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■2004/11/25 Thu■  「酒と泪と男と女」だなんて [長年日記]

 クルマで音流すの面倒でFMかけてたら、あっちもこっちもそっちもJ-POPだらけ。ある瞬間なんか、ウザイと思って違う局にかえたら同じ曲がかかってた。なんぼいま流行ってるからってね。
 制作と編成は仲悪いってね。いくらDJが自分のネタを流そうとしても、そんなんじゃ売れないと横槍を入れてくるという話を聞いた。そう言ってたDJさんも、かつてはリックジェームス、どかぁーんとかけとったのに、いまや、J-POPしかかけなくなってやがんの。それも売れ筋ばっかり。
 なにがなんでも、J-POPがつまらんというわけではないけど、そんなのを歌にせんでもいいでしょうと思ってしまうのばっかり。
 河島英五な、そう、きのう、河島英五がFMで流れてきたんだよ。そんなに嫌いならさっさと換えればよかったんだけど。彼の歌が好きな人間は多いけど、ボクは昔から嫌いだった。もう30年近くも前の曲だけれど、「何かいいことないかな」と、延々、♪〜なにかいいことないかな〜の繰り返し。確かにこの曲が出てきたときは、時代的に一種の閉塞感のようなものがあったが、♪〜なにかいいことないかな〜と、繰り返したところで、何もいいことなんかあるわきゃないだろ。そんなことを喚いているヒマがあったら、自分で動いて、いいことを探せよと思ったのだ。それから何年か経って、名曲中の名曲と言われる「酒と泪と男と女」。いま気がついた涙じゃなくて泪ですか。この言葉の使い方は、生理的にイヤだな。別に河島英五に食ってかかろうって気はないんだけど、酒なんかほとんど飲まないボクには酒飲みの気持ちなんか聞きたくないです。

 ♪〜 またひとつ男のずるさが見えてきた・・・・
    オレは男・・・

 ちゃんと先に逃げ場をつくっておいて、自分は男なのだといういやらしさ。そういうグチグチしたところがなんともボクには耐えられない。
 とにかく、J-POPと括られる、それも男の歌ってのはほとんどが、それを言ったらダメでしょという歌ばかり。そのレベルでしか歌ってないんだよ。わかりやす過ぎる。だからよけいに流行るんだけれど、きょうも流れていたいまのJ-POPなんて、ちらちらっと聞き取れる言葉の端くれが全くもって詩的じゃない。歌詞に意味を持たせよう持たせようとするから、ますます陳腐になっていく。歌の中でまでそんなグチグチは聞いてたくないのだ。女が

 ♪〜 いまは12時、わたしは5分
    あとに残るは雨の匂い

と歌ってるというのに、なんとも情けないよ、まったく。




■2004/11/24 Wed■  目方で売ってます [長年日記]

 きのう日本橋を歩いていると5丁目からちょっと上がったところ、かつてパーツとかサマリーとかを売っていた店が巨大な中古ビデオ屋になっている。店の中では店の名前を連呼してたが忘れた。とにかく何万本もの中古ビデオがあるという。お宝もあると、ぎゃんぎゃん店内放送がうるさい。陳列はもうむちゃくちゃで、あるだけの中古ビデオを支離滅裂に並べました、という雰囲気で、この中から探すのかいと思うと気が滅入る。が、1本200円というのはskipの半額になる火曜日の1週間レンタルと同じ値段だと気を取り直してざぁーっとビデオの並んだ棚を斜めに見ていく。
 最初に、これはと手に取ったのが、フェリーニの『白い酋長』。こんなの見たことも聞いたこともないぞ、たぶん買ってもなかなか見ようとしないんだろうなと棚に戻してしまった。いま、sllcinema.netで調べたら日本では劇場未公開じゃないですか。「最高に楽しいフェリーニ、初期喜劇の傑作。彼の持ち味のすべて−−快活なおしゃべりに、子供じみた幻想性、素朴なドタバタ趣味に、宗教的モチーフ、そしてそれらが醸し出す透明な叙情−−がバランスよく配され、忙しい現代にも通用する、一服の清涼剤的作品である。」などと書かれてるではないですか。ちーっ、しまった。200円だろ、騙されても買っておくんだったな。いや、そのときも、あとで何本か、かごに入れてから、レンタルしたと考えりゃいいのだということに気がついて、あったと思しき棚をもう一度探したのだ。ところが、このあたりというだけでどこかだかさっぱりわからない。かくしてお宝は消えた。
 実際、2本、3本と手にし始めると、レンタル料金(TSUTAYAより安い!)で、ほとんどがレンタル落ちとはいえ、返却を気にしなくてもいいんだと思うと、初めてブクオフに行ったときのような気分になって、気がつけば9本も買い込んでた(何を買い込んだかはきのうのうらまご参照)。ボクの前にレジに並んでたヤツなんて30本だ。しかし選び出すのはほんと人それぞれです。たぶん、前のヤツの30本はボクは見ないだろうし、ボクの9本も彼は見ないだろう。
 ところでその店に並んでるのがほとんどすべてがレンタル落ち。つまりね、レンタルビデオ屋に行ったら、棚一面に、『ハリポタ』とか並んでるでしょ。それがイヤでTSUTAYAなんかにはほとんど行かない。その時期が終わったら、それらが大量に放出される。店ではいてしまうのもあるけれど、それらが集められてこのたったの200円という値段で売られる。その山のような在庫を見ていると、映画という文化も大量消費されてしまう文化になったのだなと哀しくなる。ひとつひとつの映画に多くの人間が携わって、クランクアップごとにパーティーなんかもやっちゃったりしたはずなのに、こんなふうに目方で売られるようになってしまうのはなんとも哀しい。
 そんな中で、『甘い生活』を見つけてしまうと、ただただ愛おしくなってね。





■2004/11/23 Tue■  青い月曜日(火曜日だというのに) [長年日記]

 『青い月曜日』というと開高健を思い出すのだが、もう30年近く前に読んだので、ヒョウソになった爪を切るのが怖いという女が死ぬのは怖くないという話しか思い出せない。この女のモデルは、のちに開高健の奥さんになる女だったという。ひょっとして、開高健でいちばん好きだったのはこの『青い月曜日』かもしれない。忘れてしまってるくせに。
 その『青い月曜日』と、ちょうどブルースばっかり聞いて頃なので、T-Bone Walkerの"Stormy Monday Blues"につながってしまう。金曜日には鷹が飛ぶというやつね。John Lee Hookerのもろ"Blue Monday"にはつながらないというのも変なんだけど、それは単純にT-Bone Walkerのレコードを持ってただけ。その『青い月曜日』を読みながら、かけてたんでしょ。音楽流しながら、本を読むというのが、その頃のボクのひきこもり生活wだったから。
 なんにしろ、きのう月曜はなぁーんもしないまま、お仕事だけ。夜には寒くて眠くて、さっさと寝てしまった。さてきょう火曜日は小春日和だし

CALL IT STORMY MONDAY
BUT TUESDAY IS JUST AS BAD



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