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■2004/09/21 Tue■  京都3P散策=行き着く果て [長年日記]

こっちに来るときに新幹線乗り遅れたそうです。だから帰りの新幹線は絶対に乗り遅れることができない。第一、東京から先の足がなくなってしまうからね。それよりも何よりも往きも帰りも乗り遅れたら恥ずかしいもんな。だから〆に考えていた六曜もパス。六曜の前を通って、ここが高野悦子がよく通っていた喫茶店だよとだけ教えて、地下鉄の三条で
「じゃ、また」
「東京来たら連絡してくださいよ」
と、そのあとボクはやっぱり一人で六曜でコーヒーをすする。

ぶらぶらと先斗町を抜けて円山公園まで歩く。を、阿必館でもブレッソンやってんだ。駐車場から車を出して、東大路を左に曲がればいいものを、ふいと右に曲がってしまった。この前からちょっとはまっている開放で夜の町を写してみたかった。南禅寺に車を向けて、さすがにもう8時になると、このあたりもひっそりとしているのだ。写そうと思っていたあてはあった。が、ちょうどそのとき後ろに車がついてしまって仕方なく走り過ぎる。そしてまたしてもふいと携帯に手を伸ばして、さっきばったり出会った所クンに電話を入れる。何となくこのまま帰りたくなかったのかもしれない。「今から遊ぼか」「あ、いいですねぇ、遊んでくださいよ」「どこにいてるん?」「鴨川です」(をっとぉー、18歳美少女と鴨川で、むふふふ、まんまと邪魔してやった)

三条川端で二人を拾う。本日2度目の3Pプレーの始まり、始まり。

「どこ行く?」「どこって、あ、何か食べさせてくださいよ」「いーや、いま食べたとこやもん」「あ、ボクらも食べたところです」 あてもなくただ車を走らせる。北山通りに行ったらこじゃれてて車駐められる店あるかもと北山に向かう。その間に二人の関係を詰問してやる。「ただの後輩ですよ」って、あのね、ただの後輩を鴨川の河原で何もせんのか。最低限、手ぇぐらい握るだろ。肩ぐらい抱くだろ。周囲の雰囲気がそういうベクトルをもってるだろうに。あ、そうか、仮にそうだとしても言えないよな。
北山通りに着いた。「どこ行く?」「わかりませんよ。てきとーに」あ、あのね、キミ、京都在住でしょ。若いんでしょ。夜遊びしてんでしょ。ボクから言うのも何だが、この所クン、甘いマスクで女がほっとくわけがない。現にいまも18歳美少女を鴨川で…、「お前は童貞かぁ〜」と思わず叫びそうになった。どんどん車は北山通りをはずれたほうに行く。あ〜、めんどくさい、こうなったら、ほんやら洞に戻って、(そのすぐ近くに住んでいる)川上やら小渕やら呼び出そう。
というわけで、再びほんやら洞。川上や小渕が来たら18歳美少女がと案じる所クンを脅して無理っくり呼び出す。さらに川上の彼女のキンちゃんも呼び出して、くんずほぐれつの乱交パーティー。それから3時間近く、所クンが案じた通りに、川上・小渕のタッグチームに所クンの甘い夜は消えてしまったのである。揚げ句の果てに、ボク、18歳美少女と携番交換やっちゃったし(爆) だいたい酔狂にも河原町なんぞで後ろから携帯入れてきたキミが悪いのだ。
さて刻々と時は過ぎて、さすがにボクも大阪まで帰らないかん。さぁ帰るぞとなって、18歳美少女、帰る足がないことが判明。願ったり叶ったりじゃんか。ボ、ボクが送ったルぅ〜ん♪ あわれ所クン、今度テニスしよなぁ〜
あぅ、リミッターが……









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■2004/09/20 Mon■  京都3P散策・行き着く先 [長年日記]

写真写すのにね、全然写さない人と一緒に歩くのも辛いものがある。とくにボクなんか何写してるんってところで急に立ち止まるから。先に行っててとは言うものの、あまりしょっちゅう待たせるのも悪いから。それに引き換え、この夫婦さんはそいう気遣いする必要はなくてよろし。この妻さん、賞までもらってるからね。夫さんは夫さんできょうはコンタックのなんでした?、ほんとカタログに弱い、自分が持ってるのも何かすぐ言えない。あーとにかく一眼レフです。だからいちおう写真夫婦なので、お構いなしに写真撮ってればいいのだが、困るのは狙うものが同じものであったときね。うぇっ、それ撮りますか。え、そう撮るの?困ったなぁ、ボクもそっちから撮りたかったのにーと、こういうときは写したもん勝ち。でも妻さん言うに、ボクの写す写真は人間臭いんだとさ。
大徳寺を出て、やっと空腹をおぼえたのか、あのぉ、ボクは大徳寺に行く前から腹減ってたのですが、何か食べようと。そこでほんやら洞へ行って何か軽く食べることにする。イラク人質事件などでもネットで論陣(?)を張った夫さんをどうしてもほんやら洞に連れて行きたかったのさ。どうよ、この70年代テイストは? ははぁ、参りましたでござりますると夫さん(半分ウソ) でもよかったでしょ。甲斐さんがいたらもっとよかったんだけどね。
夫さんは仕事の鬼です。この豪遊中にも仕事。その間、見捨てられた妻さんの面倒をボクが見ることになって五番町へ。まぁフツー人妻を連れて行くところではないな。五番町はこれまでに2回一人で来てるのだが、どういうわけか人妻と二人だと緊張してしまって、これまでによう見つけんかったのが見つかる。ダビデの星まであるんだから。遊廓というのはこういうふうになっていて、ああゆうつくりも遊廓に特有のもので…ともう遊廓評論家になってるやがんの。そんな人妻を遊廓に売り飛ばされんじゃないかと心配な夫さんは早々と仕事を切り上げ、「帰ってこいよ」歌うは松村和子さんです。
「そこをまっすぐ東へ行った堺町にイノダの本店があるから」とウソを教えたのはボクですm(__)m そこは姉小路でしょー。イノダは三条。イノダ探して寺町まで行ったと、とほほの携帯が入る。いま人妻と忙しいときだってぇのに。仕方なく一方通行に泣かされながら、だからナビつけろっていうの、イノダ本店の前までたどり着くと、いまや泣き出しそうな夫さん。夫さんを拾って、四条通に出る。これがまた混んでるだわ。それに100円パーキングの高いこと。当たり前に時間600円で上限無し。しかたなく円山公園の市営の駐車場に駐めた。
祇園の白川でいちおう観光客ですから、にせ舞妓を見てもらって、あれ、何遍見てもくだらん。だいたい連れて歩いて写真を撮ってるおっさんが気に入らん。今度から観光客さんを連れて行くのやめにしよ。こんなんだったら、乙部やなしに甲部のほうを通ればよかった。キャバレーばっかりやしね。
そして最終ステージ、夕食タイム。なんでも昨夜の神戸でスカ喰らってるので、ヘタなとこには連れて行けない。プレッシャーよ。で、あらかじめ考えていたのは、ん?店の名前、忘れた。どこだ?ん?この筋にあったはずなのに。あ、ここだ、ここだ。「まご兄さん、そこたん熊でしょ。むちゃ高いよ。私でも知ってます。」と妻さん。脳内をかき回して出てくるのは「いも棒」。んー、ないなぁ。うろうろしてるところに携帯がなった。「いま京都にいてるでしょ」「なんでわかんねん」「後ろ見てみ」と振り返ると、な、なんと所さん、いや健康優良青年=所クンではないか。横にGFと思しき18歳美少女を連れている。「いも棒(すっかり「いも棒」になっている)、どこにあるか知らんか」「いも棒ゆうたら円山公園とちゃいますか」「いや、四条河原町のうらのほうにあるねん」「ちょっと待ってください。ツレがいも棒でバイトしてたから」と携帯で尋ねてくれた。「そんなん河原町にありませんよ」
うーん、もう少しで四条に出てしまう。絶対に四条より上なんはまちがいない。それにしてもこの辺風俗だらけになってしもてからに、ひょっとしたらつぶれたんとちゃうやろか。かと言うてぽっと飛び込んでヘタ喰らうかもしらんし。と、表に掲げられた墨書きのメニューに「利休弁当」と。ここだぁー!なんや、これ四条から一筋目やないの。「しる幸」。どこが「いも棒」やねん。それでもおそるおそる店をのぞいてみた。ここです、ここです。さぁなんでも食うてんかと利休弁当を注文。
なんと関東には白味噌がないと。あっても「京都料亭の味」というごたくがついているらしい。その白味噌の味噌汁に夫婦ともにいたく感動していただいて、大汗かいて探し回ったかいがあった。京料理特有のちょこっとだけよ、へぇおおきにって具合で、ん?こんだけで2400円とゆうたら、あかしまへんえ。美味しおすやろ。鱧でっか、高おすえ、あ、お客さん、鱧きらしてしもて、かんにんどっせ。ほとほと鱧には縁のない二人であった。(鱧ととこリの巻参照←勝手に作ってる)
(なぜかまだつづく)







■2004/09/19 Sun■  京都3P散策 [長年日記]

とこり夫妻の関西豪遊につきあって朝から京都へ。
10時に京都駅で二人を拾って、さて、まだ朝なら、あぶり餅も好いてるだろうと、今宮神社へ。京都へ来たという気分になれるでしょ。あのあぶり餅をデパ地下なんかで売っていても、なんでこんなもんが500円じゃと誰も食ひませんよ。シチュエーション料ですね。なんてことを書いてると長くなるのでさっさと飛ばします。
鷹峯へ上がるのにちょい道を間違えて、ショーザンのほうから行ってしまったので、最後は超急坂を登らされた。ま。車だからね、ひぃひぃうめいてたのはビートル、頑張る。

光悦寺に源光庵はつい4か月ほど前におしのびで来たところだったのが、まぁいいかぁ。この夫婦、ありきたりのところに連れていったんじゃ満足しないだろうし、特に夫さんのほうは去年も一人で京都に来て、自転車で回ったという。をい、高校生か。源光庵のね、迷いの窓と悟りの窓ね、この前のときは迷いの窓のほうに惹きつけられていたのだが、きょうは悟りの窓のほうが引力を感じてしまう。迷いの窓は素の窓にしか見えないんだよ。でもな、よぉく考えてみれば、あの2つの窓が単独であったとしても、何がどうってことないのじゃないか。視界に丸い窓と矩形の窓が同時にとらえられるから、それが脳内回路でコンタクトしてセロトニンの分泌異常…何を言うとるんですか、ようは交感神経と副交感神経みたいなもんだわ。だから、いまは悟りの窓なの。悟りの窓が語りかけてくるの。

ところでさすがテキスト集まりってかね、夫さんがこの前に京都へ来たときのことをテキストにしてるのね。それをまた妻さんはプリントアウトしてきて、車の中でそれを読み始める。その妻の「あなたがそんあに感動したというところを見てみたい」と、その一言で大徳寺へ向かう。大徳寺って何遍も京都へ行ってるけど、一度も入ったことがなかった。知ってることは大徳寺納豆というだけ。これも食ったことない。だって納豆だもん。大徳寺というのは、小さい寺が集まって形成された、ボルボックスのような共同体。なんじゃ、それ? 要するに大徳寺という囲いの中にいくつもの寺や庵が収まっているのであります。それだったらね、ひとつひとつで拝観料取らないで、共通拝観券なるものを出してくれよ。と、あなた、ディズニーランドやUSJじゃないんだから。
瑞峯院。を、石庭なのですねぃ。石庭=竜安寺としか頭にはなくて申し訳ない。石庭を前に修学旅行の高校生数人が坊さんから説教を受けている。「姿勢よくしなさい。」そうそう、丹田呼吸ですよ、大事です。「腰というのはにくづきにかなめ」はい、そうそう、腰は体全体の要になってるからね、大事、大事。あと、むにゃむにゃむにゃ…。この瑞峯院の枯山水の石の粒はとても荒くてごつごつしている。なんか意味があるんでしょう。この枯山水を見て人は何を想ふ。お堂の反対側にもうひとつ小さな石庭があって、これは隠れキリシタンの十字架を著しているというのはレクチャーされてた。なるほどねと見ていると、先程の坊さんが現れて、この後ろにある灯籠の下にマリア様が埋められていて、その灯籠からこのお庭を見ますと、十字架になるのであります。」
龍源院。ここの東滴壺という小さな小さな石庭が、夫さんがこの前の京都一人旅でいたく感動したという石庭。ボクはっていうと、兎を狙う狼の眼になってしまって、いけませんねぇ、仮にも禅寺でしょ、すべての煩悩を断ちきって悟りの境地に入らないといけないのに、お庭を前にたたずむ人たちが何想ふのか気になっていけない、いけない。土門拳の土俵に引っ張り込まれた荒木経惟の気分だわ(笑) うん、なるほど、そうか、そうか、光の量がいいんだねなどとてきとーなことを言っておく。

(つづく)







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