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■2004/06/10 Thu■  性感帯を刺激する声 [長年日記]

「猫砂、もうないねんけど.....10キロかなぁ」とキャサリンが例のぼわぁ〜んとした声で言う。この甘ったるい声にいつも騙されてしまうんだよな。「クルマ出そか?」と言うてやると、「うん!」ゲンキンな女め。あぁ、こうして、きょうも夜中にスーパー玉出へ猫砂買いに行くはめに。

いったい声の質というのは、ボクにとっては大きなファクターをしめていて、はじめてキャサリンと万代池を歩いたときにも、あのころはいまよりもっと舌ったらずな声だったのだが、その声がボクの耳の中にダイレクトに飛び込んできて、そうでなくとも弱点である耳をくすぐり「思わず射精しそうでした」(c)横尾忠則というふうに、性感帯を刺激する声というのもあるのだが、逆にきんきんと脳髄を金槌でどつくような、耳障りな声というのもあって、これにはたいがいいらついておるのだが、iPodのおかげ様々だよ。その耳障りな声のことを書き出すとまたいらついてくるので、書かないのだ。あ、キミの声じゃないです^_^;

なんか町田康みたいなだらだら文であつた。


 


■2004/06/09 Wed■  ああ、齢とったよなぁ [長年日記]

気がつけば、ウッディー3、3人そろって50を越えていた。
半月ほど前の同窓会で「代替わり」などという耳慣れないことばを聞いた。よくよく考えてみると、ボク自身は25歳くらいで結婚をして、それから27歳で上の子どもが生まれて、そのとき父親は53だったか。つまり孫子の代に替わるということのようで、まぁボクがいつおじいちゃんになっても不思議じゃない齢になってしまってるというわけ。現にウッディー3の一人、酔狂はもうすでに二人のおじいちゃんだしな。
きのうのこと、お仕事で、ウッディー3そろって法隆寺、薬師寺へ。そのあと串カツを二度づけしながら、いつものようにああだこうだとしゃべくってた。これまで何度も法隆寺に出かけてはいるものの、まともに百済観音すら見たことがない。ゆっくり見ている余裕なぞなかったのだが、きのうもそうね、ああいうのをゆっくり見ていたいもんだと、しみじみしゃべりだした。ああ、齢とったよなぁ。
確かにね、かつて自転車でえっちらおっちら奈良まで走っていって、薬師寺の東塔を眺め、あれがフェノロサが賞した「凍れる音楽」なのだと、頭でっかちに知ってはいても、知識として入り込んでいたのにすぎなかったのかもしれない。かと思えば、アジャンタの壁画の身体の線の屈曲が、白鳳時代の仏像にとりこまれたなどと美術史を知って、なあるほど、ちゃんとそうなっとるわいなどと言ってても、その美しさにハッとすることなどなかったのだ。それはそれとして、薬師寺が三重塔ということくらい常識だろ-_-;
これは寺社仏閣などに限ったことでなく、例えば文学少年がいくら『雪国』を読んだところで「この指が憶えてゐた」などわかってたまるか、というのと同じことなんだね。ああ、齢とったよなぁ。
オクトはそれは老子の教え?だとか、今度一緒に漢文を読もうなどと、ああ、齢とったよなぁ。
で、まず計画の第一弾として、酔狂スクーターおニューツーリングで法隆寺へお参り(笑)


 


■2004/06/06 Sun■  風景の時間 [長年日記]

6月というと、雨。のはずだったんだけど、ここんとこ、お天気続き。でもきのうの夜中には一雨来たみたい。きょうの昼にもね、さーっと来て上がってしまった。
その雨上がりの中を実家まで歩いて行った。距離的にさほど遠いことはないのだけれど、その途中のまわりの風景の変わりように少なからずおどろく。かつてそこにあった家や店が建て替えられたり、歯が抜けたように空き地になって駐車場になっている。このあたり一帯を毎日うろうろしていたのは中学生の時までだから、もうすでに40年は経つ。その後も何度も通ったりしているので、少しずつ変化しているのはわかっていた。それでも、こんなにも変化していたのだろうかと驚く。しっかりとそれ以前の風景は思い出せるんだよな。ここに何があったと。それはボクにとっての生活の場でもあったのだから。
同じように10数年ぶりになのか、40年以上も前から知っている人を見かける。老朽化している。当然ボク自身も同じだけ齢をとってはいる。そしてまわりの人たちも風景と同じように変化してしまっている。もちろん歯が抜けたように空き地になった人の風景というのもありなんでしょ。
そうそう、途中にある私立の生徒募集のポスターが小ジャレていて、あら、コピーは何だったか、忘れた。それに使われている写真が50年、いやもっと以前かも知れない、ずいぶん昔の前髪ちょんちょんにした女子高生の写真だった。まさか、いまのモデルをメイクであのようにしたのでもあるまい。その写真の彼女たちはまだ生きてるのだろうか、とふと思った。

ところで写真を写して歩いていると、ボクがシャッターを切ったりしたものたちは次から次へと消滅していくのだった。



 


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