さて、きょうはボク自身の誕生日。いまのボク自身にとって、20年間という時間ではもう間に合わなくなって、さらに10年間をプラスしないと始まらなくなっている。30年前の自分に会いに行かねばならない、というところまで来てしまったのだ。 どこだったか、原体験はどうであるとか書かれているのを、つい最近読んだ。現在の自分にとって原体験のもつ意味はどうであると書かれていたのかさえすぐに忘れてしまうようになったいまのボクにとって、30年前、さらに遡って50年近く前の原体験などというのが意味をもつのだろうか。そうして、その日のボクは、『田園に死す』の私と同じように、いまのボクが作りだしただけのボクなのかもしれないじゃないか。
夜明けごろから久々に降り出した雨は、一日断続的に降り続き、今年の誕生日を祝った。
一方、「ブルータス」のほうは特集は『BOYS' LIFE』 うらまごにも少し書いたけど、HIROMIXらのガーリーフォトに対して、男の写真はどうだらこうたら。あ〜、写真撮んのに、男も女もないと思うんですがね。 確かにエロ撮るのに、男には恥じらいというかテレがあって、それが逆に男の性感帯を刺激するみたい。それに対して女が撮るとなると、ハダカをオブジェとしてみてしまってんだから、エロでもなんでもない。どこぞのサイトでは『ちんかめ』で抜けるの抜けないだのという話で一瞬盛り上がってたけど、メイプルソープの『リサ・ライオン』で抜けるものなら抜いてみな。 メイプルソープも内藤啓介も女じゃないけど、そういうふうに考えてみたら、オブジェとして、いわゆるガーリーなんてのはメイプルソープのラインの上にある。そして、あら、そんな風に撮れるんだったら、ボクちゃんもボクちゃんなりに撮ったろやないけってのが『ちんかめ』なわけで(ちゃうか? w)、その逆手をとり続けているのがアラーキー、そうしたらアラーキーだってガーリーってことになんの、ははははは(←荒木経惟風に) だからぁ、ガーリーなんてのはないんだって。だからBOY'S PHOTOなんてのもなくて、ホンマタカシまで引っ張り出して来て、なにトチ狂ってんだ「ブルータス」。 というかね、いわゆるガーリーなんてのは、椎名林檎、赤坂真理、小野塚カホリという誰かによって仕組まれたラインだとボクは解釈してるんですけどね。仕組まれたのでないなら、バブル崩壊によって、男どもはすべてポシャリ、元来生命力が強い女の現れる条件がぴたっとそろった。ボクはまんまとそれに嵌められましたけどね。好きです、このライン。
そして揚げ句の果てに、BOY'S PHOTO撮るならこのカメラだとデジカメずらっと並べて、
お薦めのカメラがコンパクトばかりだったりするのには脱力させられる。 (中略)一部の婦女子たちは今やケータイカメラもビッグミニもロモも卒業してマニュアルの一眼レフを使いこなしているのだから、広告を出しているソニーに気を使ってコンパクトデジタル(サイバーショットは2台も)にまでページを割いている場合ではない。真・写真時評
ついででからね、赤瀬川先生よ、きょう見た「文藝春秋」だったかな、その中で「私の選ぶイチオシ」とかいう記事で、10何人かのユーメー人が、それぞれのmonoを推薦してんの。そこで原平先生のmonoはペンタックスの*ist D(デジカメ)だぁ。あぁた、ライカ同盟だったのじゃないの?! レンズも銀鉛のペンタックスレンズも使えていいですだとか、今度はコレ持って路上観察だってサ。原平、お前もか!!
さて、それはそれとして、ここ最近まご日記のサイドにアップしている写真が、以前の使い回しが目立つよな。別に謝る必要はないのだが、またこれかいなでは厭きるでしょ。というか、ボクの気分でピックアップしてるんだけれど、自分で気に入ってる写真ってそこそこ決まってくるんだよねぇ。 それと、ストリートキャメラに並べてみて一目瞭然になって愕然としたことだけれど、背中の写真が多いなぁ。あえてあまりに露骨に誰だかわかるようなのは避けているとこもあるのだけれど、やっぱり背中、顔がない。そんな気分なんだなぁ。 知った人間をアップしてあとからごちゃごちゃ言われるのも(言うやつがいるんだよなぁ)うざいし、街でanonymousな誰かさんを写しても、「あんた、勝手に人を写さないでよ」などと、文句言われたらどうしようって、いつもびくびくしてんだよ。案外、そんな小心者です(苦笑) それに、最近アホが携帯とかでバチバチと法律に触れるよな写真撮ってはパクられとるでしょ>早稲田の教授。こないだもね、ノーファインダーで自分で何写してんのかわからんままに歩きながらシャッター押したら、道端に座っていた女の子のスカートのけっこう奥まで写ってやがんの。全然うれしくないって^_^; で、脚のきれいな女や、夏だから露出部分多いっしょ、だから背中のきれいな女(ボクけっこう肩甲骨フェチです)をつい写したくなるんだけど、困ったなぁ。
というわけで、また顔のない背中の写真ですか。