(注) 唐組の芝居ではラストシーンはお決まりで、舞台の背景を倒してしまって、町の景色をとりこんでしまう。その町の景色の中に主人公は去っていく。
きょうは箱旦那に大川を毛馬から天神橋の間をボートに乗せてもらった。もちろんエンジン付きだから夕暮れ迫る水面をかっ飛ばして行く。水面近くからの景色はカヌーで知っているものの、スピードが違う。それにカヌーで大阪の街を水面から見たことなどない。自転車とバイクとどっちがいいというのと同じように、どっちがどうと言えない。でも風景でない自分の景色を見いだすにはやっぱりカヌーなのかもしれない。水上バスなんてのも乗ったことあるけれど、あれでは自分の景色を見つけられるはずもなかった。もっとも大川をカヌーで下ろうという気にはなれませんけどね。
つらつらと自分のネットでの遍歴をたどってみると、ニフがあって、それからインターネットに移ってからはBBSで、ICQの時代で、あ、そうそう、ICQってのは《I seek you》だというのをついこないだアイポンに聞いたんだった。それくらい気がつけよ>自分 そのICQもいまはなぜか衰退してしまってmesseに移行してしまってんだね。いっときはずらーーっとICQに並んでいて、ひっきりなしにカッコーの鳴声がしたのだが。それからボクはHotLineに行ってしまったのだった。ちょっとBBSとかで拡がりすぎた反動なのか、HotLineのある程度、閉じられた世界が心地よかった。逆に閉じられているから、あまり拡がることもなくて、すぐにしぼんでしまったけどね。 ここ何年かは、ネット上での不特定なつながりなんてのは必要と感じなくなって、ただ一方的に自分から発信するだけのテキスト(日記)主体の状態だった気がする。同時に特定のつながりが煩わしくもあって、BBSやMLといった相変わらずの世界にいまひとつ面白みも感じなかった。それはそれでよかったけれど、ここに来て、ブログだの、このソーシャルネットワークという、基本的にはなんら変りがないんだろうけれど、それぞれのBBSやテキスト(日記)などを連結してしまう機能に興味が湧いてきたってところかな。 ま、この先、どうなるんや、ようわからんけれど、その時代、時代によってネット上で出会った人がやっぱりまわりにいるしね、何か起っていきそうな気がしないでもない。