に背くことなかれといふは。》



■2004/11/19 Fri■  「そんなに思い悩んでいたらツライだろ?春樹クン」 [長年日記]

 「最近、しんどそうだね」といきなり言われて困った。いや、この1週間ほど『海辺のカフカ』をずっと読んでたから、しんどいとかいうよりも、村上春樹の苦渋がのりうつってきたのか。それが顔に出てたのかね。確かに、しんどいと言われればしんどいし、そう、本を読みながらでも、すうっと寝てしまってる。きょうやっとこさ読み終わったのだが、ラスト近くのクライマックスで寝てしまってんだから、どうなってんのだと自分で言いたいよ。『海辺のカフカ』が退屈極まりないのならいざ知らずね、ボクにしては結構ハイペースで読んでたんだよ。だから疲れるのかい。
 ちょっと前に、誰だったかな、話していて「春樹は真面目だから」という話になった。確かにね、内に向かう思索というといいのか、それがほとんど間断なく出てくるから、読んでるほうも疲れます。森山大道のマネして言ってみると「そんなに思い悩んでいたらツライだろ?春樹クン」
 ところが春樹ファンにはそれがたまらないんだろうな。作者自身が思い悩んで書き記しているような小説なんて、ここ最近、ほとんどぶちあたらないもんね。ははは、と笑って、はい楽しゅうございましたで、さっさとブックオフに持ち込まれるような本ばっかりの気がする。こんなふうに作者と格闘してみるのも、疲れはするけれど、スポーツのあとの汗のような快感がある。
 『ノルウェーの森』あたりまではだーっと一気に読んだけれど、そのあとずっと読んでなかったから、またちょっとはまってみようかな。『ねじまき鳥』だってすぐに買ったのにツン読にしたままだし。

 ところで、「ミネラル・ウォーターを沸かし。ティーバックのカモミール茶を飲む。」ってね、どうして「お湯を沸かして、ティーバックの日東紅茶を飲む」じゃダメなんですか? こそばいんだよ。




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