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うらまご/まごまご日記/まごっと/まごれびゅ/P-FUNK/maggot

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■2004/10/11 Mon■  アカシックレコード@松山シュガービレッジ [長年日記]

 日・月の連休でアカシックレコードのライブにくっついて松山まで行ってきた。
 前の日、ニャーから携帯に「11時集合」と入ったので、「11時だといつものことで出発12時になるから10時にしたほうがええよ」などとレスしたら、「忠告通り、10時集合」となった。が、目が覚めたら、10時半だぁぁ〜-_-; じきに携帯が鳴る。「いまどこ?」とノンカチン。寝る前に出ていく用意をして寝ろよ。オカンのしつけがアカンのだ。前の晩に次の日の時間割とランドセルの照合するから、大きくなったらこういうオトナになるのだ。もたもたとカバンにTシャツやらほりこんでたら、また携帯がなる。非情なニャーの声「おいていく」
 というわけで、この連休2日間は家で蟄居していました。おわり。

 うりゃ、いま松山です。お願いして頼み込んで脅しに耐えて、いま松山です。ダンテスというバーで、いまアカレコことアカシックレコードのライブの最中です。背中のほうには超べっぴんさん3人、あゝ気になるぅ。携番どないして聞いたろ、と気もそぞろにカシャカシャカシャとカメラマンするけなげなカイチョーまごちゃんの姿があった。
 松山市内のバーとかが何軒も集まって、シュガービレッジという同時多発ライブをやらかしてしまおうというイベントなんですね。アカレコの他にKajaさんやら、Ah-Do!とかいろいろ。2ステージの休憩の間にKajaさんのぞいたら『蘇州夜曲』やってしまうんだもんなぁ。まいった、まいった。アカレコ2ステージめが10時過ぎに終わって、またKajaさんところをのぞきに行ったらいっぱいで、道路まで聞こえてるから、お外で写真したりしてずっと遊んでた。そのあとのシュガービレッジ打ち上げパーティー?にも潜入して、あくまで付添だからおとなしくしてたよ。かくして松山の夜は更けて、ズボンプレッサーのすき間で眠る。

 とりあえず、一六タルトをお土産に買って、道後温泉へ。商店街の土産物屋でみんな遊んでるすきに、路地で写真して遊ぶ孤独なおっさん。道後温泉は今まで3回来てるけれど、ここらをうろうろしたことない。意外と猥雑じゃないのだ。でっかいソープが一軒あっただけ。旅館街のほうには行かなかったから、そっちのほうは温泉特有の猥雑感があるのかなぁ。
 さて飯も食って、温泉、温泉♪?と騒いでいたら、誰も入らんのよなぁ。松山まで来て道後温泉入らんと帰れんのかって。結局、入ったのはニャーだけ、あとの5人様はそこらをうらぶらするってさぁ、真一、真二られなぁ〜い。道後温泉の湯ってさぁ、癖がなくてあっさりしてんだけど、雰囲気が好きなんよ。温泉、温泉してないところがよろしい。いかにも「温泉だ、ありがたく入れ」というのに限って循環さしたりバスクリンぶちこみやがって。ボクがまだ高校生のころ初めて行ったとき、真夏なのに脱衣場に熱いお茶があって、湯上がりに熱いお茶飲んだら、また一気に汗が噴きだしてきて、それがむちゃくちゃ美味しかったのだ。
 いつもの長湯バージョンは百無理なので、超烏の行水バージョンでさっさと出たんだけど、ニャー様様は出てなくて、他の連中もどこ行ったか携帯つながらず。しばし日だまりの写真してたら、携帯が鳴ってニャー。「一六タルトの前行ってみ。そこで後ろ向いて上見てみ」と、3階にさっさと上がってやがんの。「カイチョーも上がっといでよ」と上がって行ったさ。をー、3回も来てたのに、3階になんか上がったん初めてや(ゴメン) 漱石の坊ちゃんの間というのがあって、ここはてっきり休憩料を払った人間だけが上に上がれるのだと思ってた。こういうとき、厚顔無恥じゃなくて、傍若無人でもなくて、百方美人かなぁ、まぁなんでもいいや、そういう人間と一緒だと非常にお得です。
 帰りは瀬戸大橋の与島SAでちょうど夕陽タイムに。まったりと暮れていく瀬戸内に海風が心地いい。今回のツアもおもろかったなぁ。
 おあと、渋滞運転よろしくと、が、ニャーの頭の中は焼肉に占領されていたようでつ。

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ニャーを見つめるヨソのおっさんの顔に注目



■2004/10/09 Sat■  私写真(とある日記より) [長年日記]

 ある写真関係の若い女の人の日記を見ていた。女の人というよりも、うちの下の娘と誕生日が2日ちがいなだけだから、ほとんど娘みたいなもので女の子といってもいいかもしれない。
 その彼女のサイトは、偶然、あっちゃこっちゃのリンクをたどってたら見つけたのだけれど、ずばり、超かっこいい。蜷川実花ばりの、俗にいうガーリーな写真がいっぱいで、かっこいいなぁ、こういうのはとてもボクには真似できないよねぇと思っていた。写真関係の大学に行ってるのかな。サイトのつくりもかっこよくて、うちなんてね、ただやみくもにコンテンツが多いだけで、複雑怪奇なだけなのに、すごくシンプルなのに凝っている。いいな、いいなと思ってたの。それ、きのうの話。さっさっと通りいっぺんに見ただけで終わってしまったのだけれど、きょうになってもう一度、ゆっくり日記ページも見に行った。この日記ページも写真日記のようになっていて、その見せ方もかっこいいんだよ。それで一番新しいテキストのページを開いてみた。きのうも日記は開いているのに、どうしてだろ、一番新しいページは見ないで適当にクリックして、うーん、こういうふうに日記を書いて見せるのもいいなぁって思っていた。
 一番新しいページには中年の男の人の写真が貼り付けてあって、写真ページのとってもガーリーな雰囲気とは違う写真で、その写真がまたいい。その写真を見てから、テキストを読み始めると、その男の人は彼女のお父さんで、1か月ほど前に突然亡くなっていたのだった。ボクよりひとつ上なだけ。
 ついこないだ高校の同期生が亡くなった。6月にも同窓会で顔を合わせていての急死だったから驚きもしたけれど、いい加減、この歳になるとまわりで死んでいくというのも不思議じゃないなというくらいにしか思えなかった。悼みのことばなど出るわけでもなく、逆にほかの人間の悼みのことばを見聞きしても妙な空しさを感じていた。
 なのにほとんど全然知らない女の子、ましてそのお父さんは、歳が一つ上だというだけで全く知らないのに、彼女の書いたテキストを読み、そして彼女が最後に死を予想もせずに写した写真を見て、すごく生々しいものを感じてしまった。それは荒木経惟が再三、見せる陽子さんのポートレートと同じように、まさに荒木経惟がいうところの私写真として、見るものに彼女の心況を語りかけてきたのだ。
 その写真に比べれば、あっちにもこっちにもある写真、いくらきれいに撮れていようが、どんなにディティールをとらえていようが、どんないい機材で撮っていようが、全部嘘っぱちですよ。もちろん、ボクのも含めて。
 お父さんの思い出と一緒に、彼女には彼女自身が撮ったお父さんのその写真を大切にしてほしいと強く思ってしまった。



■2004/10/08 Fri■  倒錯の世界 [長年日記]

 遊園地などに昔よくあったマジックハウス。この頃あまり見かけないのだが、先日たまたま入る機会があった。
 むちゃくちゃ単純な構造で、内側にもうひとつ部屋をつくり、その部屋が水平から20度ほど傾けてある。だから入った瞬間に体は斜面の下側にずり落ちる。あわてて体勢を立て直そうとして、そのとき目は向こうに見えるドアや柱の鉛直線をとらえて、体をその鉛直線に沿わせる。つまり床に対して垂直に立とうとする。ところがその床が傾いているのだから、体も本来の鉛直線から傾いてしまい、ますます体は床に向かって傾いていくというわけだ。しかもそれを補完するように、室内には水が下から上へ流れ、ボールが逆向きに転がるといったおまけで、ますます混乱させられる。
 その仕掛けははじめからわかっていても、このトリックに捕まって平衡感覚を狂わされる。要は目から入ってきた偽の情報によって騙されているだけなのだ。だからその情報を遮断すれば、つまり目を閉じさえすれば、正しく体勢を立て直せるはずだ。というのは人間の平衡感覚は、目だけではなくて耳にある前庭によって知覚されているから。ところが一度目から入った偽の情報が脳にインプットされてしまうと、耳からの修正情報をなかなか受けつけない。それでも目からの偽情報を遮断し続けると、しばらくしてやっと本来の平衡感覚を取り戻す。
 目を塞がなくとも、やがて脳はその異常に気づき、本来の平衡感覚を取り戻す。それはその偽情報のままでは倒れてしまうという防衛本能による。すると今度は床に対して斜めになって立っている自分を見いだしておかしくて仕方がない。
 ふつうはここらあたりでやっとその仕組みを理解して、おおかたの人はその部屋から去ってしまうのだが、仮にその部屋に30分でもいると、自分が傾いているのでない、世間が傾いているだけなのだ、ということが当然のこととして受け入れるようになる。まさに倒錯の世界が現出するのだ。

 いったい傾いているのは誰なんだ。




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