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■2004/05/22 Sat■  同窓会?お気楽な恩師たち [長年日記]

夕方から同窓会。もう何回かしてるというのに、知らん顔だらけ(笑) 向こうがこっちを知っていても、こっちは向こうを知らん。その誰もがひとかどの社会人になっているが、それよりか興味ない。
クラスごとに一人一言ずつしゃべれって、
「この先生らを見ていると、非常に気楽に生きてられるように見える。気楽だからこそ、長生きされてる。きっとボクも長生きするでしょう」
とのたまってやった。あとで榎本としゃべってたら、そこに割り込んできた誰だろ、そう非難してるわけでもないのだろうが、恩師がずらっと居並んだ前で、よくあんな失礼なこと言えるなぁと言いにくる。非難されてるような顔つきでなかったのでむかっともしなかったのだが、あれはボクにとって先生たちへの最高の賛辞なんだけどなぁ。社会的にひとかどの位置におられる人にとっては、他人いや恩師ぬ向かって「気楽に生きてる」なんてのはよろしくないんだろうな。こういう場合、社交辞令上は「先生、いつまでもお若くて」と言うべきなんでしょ。でもなんか空疎に感じてしまう。
最近、教師に対して社会的に締め付けが厳しい。ろくでもない教師も多いことは多いが、ろくでもないのは教師に限ったことでなく、議員先生しかり、官僚なんてろくでもない巣窟じゃないか。教師なんてのは閉じられた世界にいるわけで、周囲から「先生、先生」と持ち上げられる(その割に給料少ないのはお気の毒。言うだけならタダだからな)。だけどな、ボクが賛辞を送るのは、「お代官さまぁ」のことばにふんぞり返るのでなくて、気楽に自分の人生を楽しんでおられる(をい、敬語だ)ことに対してなのだ。そいう自分の人生を楽しんでいることを見て子どもたちは育つのだよ。研修、研修とがんじがらめにされ、去勢されてしまった教師なんかに魅力のミの字もあろうはずがない。
前で「先生たちは気楽だ」とのたまったあと、ラッパとひとしきり話し込む。ラッパには教科をもってもらったことはないが、どういうわけか、ラッパにいろいろと蘊蓄を聞かされた。きょうもさんざん聞かされたのだが、そのラッパがボクのルーツの一つになってることは確かなのだ。
結局、いつも顔合わせているメンツとちょこっと世間話をしたくらい。それよりか、菅谷先生の生き方、ボクに言わせれば気楽な生き方に耳を傾けるのに終始してたな。菅谷先生をはじめ、先生らのその後(50歳以降)の生き方にすっかり魅力を感じてしまったのだ。
 


■2004/05/19 Wed■  もぐちゃんの死 [長年日記]

きのうの朝、点滴してもらって、体温も上がって、家に連れて帰ったら、ちょっと元気になってた。元々、もぐは食いしんぼだから、ごはんも食べる気になって、ごはんのところまで、ふらふらした足どりで歩いて行ったけど、ごはんに顔つっこむように倒れてしまった。ごはんは食べたいという欲求はあるのに、もう身体が言うことを聞かなくなってた。Bにはもうわかってたのかな。「先生は何も言わなかったけど、たぶんもうダメだよ」
それから、あとはじっと寝たまま。身体さわってみたら、また冷たく固くなってて、ひょっとしたらもう死んでしまったんじゃないかとあせって、揺り起こすように撫でてやってたら、またもそもそと動いたのでホッとした。 だけれど、もうほとんど動かなくなってかすかにおなかが息するので動くのがわかるくらい。
夜になると、AzとBがつきっきり。ボクは何ができるわけでもなく、かといって何かほかのことをする気にもなれない。ただぼーーっとマックの前に座ってルーチンワークしてるしかなかった。
夜中の1時頃に二人が急に「もぐちゃん!」と大声で呼びかけるので、あわてて見に行くと、ちょっと苦しそうにもがいて、口から胃液なのか少しずつ戻している。二人が必死にもぐを撫でてやって、口のまわりを拭いてやっている。やっと落ち着きを取り戻したか、また静かに寝いった。だめだな、もうもがき苦しんだりするならこのまま逝かせてやりたいってふっと思ってしまう。
3時頃、自分で起きあがって、ちょっとだけ動いたらしい。「もぐちゃん、動いた!」とAzが叫んでた。それが最期なのかな。さすがにボクは4時前に寝てしまった。

朝7時前に目がさめたら、二人はもぐにつきっきりで、身体を撫でてやっている。ボクに目で、もうダメだ、ダメだったと答えていた。ごく弱く、たまにおなかのあたりがぴくっと動くようだけれど、もうすでに息もしなくなっていた。ずっと吐いてたのかな口を開けたまま逝ったようで、死後硬直が始まっていたのか、口が閉じなくなってしまってた。苦しまないで、静かに寝た状態のまま、逝ってしまったのがせめてもの救いかもしれない。

もぐは考えてみれば、もうええ加減おっちゃんだったんだ。でも一番甘えただったから、いつまでも子猫のように思ってた。
いつも頭をすりつけてきて、ほとんどごはんちょうだいのおねだりだったんだけど(笑) 猫エイズで歯抜けだったから、いつも顔はよだれだらけで、そんな頭をすりつけられたら、べちょべちょにされるので逃げまわってた。 ごはんやると、一番先にがっついて、他の子のために別の入れ物に入れてやると、自分が食べてたのはほっといて、そっちに頭をつっこんできた。
よだれだらけだから、いっつもきちゃない顔しててさ、とくにこの1年ほどは自分で体なめまわすから毛もかたまって汚い、汚い。
でも可愛かったな、よく遊んでほしがった。だからいつまでも子猫て感じだったのかな。うちでは「ミエ」っていうんだけど、猫のおもちゃが壊れてプラスチックの棒だけ残ったのに、金色のひもをくくりつけたのが好きで、 「ミエで遊んで」って自分でくわえてもってきた。
おとといの夜、なんでだろ、珍しくボクが寝てる枕の上で寝てたよ。つまりボクの頭の横で寝てた。もうそのときからやばかったんだね。
ほんと性格のいい子が先に逝っちゃうよ。このごろは新しく来たまめちゃんやミシマ君とばかり遊んで、もぐとあんまり遊んでやらなかったなぁ。もっとミエで遊んでやればよかった。


 


■2004/05/17 Mon■  壊れていく、壊されていくモノどもへ [長年日記]

ちょっと寂しくなるのは、ボクが写してきたモノたちってのが、どんどん取り壊されている。そのようなモノどもばかりに、気が惹かれて(おびきよせられて)、シャッターを押してしまうのだから仕方がないといえば仕方がない。つい最近取り壊されたモノといえば、西長堀の倉庫。あら?いま探してみたけど、その写真全然アップしてへんねぇ。あの写真、好きなんだけどなぁ。きれいさっぱりなくなってしまってた。

きょうもアカ組事務所に遊びに行った帰りに、飛田のロータリー、このロータリーというのももうすでになくなって、阪堺線の踏切と連動の信号がついてしまって最悪よ。ちなみにこの踏切、『仁義なき闘い』でどこぞの親分が射殺されるシーンで登場。この踏切で現実にヤクザの抗争事件があってもおかしくない場所にある。あら?また話が脱線してるな。だいたい、話がストレートに進まないのは爺いの話の特徴でありますが、その踏切のすぐのところに「月光仮面」という名の中華屋があったのだが、これ、前から写そうと思ってたんだよ。中華屋に「月光仮面」というネーミングもたいがいなんだけど、そのようなVOW的、看板屋的興味以上になんともいえない雰囲気が漂っていた。ところがきょう通ったら、きれいに改装されて、同じく中華屋でありながら違う名前に変わってしまっていた。惜しいことしたなぁ。なくなってしまうと、なんとなく口惜しい。いつでも写せるとか思ってるのがいかんのよな。

きょうのうらまごにも書いた松本コウシさんという写真家のサイトを見ていると、

一見すると、旧き時代のものが壊れていく寂寞な感情が漂いそうだが、実際はひどく殺伐としたものだった。住民は喜んで「あべのベルタ」へと移り住んでいったし、街が壊されていくのを惜しむ人がいるようにも思えなかった。
期間限定でパスワード解除されたPrivacyのページに書かれていたので、引用するのもどうかと思ったけれど、ボクもそれらのモノを前にして同じように感じてしまうのであえて引用させてもらった。(都合悪ければ引用外します)

壊れていく、壊されていく、だから撮っておきたいじゃなく、なんて説明すればいいんだろ。とにかく衝動的にシャッターを押させるだけの欲望のようなものを感じる。だけれど、その瞬間ののちに非常な粉砕機が待っているのも現実なのだ。




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